FX(外国為替証拠金取引)のティック(tick)とは、取引時間の最小単位のことです。また、為替レートの値動きごとに描画したチャートをティックチャート、あるいは、ティックといいます。
ティックの元データとなる為替レートは、その為替レートが値動きするごとに更新されます。そのため、為替相場が過熱状態にあると1秒間に数回も更新されることがあります。一方、閑散相場の場合には1分間以上更新されないことがあります。
ティックは、一般的に折れ線グラフで表示します。次の図は一般的なティックの表示例です。
ティックにテクニカル指標を追加することもできます。次の図は、ティックに一目均衡表と平均足を追加した画面です。
ティックは、トレンドの発生をいち早く知ることができるというメリットがあります。一方、いわゆる”だまし”の判定が困難というデメリットがあります。ティックは主に、スキャルピング手法のような短期トレードで用いることが多く、上の図のようにテクニカル指標と併せて使用したり、1分足や5分足などの他の足と併せて使用したりします。
ティックは、FX業者の提供する無料の分析ソフトやMT4(Meta Trader 4)で表示できます。また、株式会社外為どっとコムの為替取引チャートのWebサイトでは、ブラウザからティックを見ることができます。
2012年5月21日月曜日
FXのティックをエクセルで表示するには
FX(外国為替証拠金取引)のティックをエクセルで表示する方法を紹介します。
必要なソフトウェアは、Microsoft Excel(エクセル)とMT4(Meta Trader 4)です。Microsoft Excelは、Microsoft Excel 2003以降のバージョンで動作確認をしています。Microsoft Excel 2003、Microsoft Excel 2007、Microsoft Excel 2010などを用意します。MT4は、DDEサーバーの設定が可能なバージョンを用意します。これからMT4をダウンロードするのであれば、開発元であるMetaQuotes Software Corp.のWebサイトからダウンロードしてください。
MT4(Meta Trader 4)のダウンロードサイト
まず、MT4のDDEサーバーの設定を有効にします。設定方法は、MT4のメニューから「ツール」、「オプション」を選び、「DDEサーバーの設定を有効にする」の項目をチェックします。これにより、エクセルからMT4のティックデータが受信できるようになります。
MT4を起動した後にエクセルを起動して新規シートを開きます。必ずMT4を起動した状態でエクセルを起動してください。
A1に
=MT4|BID!USDJPY
と入力します。これは、USD/JPYのBIDのレートをリアルタイムで表示する関数です。
書式は、BIDのレートの場合には、
=MT4|BID!通貨ペア
になります。
ASKのレートの場合には、
=MT4|ASK!通貨ペア
になります。例えば、EUR/JPYのASKのレートを表示するには、
=MT4|ASK!EURJPY
になります。表示可能な通貨ペアは、MT4がチャート表示できる通貨ペアです。主な通貨ペアは次の通りです。
次に、ティックを表示するためにグラフの設定を行います。ここでは、A3からA22までにティックデータを入力して、その内容をグラフで表します。A3からA22までを選択した状態で、メニューの「挿入」、「グラフ」を選びます。「グラフの種類」の一覧から折れ線を選んで「完了」のボタンを押します。この段階ではデータがないため、グラフの外枠のみが表示されます。
そして、メニューの「ツール」、「マクロ」、「Visual Basic Editor」を選び、Visual Basic Editorの画面を開きます。
画面左側の「Sheet1(Sheet1)」をクリックした後に、右側の編集画面に次のプログラムを入力します。以下のプログラムをコピーして、編集画面に貼り付けてください。
Private Sub Worksheet_Calculate()
'
If Range("a22").Value = 0 Then
Range("a22").Value = Range("a1").Value
End If
If Range("a22").Value <> Range("a1").Value And Range("a21") <> Range("a22") Then
'
Range("a4:a22").Select
Selection.Copy
Range("a3").Select
ActiveSheet.Paste
'
Range("a22").Value = Range("a1").Value
End If
End Sub
Excelのシートに戻るとティック表示が確認できます。
