2012年5月10日木曜日

FXのトレールでリスク管理するには

FX(外国為替証拠金取引)のトレールは、ストップロス(逆指値)を設定した注文方法の1つです。トレールの特徴は、ストップロスの価格が自動的に変更される点です。これにより、最大損失額を限定することが可能になります。トレールは、リスク管理のための注文として知られています。

例えば、USD/JPYの買いポジションを79.500円で保有している時に、トレール幅を0.100に設定してトレール注文すると、79.400円になった時に決済が行われます。トレール幅は数字で指定し、その時の為替レートからトレール幅の分だけ下がるとその価格で決済されます。

しかし、USD/JPYが円安に進んで79.550円になると、79.550円から0.100円安い79.450円がストップロスの価格になります。その後、79.550円から79.480円へ円高に推移してもストップロスの価格は79.450円のままです。そして、このまま79.450円まで円高に推移すると決済が行われます。

トレールを利益確定のために使うこともできます。例えば、USD/JPYの売りポジションを80.500円で保有し、その後の時価が79.500円になったとします。この時点で100pipsの利益が出ていますが、この先も円高へ推移すると予想したら、トレール幅を0.500でトレール注文します。この注文により、もし円安に推移したとしても80.000円(79.500+0.500)で決済されるため、50pipsの利益を確定することができます。

そして、予想通りに円高へ推移すれば決済レートも円高の方へ変わるため、利益幅もその分、増加していきます。

▼トレール幅を0.100にした場合のストップロスの変化
為替レートストップロス
10月1日79.50079.400
10月2日79.51379.413
10月3日79.50779.413
10月4日79.48879.413
10月5日79.45579.413
10月6日79.47879.413
10月7日79.50879.413
10月8日79.51579.415
10月9日79.52579.425
10月10日79.60879.508
10月11日79.55379.508

▼トレールの注文画面