株365を取り扱う証券会社では2012年9月現在、株365用のデモ口座を用意していません。そのため、事前に株365の取引を体験することができません。しかし、東京金融取引所では株365のWebサイトで実際の取引に近いデモ取引ができる「株365シミュレーター」を提供しています。
▼株365シミュレーター
URL:http://www.click365.jp/cfd/retail/simulator/
株365シミュレーターは、ブラウザから誰でも自由に利用することができます。ユーザー登録などの手続きも必要ありません。
株365シミュレーターでは、日経225証拠金取引、DAX証拠金取引、FTSE100証拠金取引、FTSE中国25証拠金取引のデモ取引が可能です。
初期金額は、15万円、50万円、100万円、1,000万円の中から選択できます。ちなみに、日経225証拠金取引は1枚で3万円弱の証拠金が必要になりますが、それでも初期金額の最低金額が15万円に設定されているのは、それだけ十分な資金を用意した上で取引を行うのがよいことを表しています。
株365シミュレーターでは、日足、あるいは、1時間足の推移をグラフで追っていきます。そのため、チャートの表示タイプを日足、あるいは、1時間足のいずれかを指定します。
上の図は、株365シミュレーターでの設定画面です。取引銘柄を日経225証拠金取引、初期金額を15万円、チャートタイプを時間足に設定しています。
設定が完了したら「スタート」のボタンをクリックします。
スタートボタンをクリックすると、日経225証拠金取引のチャート画面と資金などの一覧、注文ボタンが表示されます。ここでは、「買注文」をしてみます。
新規注文の画面になります。注文の方や数量などを指定して「注文する」のボタンをクリックします。なお、実際の取引では、イフダン注文やOCO注文などの注文も可能です。
チャート画面には、購入した地点にマークが付きます。また、資金の項目には運用成績や証拠金率などが表示されます。
株365シミュレーターでは期間が決められていて、最終日になると取引結果が表示されます。ちなみに実際の取引では期間はありません。
2012年9月7日金曜日
株365と日経225連動型ETFとの違い
日経225連動型ETFとは、日経平均株価(日経225)に連動している上場投資信託のことです。そして、株365の日経225証拠金取引も日経平均株価に連動した商品です。ここでは、株365と日経225連動型ETFとの違いについて解説します。
▼取引期限
株365もETFも先物取引ではないため取引期限はありません。
▼ロスカット
株365は差金決済のためロスカットがあります。一方、ETFではロスカットはありません。
▼取引時間
株365はほぼ24時間の取引が可能です。一方、ETFでは9時から11時30分までと12時30分から15時までです。欧州市場やニューヨーク市場などで大きなイベントがあった場合には、ETFでは対応しきれないことがあり、その分リスクを負うことになります。
▼配当金
株365もETFも配当金が受け取れます。配当の受け取りのタイミングは、株365は配当金の発生の都度になります。一方、ETFでは年に1回から2回程度の割合で受け取ることができます。
▼レバレッジ
株365はレバレッジが設定されていますが、ETFではレバレッジはありません。ただし、信用取引の場合には最大で3倍程度のレバレッジで取引が可能です。
▼新規注文
株365は売り、買いのいずれの新規注文も可能です。一方、ETFでは買い注文のみ可能です。ただし、信用取引の場合には売りの新規注文が可能です。
▼価格
株365では日経平均株価にほぼ連動して価格が推移します。一方、ETFでは分配金込みの価格で推移します。そのためETFでは日経225証拠金取引よりも若干高めの価格で推移します。
下の図は、日経225証拠金取引とETFとの価格の推移をグラフに表したものです。
▼取引期限
株365もETFも先物取引ではないため取引期限はありません。
▼ロスカット
株365は差金決済のためロスカットがあります。一方、ETFではロスカットはありません。
▼取引時間
株365はほぼ24時間の取引が可能です。一方、ETFでは9時から11時30分までと12時30分から15時までです。欧州市場やニューヨーク市場などで大きなイベントがあった場合には、ETFでは対応しきれないことがあり、その分リスクを負うことになります。
▼配当金
株365もETFも配当金が受け取れます。配当の受け取りのタイミングは、株365は配当金の発生の都度になります。一方、ETFでは年に1回から2回程度の割合で受け取ることができます。
▼レバレッジ
株365はレバレッジが設定されていますが、ETFではレバレッジはありません。ただし、信用取引の場合には最大で3倍程度のレバレッジで取引が可能です。
▼新規注文
株365は売り、買いのいずれの新規注文も可能です。一方、ETFでは買い注文のみ可能です。ただし、信用取引の場合には売りの新規注文が可能です。
▼価格