A1で設定する通貨ペアを変えることにより、さまざまな通貨ペアのティックが表示できます。また、ここでは20本のティックを表示していますが、少しの変更で50本、100本のティックが表示できます。
必要なソフトウェアは、Microsoft Excel(エクセル)とMT4(Meta Trader 4)です。Microsoft Excelは、Microsoft Excel 2003以降のバージョンで動作確認をしています。Microsoft Excel 2003、Microsoft Excel 2007、Microsoft Excel 2010などを用意します。MT4は、DDEサーバーの設定が可能なバージョンを用意します。これからMT4をダウンロードするのであれば、開発元であるMetaQuotes Software Corp.のWebサイトからダウンロードしてください。
MT4(Meta Trader 4)のダウンロードサイト
まず、MT4のDDEサーバーの設定を有効にします。設定方法は、MT4のメニューから「ツール」、「オプション」を選び、「DDEサーバーの設定を有効にする」の項目をチェックします。これにより、エクセルからMT4のティックデータが受信できるようになります。
MT4を起動した後にエクセルを起動して新規シートを開きます。必ずMT4を起動した状態でエクセルを起動してください。
A1に
=MT4|BID!USDJPY
と入力します。これは、USD/JPYのBIDのレートをリアルタイムで表示する関数です。
書式は、BIDのレートの場合には、
=MT4|BID!通貨ペア
になります。
ASKのレートの場合には、
=MT4|ASK!通貨ペア
になります。例えば、EUR/JPYのASKのレートを表示するには、
=MT4|ASK!EURJPY
になります。表示可能な通貨ペアは、MT4がチャート表示できる通貨ペアです。主な通貨ペアは次の通りです。
- AUD/CAD
- AUD/CHF
- AUD/JPY
- AUD/NZD
- AUD/USD
- CAD/CHF
- CAD/JPY
- CHF/JPY
- EUR/AUD
- EUR/CAD
- EUR/CHF
- EUR/GBP
- EUR/JPY
- EUR/NZD
- EUR/TRY
- EUR/USD
- GBP/AUD
- GBP/CAD
- GBP/CHF
- GBP/JPY
- GBP/NZD
- GBP/USD
- NZD/JPY
- NZD/USD
- SGD/JPY
- USD/CAD
- USD/CHF
- USD/DKK
- USD/HKD
- USD/JPY
- USD/NOK
- USD/SEK
- USD/SGD
- USD/TRY
次に、ティックを表示するためにグラフの設定を行います。ここでは、A3からA22までにティックデータを入力して、その内容をグラフで表します。A3からA22までを選択した状態で、メニューの「挿入」、「グラフ」を選びます。「グラフの種類」の一覧から折れ線を選んで「完了」のボタンを押します。この段階ではデータがないため、グラフの外枠のみが表示されます。
そして、メニューの「ツール」、「マクロ」、「Visual Basic Editor」を選び、Visual Basic Editorの画面を開きます。
画面左側の「Sheet1(Sheet1)」をクリックした後に、右側の編集画面に次のプログラムを入力します。以下のプログラムをコピーして、編集画面に貼り付けてください。
Private Sub Worksheet_Calculate()
'
If Range("a22").Value = 0 Then
Range("a22").Value = Range("a1").Value
End If
If Range("a22").Value <> Range("a1").Value And Range("a21") <> Range("a22") Then
'
Range("a4:a22").Select
Selection.Copy
Range("a3").Select
ActiveSheet.Paste
'
Range("a22").Value = Range("a1").Value
End If
End Sub
Excelのシートに戻るとティック表示が確認できます。
A1で設定する通貨ペアを変えることにより、さまざまな通貨ペアのティックが表示できます。また、ここでは20本のティックを表示していますが、少しの変更で50本、100本のティックが表示できます。
FXのRSIとは
FX(外国為替証拠金取引)のRSIとは、通貨ペアの売られすぎ、買われすぎを調べるためのテクニカル指標の1つです。RSIは、Relative Strength Indexの略で、日本語では相対力指数といいます。
