銀取引には、現物取引と先物取引の2つの取引があります。
銀の現物取引はロンドン市場で行われ、1日1回、日本時間の21時(夏時間は20時)に価格が決定されます。
一方、銀の先物市場は、ニューヨークや東京、シカゴなどで取引が行われ、ロンドン市場の現物取引での価格をもとに取引が行われます。取引量の多いのはニューヨーク市場です。
銀の価格変動要因には、景気や物価、米ドル通貨などが挙げられます。また、金市場や銀の生産国の情勢、銅や亜鉛の相場などにも影響を受けやすいと言われています。
▼物価
銀価格は、物価の動向に影響を受けます。特に、インフレ動向を示すCRB(Commodity Research Bureau)指数と連動することが多いようです。
次の図は、銀の価格をチャートに表示したものです。
次の図は、CRBの価格をチャートに表示したものです。
銀の価格の推移と、CRBの価格がほぼ同じような値動きをしていることがわかります。
▼米ドル通貨
銀価格は、ドル安になると上昇し、ドル高になると下降する傾向にあります。
上の図は、EUR/USDの価格をチャートに表示したものです。
先ほどの銀の価格のチャートと見比べてみると、ドル安(チャートが上昇)の局面では銀価格が上昇し、ドル高(チャートが下降)の局面では銀価格が下降していることがわかります。
▼銅や亜鉛の相場
銀は、銅や亜鉛などの採掘の際に一緒に掘り出されます。そのため、銅や亜鉛などの相場にも影響を受けやすいとされています。
2012年7月21日土曜日
CFDの銘柄の時系列データを取得するには
CFDの銘柄の時系列データを取得するにはいくつかの方法がありますが、比較的簡単に取得できるのは、GCIフィナンシャルが取引ツールとして使用しているMT4(Meta Trader 4)からダウンロードする方法です。
ダウンロードの手順は次の通りです。
まず、MT4のメニューから「ツール」、「History Center」を選びます。
ヒストリー・センターの画面が表示されますので、左側のツリーからデータを取得したい銘柄の文字の上でダブルクリックします。ここでは大豆(Soybeans)を選びます。
大豆の時間足の一覧が表示されますので、取得したい時間足をダブルクリックします。しばらくすると、画面右側に時系列データが表示されます。
次に、「エクスポート」のボタンをクリックして保存のボタンをクリックすればCSVファイルとしてデータが保存されます。
CSVファイルの中身は、メモ帳などのテキストエディタや、Excelなどの表計算ソフトを用いて見ることができます。次の図は、表計算ソフトのExcelを使ってCSVファイルの中身を表示したものです。
MT4からダウンロードしたCSVファイルのデータ列は7列あります。
ダウンロードの手順は次の通りです。
まず、MT4のメニューから「ツール」、「History Center」を選びます。
ヒストリー・センターの画面が表示されますので、左側のツリーからデータを取得したい銘柄の文字の上でダブルクリックします。ここでは大豆(Soybeans)を選びます。
大豆の時間足の一覧が表示されますので、取得したい時間足をダブルクリックします。しばらくすると、画面右側に時系列データが表示されます。
次に、「エクスポート」のボタンをクリックして保存のボタンをクリックすればCSVファイルとしてデータが保存されます。
CSVファイルの中身は、メモ帳などのテキストエディタや、Excelなどの表計算ソフトを用いて見ることができます。次の図は、表計算ソフトのExcelを使ってCSVファイルの中身を表示したものです。
MT4からダウンロードしたCSVファイルのデータ列は7列あります。
- 1列目
- 日付が格納されています。立ち合いのない日はデータがないため表示されません。
- 2列目
- 時間が格納されています。時間足、分足などでは「0:00」になります。
- 3列目
- 始値が格納されています。
- 4列目
- 高値が格納されています。
- 5列目
- 安値が格納されています。
- 6列目
- 終値が格納されています。
- 7列目
- 出来高が格納されています。
CFDの銘柄のシンボルの意味
CFDではさまざまな銘柄を取り扱っています。そして、取引ツールには多くの銘柄が登録されており、その一部は日本語で銘柄を表示していない場合があります。
ここでは、銘柄のシンボルの日本語の意味を一覧で紹介します。
なお、シンボルに「Bond」、「Note」の表記のあるものはどちらも債券です。Bondは30年物などの長期債券、Noteは10年物などの短期債券の場合にそれぞれ用いられます。
また、シンボルに「Future」の表記のあるものは先物商品であることを表しています。
ここでは、銘柄のシンボルの日本語の意味を一覧で紹介します。
なお、シンボルに「Bond」、「Note」の表記のあるものはどちらも債券です。Bondは30年物などの長期債券、Noteは10年物などの短期債券の場合にそれぞれ用いられます。
また、シンボルに「Future」の表記のあるものは先物商品であることを表しています。
シンボル | 内容 |
---|---|
Nasdaq_100 | ナスダック100指数 |
Dow_Jones | ダウ平均株価 |
Russel_2000 | ラッセル2000指数 |
DAX_30 | ドイツ株価指数 |
DJ_EuroStox | ダウ ユーロ株価指数 |
