2012年5月16日水曜日

日本国内のFX業者の手数料比較

2012年5月現在、日本国内のほとんどのFX業者では、取引の際の売買手数料を無料に設定しています。しかし、電話取引の場合には売買手数料を有料に設定している場合があります。

電話取引は、顧客が何らかの事情でパソコンやスマホ、携帯電話などで取引できない場合のためにFX業者が用意しているサービスです。

次の表は、2012年5月現在のFX業者の電話手数料比較一覧です。

FX業者 サービス名 電話手数料
株式会社外為どっとコム 外貨ネクスト 1万~99万通貨の場合、10,000通貨あたり片道1,000円。
インヴァスト証券株式会社 FX24 電話取引なし
インヴァスト証券株式会社 シストレ24 電話取引なし
IGマーケッツ証券株式会社 FX 新興国通貨のみ電話取引あり
株式会社FXトレーディングシステムズ ブロードコース 電話取引なし
株式会社FXトレーディングシステムズ ブロードライトコース 電話取引なし
GMOクリック証券株式会社 FXネオ 電話取引なし
ヒロセ通商株式会社 LION FX 電話取引なし
ヒロセ通商株式会社 Hirose-FX2 電話取引なし
ヒロセ通商株式会社 Hirose-FX2ミニ 電話取引なし
ヒロセ通商株式会社 Hirose Trader 電話取引なし
楽天証券株式会社 楽天 FX 電話取引なし
株式会社マネースクウェア・ジャパン M2JFX 現金残高200万円以上の場合、電話取引あり。取引通貨により手数料が決められている。
トレイダーズ証券株式会社 みんなのFX 電話取引なし
株式会社外為ジャパン 外為ジャパンFX 電話取引なし
株式会社DMM.com証券 DMM FX 電話取引なし
株式会社ライブスター証券 ライブスターFX 約定代金×1.05%(税込)。ただし最低手数料は2,100円。
上田ハーロー株式会社 外貨アクティブ 電話取引なし
上田ハーロー株式会社 外貨リザーブ 電話取引なし
株式会社マネーパートナーズ パートナーズFX 新規注文は無料。決済注文時は1万通貨あたり4,000円。
株式会社マネーパートナーズ パートナーズFX nano 電話取引なし
ひまわり証券株式会社 レギュラー口座 電話取引なし
ひまわり証券株式会社 シストレ口座 電話取引なし
セントラル短資FX株式会社 FXダイレクト 電話取引なし
株式会社マネックスFX マネックスFX スタンダード口座の場合は10万通貨以上の取引の場合は1,000通貨単位につき100円。プレミアム講座の場合は電話取引なし。
FXCMジャパン証券株式会社 フォーランドフォレックス 電話取引なし
FXCMジャパン証券株式会社 スタンダード口座 (FX) 電話取引なし
FXCMジャパン証券株式会社 プレミアム口座 (FX) 電話取引なし
FXCMジャパン証券株式会社 MT4 口座 (FX) 電話取引なし
FXCMジャパン証券株式会社 ミラートレーダー口座 (FX) 電話取引なし
フォレックス・ドットコムジャパン株式会社 Meta Trader4 電話取引なし
フォレックス・ドットコムジャパン株式会社 Mirror Trader 電話取引なし
フォレックス・ドットコムジャパン株式会社 FOREX Trader 電話取引なし
株式会社サイバーエージェントFX 外貨ex 電話取引なし
株式会社サイバーエージェントFX MT4 電話取引なし
株式会社FXトレード・フィナンシャル 高速FX 障害時のみ、決済成行注文および注文取消に対応
株式会社FXトレード・フィナンシャル オートFX 電話取引なし
株式会社FXトレード・フィナンシャル FXTF MT4 電話取引なし
FXプライム株式会社 選べる外貨 特殊な事情と判断した場合に決済注文のみ受け付け
FXプライム株式会社 直トレFX 電話取引なし
株式会社外為オンライン 外為オンライン 電話取引なし

FXの戻り売りと押し目買いとは

FX(外国為替証拠金取引)の戻り売りとは、為替レートが下降トレンドの状態にあって、一時的に上昇した時に売りポジションすることです。

一方、押し目買いとは、為替レートが上昇トレンドの状態にあって、一時的に下降した時に買いポジションすることです。

戻り売りや押し目買いのポイントを見つける方法として移動平均線が用いられることがあります。ここでは、移動平均線を用いた戻り売り、押し目買いのポイントの見つけ方を紹介します。

▼戻り売りのケース
次の画面は、ローソク足と移動平均線を描画したものです。ローソク足だけを見ると、下降トレンドであることはわかりますが、戻り売りのポイントがわかりません。

移動平均線を描画すると、下降トレンド中のローソク足と移動平均線が近づく、あるいは、交差する地点があります。赤い色で囲んだ部分です。

ここが戻り売りのポイントになります。



▼押し目買いのケース
次の画面は、ローソク足と移動平均線を描画したものです。ローソク足だけを見ると、上昇トレンドであることはわかりますが、押し目買いのポイントがわかりません。

移動平均線を描画すると、上昇トレンド中のローソク足と移動平均線が近づく、あるいは、交差する地点があります。赤い色で囲んだ部分です。

ここが押し目買いのポイントになります。

FXの一目均衡表の見方

一目均衡表とは、細田悟一氏の開発した相場を予想するテクニカル指標のことです。細田悟一氏のペンネームが一目山人(いちもくさんじん)だったことから、一目均衡表という名が付けられました。一目均衡表は、FXや株式、商品先物など、さまざまな相場において用いられています。また、海外のチャート分析ソフト「MT4(Meta Trader 4)」のCustom Indicatorsにも「Ichimoku」という名で登録されています。