RSIの計算では期間を指定します。期間は一般的には14本(日足なら14日分、1分足なら14分ぶん)が用いられます。
RSIの計算式は次の通りです。
期間をnとした場合、
n日間の値上がり幅の合計÷n日間の前日比の絶対値の合計×100
になります。
RSIは、0から100までの範囲の数値で、30以下で売られすぎ、70以上で買われすぎであると判断します。なお、通貨ペアや期間によっては25以下で売られすぎ、75以上で買われすぎとする場合もあります。
上の図は、チャートの下段にRSIを描画したものです。
左側の赤色の丸で囲んだ部分が売られすぎになります。この地点を境に、相場は上昇へ転換しています。
右側の赤色の丸で囲んだ部分が買われすぎになります。この地点を境に、相場は下降へ転換しています。
このように、RSIでは売られすぎや買われすぎの地点がトレンドの転換点であることがわかります。
一方、トレンド発生時ではRSIの値が売られすぎのエリア、あるいは、買われすぎのエリアに留まる傾向にあります。
下のチャートは上昇トレンド中のチャートです。RSIの値が何度となく70を超えていますが、一向に下降する気配が見られません。そのため、トレンド発生中では逆張りの手法が効かないというデメリットがあります。
RSIの計算では期間を指定します。期間は一般的には14本(日足なら14日分、1分足なら14分ぶん)が用いられます。
RSIの計算式は次の通りです。
期間をnとした場合、
n日間の値上がり幅の合計÷n日間の前日比の絶対値の合計×100
になります。
RSIは、0から100までの範囲の数値で、30以下で売られすぎ、70以上で買われすぎであると判断します。なお、通貨ペアや期間によっては25以下で売られすぎ、75以上で買われすぎとする場合もあります。
上の図は、チャートの下段にRSIを描画したものです。
左側の赤色の丸で囲んだ部分が売られすぎになります。この地点を境に、相場は上昇へ転換しています。
右側の赤色の丸で囲んだ部分が買われすぎになります。この地点を境に、相場は下降へ転換しています。
このように、RSIでは売られすぎや買われすぎの地点がトレンドの転換点であることがわかります。
一方、トレンド発生時ではRSIの値が売られすぎのエリア、あるいは、買われすぎのエリアに留まる傾向にあります。
下のチャートは上昇トレンド中のチャートです。RSIの値が何度となく70を超えていますが、一向に下降する気配が見られません。そのため、トレンド発生中では逆張りの手法が効かないというデメリットがあります。
FXを5000円から始めるには
FX(外国為替証拠金取引)を5,000円から始める方法を紹介します。
2012年5月現在、次の条件を満たすFX業者を通じて取引をすれば5,000円の少額でFXを始めることができます。
▼最低取引通貨数の小さいFX業者
FX業者では、取引通貨数を1万通貨に設定している場合が多いですが、中には最小取引単位を1,000通貨、100通貨に設定しているところもあります。
▼レバレッジの高いFX業者
日本国内のFX業者は、レバレッジは最大25倍までと法律で規定されています。そのため、レバレッジが25倍のFX業者が条件に当てはまります。ちなみに海外のFX業者では、400倍、500倍といったハイレバレッジ(ハイレバ)を設定していますが、ここでは日本国内のFX業者に限定します。
▼手数料の安いFX業者
FX業者の多くは手数料を無料に設定していますが、一部は有料に設定している場合があります。
▼初回預入金が5,000円以下のFX業者
初回預入金が5,000円を超えるFX業者はこの条件には当てはまりません。
5,000円で運用する時のお金の内訳は、通貨ペアを売買する際の証拠金と、取引手数料です。また、ロスカットを避けるためのお金も必要です。
例えば、USD/JPYを80円でレバレッジ25倍、1,000通貨を買いポジションする際に必要な証拠金は次の通りです。
80円×1,000通貨÷25倍=3,200円
売買手数料を0円とすると、1,800円をロスカットを避けるための資金に充てることができます。
(80円-a円)×1,000通貨=1,800円
a=78.2
よって、USD/JPYが78.2円まで下がらなければロスカットが避けられます。
ちなみに、売りポジションの場合には、81.8円まで上がらなければロスカットが避けられます。
なお、AUD/JPYを売りポジションで取引した場合、1日につき約8円のスワップを支払わなければなりませんので、資金管理には注意が必要です。
これらの条件に当てはまるFX業者の一覧は次の通りです。
2012年5月現在、次の条件を満たすFX業者を通じて取引をすれば5,000円の少額でFXを始めることができます。
- 最低取引通貨数の小さいFX業者
- レバレッジの高いFX業者
- 手数料の安いFX業者