CAC_40 | フランス株価指数 |
FTSE_100 | イギリス株価指数 |
IBEX_35 | スペイン株価指数 |
S&P_500 | S&P500株価指数 |
Swiss_SMI | スイス株価指数 |
SPI200_ASX | オーストラリア株価指数 |
Bovespa | ブラジルボベスパ指数 |
Nikkei_225 | 日経225株価指数 |
MSCI_Taiwan | モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル台湾指数 |
Hang_Seng | 香港ハンセン指数 |
NSE_Nifty | インド50株価指数 |
US_30Y_Bond | アメリカ合衆国30年債券 |
US_10Y_Note | アメリカ合衆国10年債券 |
German_Bund | ドイツ国債 |
Crude_Oil | 原油 |
Natural_Gas | 天然ガス |
Coffee | コーヒー |
Soybeans | 大豆 |
Lumber | 木材 |
Gold | 金 |
Silver | 銀 |
Platinum | プラチナ |
Palladium | パラジウム |
Copper | 銅 |
CFDの円建て銘柄とドル建て銘柄
CFDの銘柄には、円建てで取引する銘柄とドル建てで取引する銘柄があります。
例えば、CFDの日経225や日本の株式などは円建てで取引します。必要証拠金は、価格が8800円、レバレッジが10倍、取引単位が10倍ならば、1CFDあたり8800円になります。
必要証拠金=8800×10倍÷10倍=8800円
円建ての場合には、為替リスクはありません。
一方、ドル建ての場合には為替リスクが生じます。例えば、CFDのナスダック100指数はドル建てで取引します。必要証拠金は、価格が2650ポイント、レバレッジが10倍、取引単位が1倍、米ドル円が80ならば、1CFDあたり21200円になります。
必要証拠金=2650×1倍÷10倍×80円=21200円
この取引を買い建てしたとしましょう。そして、その後ナスダック100指数が2660ポイントに値上がりしたとします。この時の損益は800円になります。
2660×1倍×80円-2650×1倍×80円=800円
ただしこれは、米ドル円が80円のままであった場合です。
それでは、ナスダック100指数が2660ポイントに値上がりして、米ドル円が79.5円になった時の損益はいくらになるでしょうか。
2660×1倍×79.5円-2650×1倍×80円=211170-212000=-530
損益は-530円になってしまいます。
このように、ナスダック100指数は購入時より値上がりしているものの、50銭の円高で損失が発生したことがわかります。50銭の値幅は1日の値動きとしては十分考えられる範囲です。
ドル建てのCFDの銘柄を注文する際には、米ドル円の為替レートも見ながら行うとよいでしょう。
次の表は、ナスダック100指数を2650ポイント、米ドル円が80円の時に1CFD買い建てた場合の決済時の損益を一覧にしたものです。この表から、円安になればなるほどナスダック100指数が多少マイナスでも利益が出ることがわかります。
例えば、CFDの日経225や日本の株式などは円建てで取引します。必要証拠金は、価格が8800円、レバレッジが10倍、取引単位が10倍ならば、1CFDあたり8800円になります。
必要証拠金=8800×10倍÷10倍=8800円
円建ての場合には、為替リスクはありません。
一方、ドル建ての場合には為替リスクが生じます。例えば、CFDのナスダック100指数はドル建てで取引します。必要証拠金は、価格が2650ポイント、レバレッジが10倍、取引単位が1倍、米ドル円が80ならば、1CFDあたり21200円になります。
必要証拠金=2650×1倍÷10倍×80円=21200円
この取引を買い建てしたとしましょう。そして、その後ナスダック100指数が2660ポイントに値上がりしたとします。この時の損益は800円になります。
2660×1倍×80円-2650×1倍×80円=800円
ただしこれは、米ドル円が80円のままであった場合です。
それでは、ナスダック100指数が2660ポイントに値上がりして、米ドル円が79.5円になった時の損益はいくらになるでしょうか。
2660×1倍×79.5円-2650×1倍×80円=211170-212000=-530
損益は-530円になってしまいます。
このように、ナスダック100指数は購入時より値上がりしているものの、50銭の円高で損失が発生したことがわかります。50銭の値幅は1日の値動きとしては十分考えられる範囲です。
ドル建てのCFDの銘柄を注文する際には、米ドル円の為替レートも見ながら行うとよいでしょう。
次の表は、ナスダック100指数を2650ポイント、米ドル円が80円の時に1CFD買い建てた場合の決済時の損益を一覧にしたものです。この表から、円安になればなるほどナスダック100指数が多少マイナスでも利益が出ることがわかります。
ドル円→ ↓ND100 | 79円 | 79.5円 | 80円 | 80.5円 | 81円 |
---|---|---|---|---|---|
2600 | -6600 | -5300 | -4000 | -2700 | -1400 |
