2012年5月7日月曜日

バイナリーオプションで取引される先物商品の種類と一覧

バイナリーオプションで取引される商品には、通貨ペア以外に日経225などの株価指数、東京証券取引所(東証)ニューヨーク証券取引所に上場している株式、そして、金、銀などの先物商品などがあります。

以下は、バイナリーオプション業者ごとの取り扱う商品の一覧です。

IGマーケッツ証券株式会社
株価指数
日経225先物、TOPIX先物、Dow Jones、FTSE 100先物、DAX 30先物、CAC 40先物、MIB 40先物、IBEX先物、ASX 200先物、MSCIシンガポール株価指数、韓国総合株価指数先物、Hang Seng先物、Hang Seng中国(H株)先物、NIFTY先物
先物商品
原油、金、銀

24option.com
株価指数
Dow Jones、CAC 40先物、MIB 40先物、NIFTY先物、ASX 200先物、SMI先物、S&P 500先物、DAX 30先物、Hang Seng先物、Nasdaq 100先物、FTSE 100先物、IBEX先物、TA-25、TADAWUL
株式
Google、Apple、Vodafone、BP、Barclays、Coca-Cola、JPMorgan Chase、McDonalds、Microsoft、Amazon、France Telecom、AXA、Societe General、Tata Motors Ltd、ICICI Bank、IBM、NIKE、EXXON、CITIGROUP、Amex、Fiat、Baidu
先物商品
原油、金、銀

ChargeXP Investment
株価指数
ASX 200先物、BOMBAY SE先物、CAC 40先物、DAX 30先物、Dow Jones、DUBAI先物 、FTSE 100先物、Hang Seng先物、KUWAIT先物 、MICEX10先物 、Nasdaq 100先物、Nasdaq 100、日経225先物、S&P 500先物、SSE180先物、STRAITS TIMES、TADAWUL先物、TA-25先物、TOPIX先物
株式
AMAZON、APPLE、BARCLAYS、BIDU、BNP PARIBAS、BP、BRITISH AMERICAN TOBACCO、CITI GROUP、COCA COLA、DANONE SA、FIAT、FRANCE TELECOM、GAZPROM、GOLDMAN SACHS、GOOGLE、HSBC HOLDINGS、IBM、JP MORGAN CHASE、LOUIS VUITTON、LUKOIL、NISSAN MOTOR、PETROBRAS、PFIZER、PUBLICIS GROUPE、RIO TINTO、S.BANK INDIA、SAB MILLER、SBERBANK、TATA MOTORS、TESCO、TEVA PHARMA、TOTAL、TOYOTA、UBS
先物商品
原油、金、銀、プラチナ、小麦、コーヒー、砂糖

Mika Holdings
株価指数
Dow Jones30先物、CAC 40先物、NIFTY先物、ASX 200先物、SMI先物、S&P 500先物、DAX 30先物、Hang Seng先物、Nasdaq 100先物、FTSE 100先物、IBEX先物、TADAWUL先物
株式
Google、Apple、BP、Barclays、France Telecom、Societe General
先物商品
原油、金、銀

GLAD THRONE ENTERPRISES
株価指数
Dow Jones、STRAITS TIMES、KL FUTURE、Nasdaq 100先物、Nasdaq 100、S&P 500先物、S&P 500、SSE180、Hang Seng先物、BOMBAY SE、KUWAIT、DUBAI、DSM20、EGX 30、TADAWUL先物、MSM 30、RTS、MICEX 10、ISE 30、FTSE 100先物、CAC 40先物、DAX 30先物
株式
トヨタ自動車、タタ自動車、タークセル、ロイター、タークセル、BAE システムズ、ロールスロイス、HSBCホールディングス、コカコーラ、SBERBANK、ルークオイル、グーグル、ブリティッシュペトロリアム、ガスプロム、ナイキ、アップル、マイクロソフト、シティグループ
先物商品
原油、金、銀、プラチナ

DC DIGITAL PROCESSING 2
株価指数
DAX 30先物、Dow Jones、Nasdaq 100、S&P 500先物
株式
Apple、Boeing、Citigroup、Exxon Mobil、Google、McDonald's、Microsoft、Nike、Petro China、Vodafone
先物商品
金、銀、銅、コーヒー、砂糖、粗糖

バイナリーオプションのレンジとは

バイナリーオプションのレンジとは、通貨ペアの価格が一定期間、指定された価格帯の中で推移するかどうかを予想するオプション商品の総称です。

2012年5月現在、日本国内のバイナリーオプション業者のうち、レンジのみを取り扱った商品は販売されていません。しかし、FXプライム株式会社では、ラダーやタッチと併用してレンジを取り扱っています。