- 初回預入金が5,000円以下のFX業者
▼最低取引通貨数の小さいFX業者
FX業者では、取引通貨数を1万通貨に設定している場合が多いですが、中には最小取引単位を1,000通貨、100通貨に設定しているところもあります。
▼レバレッジの高いFX業者
日本国内のFX業者は、レバレッジは最大25倍までと法律で規定されています。そのため、レバレッジが25倍のFX業者が条件に当てはまります。ちなみに海外のFX業者では、400倍、500倍といったハイレバレッジ(ハイレバ)を設定していますが、ここでは日本国内のFX業者に限定します。
▼手数料の安いFX業者
FX業者の多くは手数料を無料に設定していますが、一部は有料に設定している場合があります。
▼初回預入金が5,000円以下のFX業者
初回預入金が5,000円を超えるFX業者はこの条件には当てはまりません。
5,000円で運用する時のお金の内訳は、通貨ペアを売買する際の証拠金と、取引手数料です。また、ロスカットを避けるためのお金も必要です。
例えば、USD/JPYを80円でレバレッジ25倍、1,000通貨を買いポジションする際に必要な証拠金は次の通りです。
80円×1,000通貨÷25倍=3,200円
売買手数料を0円とすると、1,800円をロスカットを避けるための資金に充てることができます。
(80円-a円)×1,000通貨=1,800円
a=78.2
よって、USD/JPYが78.2円まで下がらなければロスカットが避けられます。
ちなみに、売りポジションの場合には、81.8円まで上がらなければロスカットが避けられます。
なお、AUD/JPYを売りポジションで取引した場合、1日につき約8円のスワップを支払わなければなりませんので、資金管理には注意が必要です。
これらの条件に当てはまるFX業者の一覧は次の通りです。
FX業者 | サービス名 | 最小取引単位 | 取引手数料 | 初回預入金 |
---|---|---|---|---|
株式会社外為どっとコム | 外貨ネクスト | 1,000通貨 | 0円 | 0円 |
ヒロセ通商株式会社 | LION FX | 1,000通貨 | 0円 | 0円 |
ヒロセ通商株式会社 | Hirose-FX2ミニ | 1,000通貨 | 往復30円 | 0円 |
株式会社外為ジャパン | 外為ジャパンFX | 1,000通貨 | 0円 | 0円 |
株式会社マネーパートナーズ | パートナーズFX nano | 100通貨 | 0円 | 0円 |
株式会社サイバーエージェントFX | 外貨ex | 1,000通貨 | 往復最大60円 | 0円 |
株式会社サイバーエージェントFX | MT4 | 1,000通貨 | 往復最大60円 | 0円 |
FXのデモ口座でデモトレードをするには
FX業者では、デモトレード(デモ取引)ができるようにデモ口座を用意している場合があります。デモトレードは、実践の取引と同じような環境を体験できる無料のバーチャルシステムです。実践のトレードに臨む前にデモトレードで操作の練習をしたり、トレードの雰囲気馴染んだりすることができます。
FXのデモ口座の申し込み方法は、FX業者の指定したフォームからメールアドレスや氏名などを入力するだけの簡単な手続きで済みます。実際の口座開設の申請をする際に必要な身分証明書の提出などはありません。
また、デモ口座の申し込み手続きが不要な場合もあります。
2012年5月現在、FXのデモ口座でデモトレードできる業者一覧は次の通りです。「デモ口座」の列のリンク先は、デモトレードの申請画面です。
FXのデモ口座の申し込み方法は、FX業者の指定したフォームからメールアドレスや氏名などを入力するだけの簡単な手続きで済みます。実際の口座開設の申請をする際に必要な身分証明書の提出などはありません。
また、デモ口座の申し込み手続きが不要な場合もあります。
2012年5月現在、FXのデモ口座でデモトレードできる業者一覧は次の通りです。「デモ口座」の列のリンク先は、デモトレードの申請画面です。
FXのドテンとは
FX(外国為替証拠金取引)のドテンとは、現在のポジションを決済して同時に逆のポジションを保有することです。ドテンは、漢字では「途転」と書きます。
ドテンは、例えば売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有したり、買いポジションを決済して同時に売りポジションを保有したりすることです。
売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有することを「ドテン買い(途転買い)」、買いポジションを決済して同時に売りポジションを保有することを「ドテン売り(途転売り)」ともいいます。
ドテンは、FX相場のさまざまな局面で用いられます。