株365では日経平均株価にほぼ連動して価格が推移します。一方、ETFでは分配金込みの価格で推移します。そのためETFでは日経225証拠金取引よりも若干高めの価格で推移します。
下の図は、日経225証拠金取引とETFとの価格の推移をグラフに表したものです。
株365の相場を動かす経済指標は
株365の銘柄を構成しているのは、日本、イギリス、ドイツ、中国の各国の主要株式です。そのため、各国の発表する経済指標には敏感に反応して値動きをします。例えば、その国にとってよい経済指標が発表されれば株価指数は上昇し、逆に悪い経済指標が発表されれば株価指数は下降します。
経済指標発表前の株365の売買タイミングは2通りあります。
▼リスク回避の手法
もしポジションを保有していたら、いったんポジションを手放します。また、新規ポジションの注文も見送ります。これにより資産をリスクから守ることができます。
▼リスク選好の手法
経済指標がよい結果であると予想したら買い、悪い結果であると予想したら売りのポジションを保有します。予想が当たれば大きな利益が獲得できます。ただし、予想が外れたら大きな損失が発生します。
以下は、日本、イギリス、ドイツ、中国の政府が発表する主な経済指標です。
▼日本
経済指標発表前の株365の売買タイミングは2通りあります。
▼リスク回避の手法
もしポジションを保有していたら、いったんポジションを手放します。また、新規ポジションの注文も見送ります。これにより資産をリスクから守ることができます。
▼リスク選好の手法
経済指標がよい結果であると予想したら買い、悪い結果であると予想したら売りのポジションを保有します。予想が当たれば大きな利益が獲得できます。ただし、予想が外れたら大きな損失が発生します。
以下は、日本、イギリス、ドイツ、中国の政府が発表する主な経済指標です。
▼日本
- GDP
- 外国為替平衡操作の実施状況
- 機械受注
- 景気動向指数
- 鉱工業生産指数
- 失業率
- 全国消費者物価指数
- 対外及び対内証券売買契約等の状況
- 通関ベース貿易収支
- 日銀短観
- 有効求人倍率
- GDP産業別構成
- 一人あたりGDP
- 外貨準備高
- 経常収支
- 国内総支出内訳
- 財政収支対GDP比
- 失業率
- 実質GDP成長率
- 消費者物価上昇率
- 直接投資受入額
- 通貨供給量伸び率
- 貿易収支
- 名目GDP総額
- 輸出入額
- 一人あたりGDP
- 外貨準備高
- 経常収支
- 鉱工業生産指数伸び率
- 財政収支対GDP比
- 失業率
- 実質GDP成長率
- 消費者物価上昇率
- 粗付加価値産業別構成
- 内総支出内訳
- 貿易収支
- 名目GDP総額
- 輸出入額
- GDP産業別構成
- 外貨準備高
- 経常収支
- 国内総支出内訳
- 失業率
- 実質GDP成長率
- 消費者物価上昇率
- 対外債務残高
- 直接投資受入額
- 通貨供給量伸び率
- 貿易収支
- 名目GDP総額
- 輸出入額
株365に上場している銘柄のチャートを表示するには
株365に上場している銘柄は、日経225証拠金取引、DAX証拠金取引、FTSE100証拠金取引、FTSE中国25証拠金取引の4つの銘柄です。
ここでは、これらの銘柄のチャートをExcelを使って表示する方法を解説します。
東京金融取引所では、株365に上場している銘柄のヒストリカルデータをWebサイトを通じて配布しています。配布のURLは次の通りです。
URL:http://www.tfx.co.jp/mkinfo/hist_data.shtml
各銘柄は、次の名前で登録されています。
配布しているファイル形式はExcel形式です。
ここでは、日経225証拠金取引を例に挙げます。
まず、NKY/JPY : 取引所株価指数証拠金取引 日経225証拠金取引のデータをダウンロードして、そのファイルをExcelで開きます。
次に、AとCの列の間に空白の列を作り、B5に次のような関数を入力します。
=MID(A5,1,4)&"/"&MID(A5,5,2)&"/"&MID(A5,7,2)
すると、B5には日付が「/」で区切られて表示されます。
そして、この関数をデータのある一番下の行までコピーします。
次に、表示したい範囲を選択した後に、「グラフの挿入」を選びます。グラフの一覧から「株価」の「株価チャート」を選び、OKのボタンをクリックします。
これで日経225証拠金取引のチャートが表示されました。
グラフの種類を変更することもできます。
同じような方法で、他の銘柄のチャートも表示できます。
ここでは、これらの銘柄のチャートをExcelを使って表示する方法を解説します。
東京金融取引所では、株365に上場している銘柄のヒストリカルデータをWebサイトを通じて配布しています。配布のURLは次の通りです。
URL:http://www.tfx.co.jp/mkinfo/hist_data.shtml
各銘柄は、次の名前で登録されています。
- NKY/JPY : 取引所株価指数証拠金取引 日経225証拠金取引
- DAX/JPY : 取引所株価指数証拠金取引 DAX証拠金取引