FXプライム株式会社では、ラダーの「選べるHIGH・LOW」、タッチの「選べるHIGH・LOWワンタッチ」の2つの商品を提供しています。

「選べるHIGH・LOW」には、ラダーに加えてプラスマイナス0.5円以内に納まればペイアウトが発生するレンジがあります。

また、「選べるHIGH・LOWワンタッチ」にも、タッチに加えてプラスマイナス0.5円以内に納まればペイアウトが発生するレンジがあります。

「選べるHIGH・LOW」、「選べるHIGH・LOWワンタッチ」のいずれの商品は、判定時間が1週間と比較的長いため、プラスマイナス0.5円以内に納まる可能性はあまり高くありません。その理由としては、判定時間内に大きな経済指標の発表があった時には為替レートが大きく変動するからです。また、FXプライム株式会社の作成した統計によれば、2009年1月5日から2010年12月27日までの間で1週間の高値から安値までの値幅がプラスマイナス0.5円以内に納まったことはなかったとされています。

バイナリーオプションで順張りをするには

順張りは、上昇トレンドであれば買い、下降トレンドであれば売りといったように、相場のトレンドと同じ方向の取引を行うことです。

バイナリーオプションでは、上昇トレンドであれば円安(ドル安)へ推移する商品の購入、下降トレンドであれば円高(ドル高)へ推移する商品の購入が順張りになります。

順張りの考え方や順張りの投資スタンスは投資家それぞれにより異なります。ここでは、比較的わかりやすい順張りの方法をMT4(Meta Trader 4)を使用して解説します。

MT4のテクニカル分析の設定は次の通りです。

  • チャートを平均足に変更
  • 移動平均線を追加(パラメータは13)
  • インディケーターとしてADXを追加(パラメータは20)
  • インディケーターとしてAroon V1を追加(パラメータは14)

※上の画面では補助線を追加しています。

まず、3分割されている画面のうち、上の画面を見ると、移動平均線(黄色の線)が右肩上がりに推移していることがわかります。この時点で、為替レートが上昇トレンドにあることがわかります。

上昇トレンドであっても、赤い色で丸く囲んでいる6か所は一時的に下降しているのがわかります。この6か所が順張りのシグナルになります。

次に、3分割されている画面のうち、下の画面を見てみます。この画面に描画されている2本の線は、Aroon V1というインディケーターで、為替レートが高値圏にあると青い色の線が上の方へ推移し、安値圏にあると赤い色の線が上の方へ推移します。黄色で丸く囲んでいる4か所は、為替レートが安値圏にあることを示しています。よって、この4か所が順張りのシグナルになります。

そして、順張りのシグナルを絞ります。赤い色で丸く囲んだ所と黄色で丸く囲んでいる所との共通している所が新たな順張りのシグナルになります。

最後に、3分割されている画面のうち、真ん中の画面を見てみます。この画面に描画されているのはADXというインディケーターで、相場の過熱度を調べる時などに使われます。特に、黄色の線は、トレンドの分岐点を知るために使われています。黄色の線が、緑色で丸く囲んだ所を境に上昇から下降へ転換していることがわかります。よって、これより以降に示された黄色で丸く囲んだ所(一番右の丸)は、上昇トレンドにおける安値圏にはなりません。

さらに、順張りのシグナルを絞ります。黄色で丸く囲んでいる所のうち、一番右以外の所が最終的な順張りのシグナルになります。

なお、全てにおいて同じ結果になるとは限らず、予想に反する結果になる場合もあります。

バイナリーオプションで逆張りをするには

逆張りは、上昇トレンドであれば売り、下降トレンドであれば買いといったように、相場のトレンドに逆らう取引を行うことです。

バイナリーオプションでは、上昇トレンドであれば円高(ドル高)へ推移する商品の購入、下降トレンドであれば円安(ドル安)へ推移する商品の購入が逆張りになります。

逆張りの考え方や逆張りの投資スタンスは投資家それぞれにより異なります。ここでは、比較的わかりやすい逆張りの方法をMT4(Meta Trader 4)を使用して解説します。

MT4のテクニカル分析の設定は次の通りです。
  • 移動平均線を追加(パラメータは13)
  • インディケーターとしてRSIを追加(パラメータは13)



上下に分割されている画面のうち、上の画面を見てみます。チャートの高値と安値の部分が赤い色で丸く囲まれています。後から見れば高値、安値だと判断できますが、それぞれの時点では高値、安値の判断は困難です。

次に、上下に分割されている画面のうち、下の画面を見てみます。この画面に描画されている線は、RSIというインディケーターで、為替レートの上がりすぎ、下がりすぎを調べる時に用いられます。RSIは0から100までの値で推移し、70以上であれば上がりすぎ、30以下であれば下がりすぎとされます。
下の画面の赤い色で丸く囲んだ所が2か所が上がりすぎと下がりすぎの部分で、この2か所が逆張りのシグナルになります。