次の図は、左側の赤色の丸で囲んだ部分で売りポジションを保有したものの、決済できないまま右側の赤色の丸で囲んだ部分まで推移した状態のチャートです。
その期間にダブルボトムを形成したので、値上がりが予想できます。このような時に、現在の売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有してドテンします。
次に、為替レートがレンジ内で推移している時のドテンの方法を紹介します。次の図は、上側の赤色の線をレジスタンスライン、下側の赤色の線をサポートラインとして為替レートが推移しています。レジスタンスラインに到達したら売りポジションを保有して、サポートラインに到達したらドテンして売りポジションを決済して買いポジションを保有します。為替レートがレンジ内に推移していればドテンを繰り返して取引ができます。
なお、レジスタンスライン、あるいは、サポートラインを超えてブレイクアウトした場合には、その時点でドテンして対応することもできます。上の図では、Aの時点で売りポジションを保有していますが、ブレイクアウトを確認できるBの時点でドテン買いをします。
ドテンは、例えば売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有したり、買いポジションを決済して同時に売りポジションを保有したりすることです。
売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有することを「ドテン買い(途転買い)」、買いポジションを決済して同時に売りポジションを保有することを「ドテン売り(途転売り)」ともいいます。
ドテンは、FX相場のさまざまな局面で用いられます。
次の図は、左側の赤色の丸で囲んだ部分で売りポジションを保有したものの、決済できないまま右側の赤色の丸で囲んだ部分まで推移した状態のチャートです。
その期間にダブルボトムを形成したので、値上がりが予想できます。このような時に、現在の売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有してドテンします。
次に、為替レートがレンジ内で推移している時のドテンの方法を紹介します。次の図は、上側の赤色の線をレジスタンスライン、下側の赤色の線をサポートラインとして為替レートが推移しています。レジスタンスラインに到達したら売りポジションを保有して、サポートラインに到達したらドテンして売りポジションを決済して買いポジションを保有します。為替レートがレンジ内に推移していればドテンを繰り返して取引ができます。
なお、レジスタンスライン、あるいは、サポートラインを超えてブレイクアウトした場合には、その時点でドテンして対応することもできます。上の図では、Aの時点で売りポジションを保有していますが、ブレイクアウトを確認できるBの時点でドテン買いをします。
FXのトレンドとは
FX(外国為替証拠金取引)のトレンド(trend)とは、為替レートがしばらくの間、ある決まった方向へ推移している状態のことです。
トレンドの種類には、上昇トレンド、下降トレンド、レンジの3つの種類があります。
トレンドの発生、発生中、終了は、主にテクニカル指標によって知ることができます。
▼上昇トレンド
上昇トレンドとは、為替レートがしばらくの間、上昇しながら推移している状態のことです。ここでは、上昇トレンドが発生しているかどうかを平均足で判断してみます。
下の図は、為替レートのチャートを平均足で表したものです。
まず、Bの地点を見ると、最近の安値のAよりも上値であることがわかります。また、B1の地点では、最近の高値のA1の上値を抜けたことがわかります。よって、B1の地点で上昇トレンドの発生が確認できます。
B1からCまで下げていますが、Bより上値で下げ止まっています。よって、上昇トレンドはまだ続いていると判断できます。
同じように、C1はB1より上値、DはCより上値、D1はC1より上値、EはDより上値、E1はD1より上値と続いているため、B1からE1までが上昇トレンドになります。
E1の地点では、E1を抜いて上昇すれば上昇トレンドの継続、Eよりも下がれば上昇トレンドの終了になります。
上の図では、Fの地点がEよりも下がっているため、Fの地点で上昇トレンドが終了したことになります。
▼下降トレンド
下降トレンドとは、為替レートがしばらくの間、下降しながら推移している状態のことです。ここでは、下降トレンドが発生しているかどうかを一目均衡表で判断してみます。
下の図は、為替レートのチャートから一目均衡表を描画したものです。
一目均衡表の場合、ローソク足が雲を上から下へ突き抜けた時が下降トレンドの始まりになります。上の図ではAの地点です。
