2012年7月25日水曜日

CFDの売買エントリーポイントをチャートパターンで見つけるには

CFDの売買エントリーポイントを見つけるには、罫線のパターンやチャートのパターン、テクニカル指標の数値などの方法が挙げられます。

ここでは、CFDの売買エントリーポイントをチャートパターンで見つける方法を紹介します。

チャートパターンとは、価格の動きをチャートで表した時のさまざまな形のことで、ダブルボトムやダブルトップ、ヘッドアンドショルダ、ヘッドアンドショルダリバース、トリプルボトム、トリプルトップなどがあります。これらのチャートパターンを形成すると、その後には決まった方向へ価格が推移することが多いといわれています。

例えば、ダブルボトムやヘッドアンドショルダリバース、トリプルボトムを形成すると、その後の価格は上昇することが多いといわれています。一方、ダブルトップやヘッドアンドショルダ、トリプルトップを形成すると、その後の価格は下降することが多いといわれています。

これらのチャートパターンは、CMC Markets Japanの提供する取引ツール「Markets Pro」を利用すると簡単に見つけることができます。手順は、チャート表示後に左側のメニューから「チャートパターン」を選び、各項目をチェックするだけです。

下の図は、銀先物のチャート画面にダブルトップのラインが描画されています。ダブルトップが形成された後、価格の下降していることがわかります。


下の図は、Great Eagle Holdings(香港)のチャート画面にヘッドアンドショルダリバースのラインが描画されています。ヘッドアンドショルダリバースが形成された後、価格の上昇していることがわかります。


下の図は、Home Depot(アメリカ)のチャート画面に複数のチャートパターンを指定したものです。ダブルボトム(オレンジ色のライン)、ダブルトップ(水色のライン)、ヘッドアンドショルダリバース(紫色のライン)が描画されているのがわかります。

CFDの売買エントリーポイントを罫線で見つけるには

CFDの売買エントリーポイントを見つけるには、罫線のパターンやチャートのパターン、テクニカル指標の数値などの方法が挙げられます。

ここでは、CFDの売買エントリーポイントを罫線のパターンで見つける方法を紹介します。

罫線のパターンには、出合い線やはらみ線、大陽線、大陰線などがあります。これらの罫線のパターンが出現すると、その後には決まった方向へ価格が推移することが多いといわれています。

これらの罫線のパターンは、CMC Markets Japanの提供する取引ツール「Markets Pro」を利用すると簡単に見つけることができます。手順は、チャート表示後に左側のメニューから「ローソク足パターン」を選び、各項目をチェックするだけです。

Markets Proでは、次の罫線のパターンに対応しています。
  • 捨て子線
  • 大引坊主
  • 出合い線
  • 被せ線
  • 抱き線/包み線
  • 三川宵の明星
  • カラカサ線
  • 首吊り線
  • はらみ線
  • はらみ寄せ線
  • トンカチ
  • 丸坊主
  • 三川明けの明星
  • 切り込み線/切り返し線
  • 流れ星
  • 同時線
  • 十字、上十字、下十字
  • トンボ
  • 三川宵の十字星
  • 塔婆
  • 足長同時
  • 三川明けの十字線
  • 二羽烏
  • はらみ上げ/下げ
  • 黒三兵/三羽烏
  • 三手打ち
  • 包み上げ/下げ
  • 南の三ツ星
  • 赤三兵
  • 赤三兵先詰まり
  • 放れ三手
  • 大引け坊主
  • 上放れ/下放れ三法
  • 波高い線
  • ひっかけ
  • 上赤/下黒
  • 小鳩返し
  • 雪崩三羽烏/同時三羽
  • 入り首線
  • 行き違い線
  • はしご底/はしご返し
  • 大陽線/大陰線
  • 二点底
  • 押え込み線
  • あて首線
  • 上げ/下げ三法
  • 振分け線
  • 上放れ並び赤/下放れ並び黒
  • 小陽線/小陰線
  • コマ
  • 赤三兵思案星
  • 逆差し二点底
  • タクリ足
  • 上放れ/下放れタスキ線
  • 差し込み線
  • 三ツ星
  • 変形三川底
  • 三川上放れ二羽烏

下の図は、日経平均株価(日経225)指数に連動するJAPAN225の価格をチャートに表したものです。そして、ローソク足パターンから「首吊り線」と「大引坊主」を選択しています。


ローソク足の背景色が黄色の部分(2か所)が首吊り線の部分です。首吊り線が高値圏で現れると、そこが高値になり近いうちに下降トレンドになるといわれている罫線のパターンです。また、ローソク足の背景色が赤色の部分(3か所)が大引坊主の部分です。2本の首吊り線にはさまれて出現した大引坊主は、近い将来に価格が下降することを予測しています。

下の図は、コメルツ銀行(ドイツ)の価格をチャートに表したものです。そして、ローソク足パターンから「トンカチ」と「二点底」を選択しています。


トンカチは、トレンドの転換点といわれています。トンカチが安値圏で出現した場合には上昇トレンドに転換し、高値圏で出現した場合には下降トレンドに転換します。上の図の青色の四角で囲んだ部分がトンカチの出現したところです。