なお、全てにおいて同じ結果になるとは限らず、予想に反する結果になる場合もあります。

バイナリーオプションの取引回数の一覧

バイナリーオプションの取引回数は、バイナリーオプション業者により異なります。

次の表は、バイナリーオプション業者の1日あたり1通貨の取引回数の一覧です。

業者名サービス名回数発売期間
GMOクリック証券株式会社外為オプション236回5分おき
株式会社FXトレード・フィナンシャルHIGH・LOW28回1時間おき、4時間おき、1日おき
株式会社FXトレード・フィナンシャルHIGH・LOW MAJOR132回10分おき
トレイダーズ証券株式会社みんなのバイナリー92回10分おき
FXプライム株式会社選べるHIGH・LOW1週間に1回1週間おき
FXプライム株式会社選べるHIGH・LOWワンタッチ1週間に1回1週間おき
IGマーケッツ証券株式会社FXバイナリー5回4時間おき
株式会社カカクコム・フィナンシャルバイナリータッチオプション1週間に1回1週間おきから半年間おき

1日に何回も商品発売されて売買できるタイプは、GMOクリック証券株式会社の「外為オプション」、株式会社FXトレード・フィナンシャルの「HIGH・LOW MAJOR」が挙げられます。「外為オプション」はUSD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPY、EUR/USDの4通貨を取り扱っているので、1日の総取引回数は944回になります。

一方、FXプライム株式会社の「選べるHIGH・LOW」、「選べるHIGH・LOWワンタッチ」やIGマーケッツ証券株式会社の「FXバイナリー」、株式会社カカクコム・フィナンシャルの「バイナリータッチオプション」の取引回数は少ないです。しかし、締切時間までの間に売ったり買ったりすることができるというメリットがあります。つまり、FX(外国為替証拠金取引)のように、安値で買って高値で売るといったことができます。

GMOクリック証券の提供するバイナリーオプションのハイローの解説

GMOクリック証券株式会社の提供するバイナリーオプションは、外為オプション(外為OP)というサービス名で、ハイロー(HIGH&LOW)を提供しています。

2012年5月現在、取り扱っている通貨ペアは、USD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPY、EUR/USDの4通貨です。取引は5分ごとに行われ、1通貨につき1日に236回の取引が可能です。購入可能価格は、1商品につき最低100円で、100円単位で最高5万円まで購入できます。購入した商品は、START時間より前であれば購入取り消しができます。

GMOクリック証券株式会社の提供するバイナリーオプションのペイアウト倍率は2倍で、株式会社FXトレード・フィナンシャルの提供するHIGH・LOWの1.8倍~1.9倍に比べて高い倍率になっています。

外為オプション(外為OP)利用者には、Platinum Chart(プラチナチャート)と呼ばれる分析ソフトが利用できます。Platinum Chartでは、MACDやADX、移動平均線など40種類近いテクニカル指標での分析ができたり、経済指標や外国為替関連のニュースが閲覧できたりします。

GMOクリック証券株式会社の提供するバイナリーオプションには、他のバイナリーオプションのハイローの商品と異なる点がいくつか挙げられます。

▼完売
完売は、ハイローの商品が売り切れたことを表します。完売になると、購入ボタンに「完売」の文字が表示され、購入できない状態になります。購入者は、買いたい時に買えないという不利が生じます。

完売は、円高(ドル高)、円安(ドル安)のどちらか一方に表示されます。完売は、急激な円高(ドル高)や円安(ドル安)の時に生じることが多いようです。なお、完売は途中で解除され、購入できる場合もあります。

※円高が完売の画面

▼レンジ外
外為オプション(外為OP)では、円高(ドル高)、および、円安(ドル安)の商品を発売しますが、商品の内容には為替レートの範囲が設定されています。例えば、USD/JPYのSTART時間における価格が80.500円の場合、円高でのペイアウトの条件は、END時間に80.497円以下とされています。同じように、円安でのペイアウトの条件は、END時間に80.503円以上とされています。つまり、END時間の価格が80.498円から80.502円までの間に納まると、円高、円安のどちらの購入者に対してもペイアウトがありません。これをレンジ外と呼んでいます。ちなみに購入代金の払い戻しはなく、すべて業者の利益になります。

2011年9月から2012年4月までに発売されたおよそ15万商品のうち、約1万商品がレンジ外になっています。レンジ外の発生する確率はおよそ6.7%です。このことから、外為オプションは、上がるか下がるかの二者択一のハイロー商品ですが、ペイアウトの期待値は50%未満になります。