そして、再び雲の中へ入った時が下降トレンドの終わりになります。上の図ではBの地点です。
▼レンジ
レンジとは、為替レートがしばらくの間、ある価格帯内で推移している状態のことです。
レンジで推移している場合には、高値と安値にそれぞれ水平線を引きます。
上の図の上側の赤色の線が高値の水平線で、レジスタンスラインといいます。また、下側の赤色の線が安値の水平線で、サポートラインといいます。レンジの場合には、このレジスタンスラインとサポートラインとの間で推移します。
レンジの局面では、上の図の黄色の丸で囲んだ部分で為替レートが反転していることが分かります。
なお、レンジ外へ推移することをブレイクアウトといいます。上の図では、レジスタンスラインを下から上へ突き抜けてブレイクアウトしています。また、ブレイクアウトすると、レンジは終了します。
トレンドの種類には、上昇トレンド、下降トレンド、レンジの3つの種類があります。
トレンドの発生、発生中、終了は、主にテクニカル指標によって知ることができます。
▼上昇トレンド
上昇トレンドとは、為替レートがしばらくの間、上昇しながら推移している状態のことです。ここでは、上昇トレンドが発生しているかどうかを平均足で判断してみます。
下の図は、為替レートのチャートを平均足で表したものです。
まず、Bの地点を見ると、最近の安値のAよりも上値であることがわかります。また、B1の地点では、最近の高値のA1の上値を抜けたことがわかります。よって、B1の地点で上昇トレンドの発生が確認できます。
B1からCまで下げていますが、Bより上値で下げ止まっています。よって、上昇トレンドはまだ続いていると判断できます。
同じように、C1はB1より上値、DはCより上値、D1はC1より上値、EはDより上値、E1はD1より上値と続いているため、B1からE1までが上昇トレンドになります。
E1の地点では、E1を抜いて上昇すれば上昇トレンドの継続、Eよりも下がれば上昇トレンドの終了になります。
上の図では、Fの地点がEよりも下がっているため、Fの地点で上昇トレンドが終了したことになります。
▼下降トレンド
下降トレンドとは、為替レートがしばらくの間、下降しながら推移している状態のことです。ここでは、下降トレンドが発生しているかどうかを一目均衡表で判断してみます。
下の図は、為替レートのチャートから一目均衡表を描画したものです。
一目均衡表の場合、ローソク足が雲を上から下へ突き抜けた時が下降トレンドの始まりになります。上の図ではAの地点です。
そして、再び雲の中へ入った時が下降トレンドの終わりになります。上の図ではBの地点です。
▼レンジ
レンジとは、為替レートがしばらくの間、ある価格帯内で推移している状態のことです。
レンジで推移している場合には、高値と安値にそれぞれ水平線を引きます。
上の図の上側の赤色の線が高値の水平線で、レジスタンスラインといいます。また、下側の赤色の線が安値の水平線で、サポートラインといいます。レンジの場合には、このレジスタンスラインとサポートラインとの間で推移します。
レンジの局面では、上の図の黄色の丸で囲んだ部分で為替レートが反転していることが分かります。
なお、レンジ外へ推移することをブレイクアウトといいます。上の図では、レジスタンスラインを下から上へ突き抜けてブレイクアウトしています。また、ブレイクアウトすると、レンジは終了します。
FXでフィボナッチを使うには
FX(外国為替証拠金取引)のフィボナッチ(Fibonacci)とは、イタリアの数学者のレオナルド・フィボナッチが発見した法則をFXに応用したテクニカル指標の1つです。
フィボナッチは、チャート画面に複数の線を描画して今後の為替レートの予想をします。
フィボナッチには、「フィボナッチリトレースメント」、「フィボナッチアーク」、「フィボナッチエクスパンション」と呼ばれるいくつかのテクニカル指標に分かれます。
▼フィボナッチリトレースメント(Fibonacci Retracement)
フィボナッチリトレースメントは、大きな値動きがあった時の押し目、あるいは、戻りを予想します。
下の図の黄色い6本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。
押し目の予想値は、フィボナッチの38.2、50.0、61.8の3つのラインになります。下の図では、61.8のラインと接している赤色の丸く囲んだ部分がちょうど押し目になっています。
▼フィボナッチアーク(Fibonacci Arcs)
フィボナッチアークは、フィボナッチリトレースメントに時間軸を追加して分析したものです。フィボナッチリトレースメントと同様に押し目、あるいは、戻りを予想します。
下の図の黄色い3本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。