二点底の出現は、その地点を底値として以降は上昇していくケースが多いといわれています。上の図の赤色の四角で囲んだ部分が二点底の出現したところです。

CFDの債券の取引とは

CFDでの債券取引は、各国の発行する債券(国債)の先物が対象になっています。

債券を取り扱っているCFD業者は、ひまわり証券CMC Markets JapanIGマーケッツ証券SBI証券などです。

日本の国債先物は、「日本国債先物」、「JGB(Japanese Government Bond)」といった銘柄で登録されています。例えば、ひまわり証券で取引を行うには、「銘柄カタログ」から「CFD - Treasuries」、「CFDアジア金利」、「CFD日本国債」の中にある「Japanese Government Bond」を選びます。2012年7月の時点では、「Japanese Government Bond Sep 12」と「Japanese Government Bond Dec 12」の2つの銘柄が登録されています。「Japanese Government Bond Sep 12」は日本国債先物2012年9月限、「「Japanese Government Bond Dec 12」は日本国債先物2012年12月限です。


国債先物では3月、6月、9月、12月の4つの限月があり、主に直近の限月が取引されます。

先物取引では、各限月ごとに定められた取引最終日時までポジションを保有し続けた場合、自動的に手持ちポジションが清算されます。そのため、引き続きポジションを保有したい場合には一旦手持ちのポジションを清算した後に、次の限月でポジションを保有し直す必要があります。

チャートを表示したい時には、銘柄の文字をクリックして「シンプルチャート」か「ストリーミングチャート」を選びます。次の図は、Japanese Government Bond Sep 12をストリーミングチャートで表示したものです。


注文をしたい時には、銘柄の文字をクリックして「注文チケット」を選びます。注文方法と注文数を選び、売りか買いのボタンをクリックすれば注文を出すことができます。


下の図は注文画面です。注文数100の場合、証拠金額は28912円になります。証拠金額は、価格に注文数(100)と取引単位(100)を掛け、レバレッジ(倍率)で割った金額になります。

証拠金額=144.560円×100×100÷50倍=28912円

債券の価格は、株式相場や為替相場の影響を受けやすいといわれています。例えば、金利が上昇すると債券の価格は下がります。債券の価格が下がると株式相場が上がります。一方、金利が下降すると債券の価格は上がります。債券の価格が上がると株式相場が下がります。



上の図は、国債の価格と日経平均株価指数の価格の推移です。国債の価格が上昇して、日経平均株価指数の価格が下降していることがわかります。そのため、債券先物の取引の際のリスクヘッジとして日経平均株価指数が用いられることがあります。

CFDで日本国内の株式を取引するには

CFDで日本株の株式取引をするには、日本株を取り扱っているCFD業者と取引を行います。

CFDでの日本株の取引は、現物株取引と比較すると、売りから取引できることや少額で売買できるなどのメリットがあります。

また、CFDでの日本株の取引は、欧米株の取引きと比較すると、取引通貨が日本円のため、外国為替レートによる損益は発生しないというメリットがあります。

日本株を扱っているCFD業者は、ひまわり証券CMC Markets JapanGCIフィナンシャルIGマーケッツ証券GMOクリック証券の5業者です。

各CFD業者で取り扱っている日本株の銘柄数は次の通りです。取引可能銘柄は、基本的に日経平均株価(日経225)の採用銘柄が中心になっています。

CFD業者銘柄数
ひまわり証券241
CMC Markets Japan243
GCIフィナンシャル12
IGマーケッツ証券118
GMOクリック証券33

日本株の取引単位や呼値はCFD業者により異なります。例えば、GMOクリック証券では取引単位は10倍で呼値は0.1円です。

下の図は、GMOクリック証券での注文画面です。スプレッドは5.2円になっています。


取引単位は、いわゆる単元に似たものです。取引単位が10倍に設定されている場合、取引数量1は10株の注文と同じことになります。取引数量10ならば100株の注文になります。

必要証拠金は、次の計算式で求めることができます。

必要証拠金=価格×取引単位×取引数量÷5(レバレッジ)

上の図では、必要証拠金は5351円になります。

必要証拠金=2675.6×10×1÷5≒5351円

なお、2676.6円で決済した場合の損益は10円になります。

損益=(2676.6-2675.6)×10=10円

下の図は、GCIフィナンシャルでの注文画面です。スプレッドは5円になっています。


GCIフィナンシャルでは取引ツールにMT4(Meta Trader 4)を使用しているので、EA(Expert Advisor)を使った自動売買ができます。

CFDの砂糖取引とは

砂糖の先物取引は、ニューヨーク市場やロンドン市場、東京市場などで行われています。そしてCFDの砂糖価格は、ニューヨーク市場での砂糖の価格に連動して推移します。

砂糖の価格変動要因には、粗糖生産国の気象、農業政策、政情などが挙げられます。また、輸入国や消費国の政情や景気も価格変動要因になります。

ちなみに砂糖の需要は、ダイエットブームにより先進国での伸びが鈍化しています。しかし、インドや中国などの新興国での需要は年々伸びています。

次の図は、世界各国の粗糖の生産量、輸入量、消費量、輸出量を図に表したものです。

▼生産量


▼輸入量


▼消費量


▼輸出量


砂糖の価格推移は、上記のような変動要因の他に、米ドル/円の価格推移と逆相関関係にあります。

次の図は、砂糖の価格をチャートに表したものです。


次の図は、米ドル/円の価格をチャートに表したものです。


砂糖のチャートと米ドル/円のチャートを見比べてみると、砂糖の価格が上昇すると米ドル/円の価格が下降し、砂糖の価格が下降すると米ドル/円の価格が上昇していることがわかります。