2610 | -5810 | -4505 | -3200 | -1895 | -590 |
2620 | -5020 | -3710 | -2400 | -1090 | 220 |
2630 | -4230 | -2915 | -1600 | -285 | 1030 |
2640 | -3440 | -2120 | -800 | 520 | 1840 |
2650 | -2650 | -1325 | 0 | 1325 | 2650 |
2660 | -1860 | -530 | 800 | 2130 | 3460 |
2670 | -1070 | 265 | 1600 | 2935 | 4270 |
2680 | -280 | 1060 | 2400 | 3740 | 5080 |
2690 | 510 | 1855 | 3200 | 4545 | 5890 |
2700 | 1300 | 2650 | 4000 | 5350 | 6700 |
CFDのトウモロコシ相場の見方
CFDのトウモロコシ相場は、生産国や消費国の情勢、気候などにより値動きが大きくなります。この値動きは、テクニカル指標では分析できないほど荒い値動きになります。
ここでは、過去のトウモロコシ相場を振り返ります。
▼1990年
1988年から1989年にかけて中国やソ連(当時)で農作物の不作が続き、また、アメリカでの干ばつなどの影響でトウモロコシをはじめとする農作物の在庫が減少しはじめました。その影響で1990年初に需給バランスが崩れて値を上げました。上の図のAの部分です。
▼1996年
アメリカの天候不順による不作によりトウモロコシの価格が暴騰しました。上の図のBの部分です。
▼1997年
タイを中心として始まったアジア通貨危機によりトウモロコシの需要が大きく減少しました。また、アメリカでは農業法で規制されていた生産調整が廃止され、中国では生産刺激策が実施されるなどしてトウモロコシの価格が下降しました。上の図のCの部分です。
▼2002年
エルニーニョ現象によりアメリカやカナダで干ばつの被害が発生しました。そのため価格が上昇しました。上の図のDの部分です。
▼2004年
トウモロコシの生産量は想定内に納まったものの、需給バランスが崩れて値を上げました。上の図のEの部分です。
▼2005年から2006年
トウモロコシをはじめとする農作物が豊作で安定した価格で推移しました。上の図のFの部分です。
▼2008年
この年は大きく暴騰しています。その原因は2つあります。1つは、トウモロコシがバイオエタノールの原料として使われるようになって需要が高まったことです。もう1つは、中国での経済発展により需要が高まったことです。上の図のGの部分です。
▼2009年
アメリカの大豆からトウモロコシへのシフトや気候が順調だったことから安定した価格で推移しました。上の図のHの部分です。
▼2010年から2011年
気候条件がよく、生産量は確保したものの、バイオエタノールの原料としての需要が高まったことや、中国やアメリカの飼料用としての需要が高まったことから価格が暴騰しました。上の図のIの部分です。
以上のことから、トウモロコシ相場の注意したい点は、バイオエタノールの原料としての需要、気象条件、中国の需要などが挙げられます。
ここでは、過去のトウモロコシ相場を振り返ります。
▼1990年
1988年から1989年にかけて中国やソ連(当時)で農作物の不作が続き、また、アメリカでの干ばつなどの影響でトウモロコシをはじめとする農作物の在庫が減少しはじめました。その影響で1990年初に需給バランスが崩れて値を上げました。上の図のAの部分です。
▼1996年
アメリカの天候不順による不作によりトウモロコシの価格が暴騰しました。上の図のBの部分です。
▼1997年
タイを中心として始まったアジア通貨危機によりトウモロコシの需要が大きく減少しました。また、アメリカでは農業法で規制されていた生産調整が廃止され、中国では生産刺激策が実施されるなどしてトウモロコシの価格が下降しました。上の図のCの部分です。
▼2002年
エルニーニョ現象によりアメリカやカナダで干ばつの被害が発生しました。そのため価格が上昇しました。上の図のDの部分です。
▼2004年
トウモロコシの生産量は想定内に納まったものの、需給バランスが崩れて値を上げました。上の図のEの部分です。
▼2005年から2006年
トウモロコシをはじめとする農作物が豊作で安定した価格で推移しました。上の図のFの部分です。
▼2008年
この年は大きく暴騰しています。その原因は2つあります。1つは、トウモロコシがバイオエタノールの原料として使われるようになって需要が高まったことです。もう1つは、中国での経済発展により需要が高まったことです。上の図のGの部分です。
▼2009年
アメリカの大豆からトウモロコシへのシフトや気候が順調だったことから安定した価格で推移しました。上の図のHの部分です。
▼2010年から2011年
気候条件がよく、生産量は確保したものの、バイオエタノールの原料としての需要が高まったことや、中国やアメリカの飼料用としての需要が高まったことから価格が暴騰しました。上の図のIの部分です。
以上のことから、トウモロコシ相場の注意したい点は、バイオエタノールの原料としての需要、気象条件、中国の需要などが挙げられます。
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