戻りの予想値は、フィボナッチの38.2、50.0、61.8の3つのラインになります。下の図では、38.2のラインと接している赤色の丸く囲んだ部分がちょうど戻りになっています。なお、38.2、50.0、61.8の3つのラインは、押し目や戻り以外にも、もみ合い局面のラインでもあります。下の図の赤色の横長の円で囲んだ部分がもみあい局面であることがわかります。
もみ合い局面の後は、61.8のラインまで上昇していますが、この地点が上値となって、その後は下降しています。
▼フィボナッチエクスパンション(Fibonacci expansion)
フィボナッチエクスパンションは、フィボナッチリトエースメントに新たな条件を加えて、高値のめど、安値のめどを予想します。
下の図の黄色い3本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。
下の図での高値のめどは、61.8、100.0、161.8の3つのラインになります。
この他にも「フィボナッチファン」、「フィボナッチゾーン」、「フィボナッチタイムゾーン」、「フィボナッチチャネル」などがあります。
フィボナッチは、チャート画面に複数の線を描画して今後の為替レートの予想をします。
フィボナッチには、「フィボナッチリトレースメント」、「フィボナッチアーク」、「フィボナッチエクスパンション」と呼ばれるいくつかのテクニカル指標に分かれます。
▼フィボナッチリトレースメント(Fibonacci Retracement)
フィボナッチリトレースメントは、大きな値動きがあった時の押し目、あるいは、戻りを予想します。
下の図の黄色い6本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。
押し目の予想値は、フィボナッチの38.2、50.0、61.8の3つのラインになります。下の図では、61.8のラインと接している赤色の丸く囲んだ部分がちょうど押し目になっています。
▼フィボナッチアーク(Fibonacci Arcs)
フィボナッチアークは、フィボナッチリトレースメントに時間軸を追加して分析したものです。フィボナッチリトレースメントと同様に押し目、あるいは、戻りを予想します。
下の図の黄色い3本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。
戻りの予想値は、フィボナッチの38.2、50.0、61.8の3つのラインになります。下の図では、38.2のラインと接している赤色の丸く囲んだ部分がちょうど戻りになっています。なお、38.2、50.0、61.8の3つのラインは、押し目や戻り以外にも、もみ合い局面のラインでもあります。下の図の赤色の横長の円で囲んだ部分がもみあい局面であることがわかります。
もみ合い局面の後は、61.8のラインまで上昇していますが、この地点が上値となって、その後は下降しています。
▼フィボナッチエクスパンション(Fibonacci expansion)
フィボナッチエクスパンションは、フィボナッチリトエースメントに新たな条件を加えて、高値のめど、安値のめどを予想します。
下の図の黄色い3本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。
下の図での高値のめどは、61.8、100.0、161.8の3つのラインになります。
この他にも「フィボナッチファン」、「フィボナッチゾーン」、「フィボナッチタイムゾーン」、「フィボナッチチャネル」などがあります。
FXのプライスアクションとは
FX(外国為替証拠金取引)のプライスアクションとは、為替レートの値動きや出来高などを重視して売買することがリスクを最小限に抑え、また、大きな利益をもたらすという理論のことです。プライスアクションは、英語ではPrice Action Tradingといいます。
プライスアクションはテクニカル指標を積極的に使用しないことが特徴で、場合によってはテクニカル指標を用いないこともあります。
下の図は、Aの高値とBの安値に水平線を描画して、Aの水準を上回ったCの地点を買いのポイントとするプライスアクションです。
下の図は、Aの高値とBの安値に水平線を描画して、Bの水準を下回ったCの地点を売りのポイントとするプライスアクションです。
下の図は、上昇トレンドにおけるサポートラインとレジスタンスラインを描画したものです。黄色の丸で囲んだ部分がブレイクアウトした地点で、売りのポイントとするプライスアクションです。
プライスアクションはテクニカル指標を積極的に使用しないことが特徴で、場合によってはテクニカル指標を用いないこともあります。
下の図は、Aの高値とBの安値に水平線を描画して、Aの水準を上回ったCの地点を買いのポイントとするプライスアクションです。