一目均衡表では、過去の4本値から5つの数値を算出してチャートに描画します。

5つの数値と計算方法は次の通りです。

転換線
(過去9日間の高値+過去9日間の安値)÷2
※当日を含みます。
基準線
(過去26日間の高値+過去26日間の安値)÷2
※当日を含みます。
遅行スパン
当日の終値を26日前に記す
※当日に遅行スパンは表示されません。
先行スパン1
(転換線+基準線)÷2の結果を26日先に記す
先行スパン2
(過去52日間の高値+過去52日間の安値)÷2の結果を26日先に記す

一目均衡表をチャートに描画する際には、当日の先行スパン1の値と先行スパン2を点線で結びます。この点線の集まりが雲のように見えるため「雲」と呼んでいます。

次の画像は一目均衡表をチャートに表したものです。


▼各線の色
・転換線・・・赤色の実線
・基準線・・・青色の実線
・遅行スパン・・・黄色の実線
・先行スパン1・・・黄色の点線
・先行スパン2・・・ピンク色の点線
・雲の色・・・先行スパン1、先行スパン2のうち、数値の高い線の色で線を引く。

▼各線の見方
転換線
転換線は、為替レートがトレンドに入ると、転換線がサポートライン、あるいは、レジスタンスラインとなって推移します。そして、ブレイクアウトした所がトレンドの転換点であることが多いようです。
基準線
基準線は、為替レートのトレンドを知ることができます。基準線が上昇傾向にあれば買いポイント、下降傾向にあれば売りポイントといわれています。
遅行スパン
遅行スパンは、26日前の為替レートとの比較に用います。当日の為替レートと26日前の為替レートを比較して、当日の為替レートのほうが下にあれば下降傾向にあり、上にあれば上昇傾向にあると判断します。
先行スパン1、先行スパン2
先行スパン1と先行スパン2の間を雲は、サポートラインとレジスタンスラインになります。為替レートが雲の上で推移している間は上昇トレンドにあり、雲の下で推移している間は下降トレンドにあります。また、ローソク足が雲の中に入ると為替レートは調整局面に入ります。そして、サポートラインをブレイクアウトすると下降トレンド、レジスタンスラインをブレイクアウトすると上昇トレンドを形成する傾向にあります。

海外のFX業者一覧

海外のFX業者とは、日本に現地法人を設立していないFX業者のことです。海外のFX業者と日本国内のFX業者との大きな違いは、日本国内の法律が適用されるかどうかです。日本国内のFX業者の場合は「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」により、万一FX業者が破綻しても顧客の資金は保全されるようになっています。一方、海外のFX業者が破綻した場合には、その国の法律に従って清算されるため保全される保証はありません。海外のFX業者に口座を開設する際には、FX業者の情報を十分に把握する必要があります。

海外のFX業者を利用するメリットもあります。その1つに、レバレッジが最大で400倍から500倍に設定されていることが挙げられます。日本では2011年に最大25倍までと法律で規制されているため、海外のFX業者とのレバレッジの差は大きく開いています。日本国内のFX業者では、このような高いレバレッジ(ハイレバ)はありません。例えば、USD/JPYを80円で1万通貨買う場合、日本のFX業者では3万2,000円の証拠金が必要ですが、海外のFX業者のハイレバを利用すれば1,600円(500倍の場合)で済みます。

また、日本語に対応している海外のFX業者もあり、口座開設の手続きや取引なども日本語で対応できます。口座への入金は、クレジットカードやPayPalなどを用いることが多いようです。

以下は、2012年5月現在の日本語に対応している海外のFX業者の一覧です。

業者名 国名、地域名 最大レバレッジ
YoutradeFX.com イギリス領ヴァージン諸島 300倍
Trading Point キプロス 500倍
FXDD マルタ 400倍
eToro キプロス 400倍
FXIM ルクセンブルク 500倍
Markets.com キプロス 200倍
IFC Markets イギリス領ヴァージン諸島 400倍
Infinity Space イギリス領ヴァージン諸島 500倍
iFOREX ギリシャ 400倍
FOREX.com イギリス 200倍
GCI Financial 英国領ベリーズ 200倍

FXの信託保全とは

FX(外国為替証拠金取引)の信託保全とは、FX業者が、顧客から預託された保証金を保全するために金銭信託することです。顧客から預託された保証金は、「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府令」によって、全額を金銭信託することが義務化されています。この法律は、日本国内のFX業者に適用されるもので、海外のFX業者には対応されません。

信託保全により、FX業者が破綻した場合でも顧客の資産は守られ、返還請求ができます。

信託保全の仕組みは次の通りです。

FX業者は、証拠金として顧客から入金されたお金を受益者代理人(弁護士)のチェックを受けた上で銀行、信託銀行などへ預け入れます。入金額が10万円ならば、10万円を銀行、信託銀行などへ預け入れます。

取引などによって顧客の資産が変動した場合には、受益者代理人(弁護士)のチェックを受けた上でその金額分が銀行、信託銀行などへ預け入れられます。例えば、顧客が取引によって1万円の利益を出して、スワップポイントで2,000円を受け取った場合には、銀行、信託銀行の残高が11万2,000円になります。

もし、FX業者が破綻した場合には、顧客は受益者代理人に対して返還請求を行います。受益者代理人は、銀行、信託銀行から顧客の資産を受け取り、顧客へ返還します。顧客が直接、銀行、信託銀行へ請求することはできません。

なお、返還額は100%ではありません。返還額は、銀行、信託銀行に保管された金額から経費を差し引いた金額を按分したものになります。

また、一般的には顧客の資産は2営業日後に反映されるため、利益が出たその日にFX業者が破綻した場合には、その利益分は返還対象にはなりません。

関連サイト:
安心の信託保全 - 外為どっとコム
信託保全 - 外為オンライン