- FTS/JPY : 取引所株価指数証拠金取引 FTSE100証拠金取引
- XIN/JPY : 取引所株価指数証拠金取引 FTSE中国25 証拠金取引
配布しているファイル形式はExcel形式です。
ここでは、日経225証拠金取引を例に挙げます。
まず、NKY/JPY : 取引所株価指数証拠金取引 日経225証拠金取引のデータをダウンロードして、そのファイルをExcelで開きます。
次に、AとCの列の間に空白の列を作り、B5に次のような関数を入力します。
=MID(A5,1,4)&"/"&MID(A5,5,2)&"/"&MID(A5,7,2)
すると、B5には日付が「/」で区切られて表示されます。
そして、この関数をデータのある一番下の行までコピーします。
次に、表示したい範囲を選択した後に、「グラフの挿入」を選びます。グラフの一覧から「株価」の「株価チャート」を選び、OKのボタンをクリックします。
これで日経225証拠金取引のチャートが表示されました。
グラフの種類を変更することもできます。
同じような方法で、他の銘柄のチャートも表示できます。
株365の制限値幅は
株365では、日経225証拠金取引とFTSE TWSE台湾50証拠金取引の2銘柄について制限値幅を設けています。制限値幅により、その銘柄の1日の価格の変動幅が制限されます。
制限値幅は、銘柄の価格により異なります。例えば、日経225証拠金取引では、前日の価格が7,500円以上10,000円未満の場合には、制限値幅が上下1,500円に設定されています。前日の価格が8,800円ならば、当日の価格は最高で10,300円まで、最低は7,300円までになります。
なお、制限値幅を超えた価格で指値注文することは可能です。その場合は約定はしませんが、当日以降にその価格に到達した時に約定します。
次の表は、日経225証拠金取引の制限値幅の表です。
▼日経225証拠金取引の制限値幅
FTSE TWSE台湾50証拠金取引は2012年9月現在、上場していませんが、制限値幅が設定されています。
次の表は、FTSE TWSE台湾50証拠金取引の制限値幅の表です。
▼FTSE TWSE台湾50証拠金取引の制限値幅
ちなみに、DAX証拠金取引、FTSE100証拠金取引、FTSE中国25 証拠金取引では制限値幅が設定されていません。
制限値幅は、銘柄の価格により異なります。例えば、日経225証拠金取引では、前日の価格が7,500円以上10,000円未満の場合には、制限値幅が上下1,500円に設定されています。前日の価格が8,800円ならば、当日の価格は最高で10,300円まで、最低は7,300円までになります。
なお、制限値幅を超えた価格で指値注文することは可能です。その場合は約定はしませんが、当日以降にその価格に到達した時に約定します。
次の表は、日経225証拠金取引の制限値幅の表です。
▼日経225証拠金取引の制限値幅
前日の価格 | 当日の制限値幅 |
---|---|
7,500円未満 | 1,000円 |
7,500円以上10,000円未満 | 1,500円 |
10,000円以上12,500円未満 | 2,000円 |
12,500円以上17,500円未満 | 3,000円 |
17,500円以上22,500円未満 | 4,000円 |
22,500円以上27,500円未満 | 5,000円 |
27,500円以上32,500円未満 | 6,000円 |
32,500円以上37,500円未満 | 7,000円 |
37,500円以上42,500円未満 | 8,000円 |
42,500円以上 | 9,000円 |
FTSE TWSE台湾50証拠金取引は2012年9月現在、上場していませんが、制限値幅が設定されています。
次の表は、FTSE TWSE台湾50証拠金取引の制限値幅の表です。
▼FTSE TWSE台湾50証拠金取引の制限値幅
前日の価格 | 当日の制限値幅 |
---|---|
2,500ポイント未満 | 175ポイント |
2,500ポイント以上 5,000ポイント未満 | 350ポイント |
5,000ポイント以上 7,500ポイント未満 | 525ポイント |
7,500ポイント以上10,000ポイント未満 | 700ポイント |
10,000ポイント以上12,500ポイント未満 | 875ポイント |
12,500ポイント以上17,500ポイント未満 | 1,225ポイント |
17,500ポイント以上22,500ポイント未満 | 1,575ポイント |
22,500ポイント以上27,500ポイント未満 | 1,925ポイント |
27,500ポイント以上32,500ポイント未満 | 2,275ポイント |
32,500ポイント以上 | 2,625ポイント |
ちなみに、DAX証拠金取引、FTSE100証拠金取引、FTSE中国25 証拠金取引では制限値幅が設定されていません。
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