下の図は、Aの高値とBの安値に水平線を描画して、Bの水準を下回ったCの地点を売りのポイントとするプライスアクションです。
下の図は、上昇トレンドにおけるサポートラインとレジスタンスラインを描画したものです。黄色の丸で囲んだ部分がブレイクアウトした地点で、売りのポイントとするプライスアクションです。
FXのボリンジャーバンドとは
FX(外国為替証拠金取引)のボリンジャーバンド(略称、ボリバン)とは、現在の為替レートが高値圏にあるか安値圏にあるかを判断するためのテクニカル指標です。また、ボリンジャーバンドはトレンドの転換点を見つけることもできます。ボリンジャーバンドは、英語ではBollinger bandsといいます。
ボリンジャーバンドは移動平均線を応用したテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドの計算方法は、まず、移動平均線の値を求めます。n日間の移動平均線の数値は、当日を含めた過去n日間の終値の平均値です。
次に、+1σ、-1σ、+2σ、-2σの値を求めます。σはシグマと呼びます。
+1σ・・・移動平均線の数値+標準偏差
-1σ・・・移動平均線の数値-標準偏差
+2σ・・・移動平均線の数値+標準偏差×2
-2σ・・・移動平均線の数値-標準偏差×2
標準偏差は、次の計算式で求めることができます。
a・・・(n日間の終値の2乗の合計)×n
b・・・n日間の終値の合計の2乗
c・・・n×(n-1)
標準偏差・・・((a-b)÷c)の平方根
▼ボリンジャーバンドの見方
下のチャートは、為替レートのチャートにボリンジャーバンドを描画したものです。5本の線は、上から+2σ、+1σ、移動平均線、-1σ、-2σです。
ローソク足が+1σと+2σとの間を推移している時は上昇トレンドにあります。そして、+2σを超えた時は高値圏にあると判断し、売りポイントになります。チャート画面の黄色の丸で囲んだ部分です。
ローソク足が-1σと-2σとの間を推移している時は下降トレンドにあります。そして、-2σを超えた時は安値圏にあると判断し、買いポイントになります。チャート画面の緑色の丸で囲んだ部分です。
ちなみに、+1σと-1σとの間で推移する確率は約68%といわれています。また、+2σと-2σとの間で推移する確率は約95%といわれています。つまり、+2σ、-2σを超えて推移する確率はわずか5%しかありません。
▼ボリンジャーバンドの応用
ボリンジャーバンドでは、計算する期間の設定を変更できます。また、σを+3、-3などにも設定変更できます。値動きの大きい通貨ペアや、値動きの激しい時間帯には計算期間やσの値を設定変更してみるのもよいでしょう。
ボリンジャーバンドは移動平均線を応用したテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドの計算方法は、まず、移動平均線の値を求めます。n日間の移動平均線の数値は、当日を含めた過去n日間の終値の平均値です。
次に、+1σ、-1σ、+2σ、-2σの値を求めます。σはシグマと呼びます。
+1σ・・・移動平均線の数値+標準偏差
-1σ・・・移動平均線の数値-標準偏差
+2σ・・・移動平均線の数値+標準偏差×2
-2σ・・・移動平均線の数値-標準偏差×2
標準偏差は、次の計算式で求めることができます。
a・・・(n日間の終値の2乗の合計)×n
b・・・n日間の終値の合計の2乗
c・・・n×(n-1)
標準偏差・・・((a-b)÷c)の平方根
▼ボリンジャーバンドの見方
下のチャートは、為替レートのチャートにボリンジャーバンドを描画したものです。5本の線は、上から+2σ、+1σ、移動平均線、-1σ、-2σです。
ローソク足が+1σと+2σとの間を推移している時は上昇トレンドにあります。そして、+2σを超えた時は高値圏にあると判断し、売りポイントになります。チャート画面の黄色の丸で囲んだ部分です。
ローソク足が-1σと-2σとの間を推移している時は下降トレンドにあります。そして、-2σを超えた時は安値圏にあると判断し、買いポイントになります。チャート画面の緑色の丸で囲んだ部分です。
ちなみに、+1σと-1σとの間で推移する確率は約68%といわれています。また、+2σと-2σとの間で推移する確率は約95%といわれています。つまり、+2σ、-2σを超えて推移する確率はわずか5%しかありません。
▼ボリンジャーバンドの応用
ボリンジャーバンドでは、計算する期間の設定を変更できます。また、σを+3、-3などにも設定変更できます。値動きの大きい通貨ペアや、値動きの激しい時間帯には計算期間やσの値を設定変更してみるのもよいでしょう。
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