2012年8月27日月曜日

MT4でFXやCFDのテクニカル指標の移動平均を求めるには

MT4でFXやCFDのテクニカル指標を表示した時、その線が角をおびていて見づらい場合があります。また、指標がだましに反応して売買の判断に迷うこともあります。


上の図は、EUR/JPYのチャートにRSIを描画したものです。所々にRSIの値が急に上昇したり、下降したりしている部分があります。

また、上の図では赤色の丸印の地点が買いのエントリーポイントになりますが、売りのエントリーポイントが出現しないまま元の買いのエントリーポイントと同じ値まで下落しています。このような失敗を避ける方法の1つとして、RSIの移動平均の描画が挙げられます。

RSIの移動平均の描画方法は、まずインディケーターのMoving Averageをドラッグして、RSIの描画エリアでドロップします。


次に、Moving Averageのパラメータの設定画面で「適用価格」を「Previous Indicator's Data」に設定してOKのボタンをクリックします。


下の図は、RSIにRSIの移動平均を描画したものです。赤色の線がRSIの移動平均線になります。そして、RSIがRSIの移動平均線を下から上へ突き抜けた地点が買いのエントリーポイントになります。また、RSIがRSIの移動平均線を上から下へ割り込んだ地点が売りのエントリーポイントになります。


これにより、赤色の丸印の部分が買いのエントリーポイント、青色の丸印の部分が売りのエントリーポイントになります。

テクニカル指標の移動平均線を複数描画することもできます。方法は、インディケーターのMoving Averageをドラッグして、RSIの描画エリアでドロップする手順を繰り返すだけです。

下の図は、EUR/JPYのチャートにRSIとRSIの移動平均14日(赤色の線)、RSIの移動平均28日(黄色の線)を描画したものです。


ここではRSIの移動平均線を描画しましたが、他のテクニカル指標でもそのテクニカル指標の移動平均線を描画することができます。

MT4でFXやCFDのテクニカル指標を同じエリアに複数表示するには

MT4でFXやCFDのテクニカル指標を複数表示すると、次の図のようになります。


上の図では、EUR/USDのチャート画面にMACD、RSI、ストキャスティクスを描画したものです。画面が4つに分割されて、チャート表示画面がつぶれています。また、テクニカル指標の表示するエリアも狭くなっています。

そこで、テクニカル指標の表示エリアを1つにまとめて表示してみます。

まず、MACDを表示します。


次に、RSIを表示する際に、RSIのインディケーターの文字(Relative Strength index)をドラッグして、MACDの表示エリアでドロップします。



同じようにして、ストキャスティクスもテクニカル指標の表示エリアでドロップします。


以上で3つの指標を1つのエリアに表示できました。

なお、テクニカル指標の数値はデータウィンドウを表示することで確認できます。データウィンドウは、メニューの「表示」から「データ・ウィンドウ」を選ぶことで表示できます。


株式やFX、CFDのアストロロジー分析とは

株式やFX、CFDの分析手段には、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析、クオンツ分析、定量分析などがあります。そして、アストロロジー分析も株式やFX、CFDの分析手段の1つとして用いられています。

アストロロジーとは、日本語では占星術のことです。株式やFX、CFDのアストロロジー分析とは、占星術をもとにして相場を分析する手法のことで、アノマリーの1つです。

欧米ではアストロロジー分析をもとにシステムトレードを行うスーパースティシャスファンド(A Superstitious Fund)が発売されるなど、アストロロジー分析の研究が行われています。スーパースティシャスファンドはThe Superstitious Fund Projectの運用するファンドで、占星術の他に数秘術などから売買のタイミングを図り、FTSE 100などの自動取引を行っています。スーパースティシャスファンドについて、満月の日や13のつく日の相場は売られる傾向にあるといいます。

また、満月の日や新月の日に相場が活気づくとされるアノマリーも、アストロロジー分析の1つです。


上の図は、日経平均株価(日経225)のチャートに、満月の日と新月の日に線を引いたものです。満月の日が赤色の線、新月の日が黄色の線です。

上の図から、相場が前日よりも大きく乖離して推移したり、大きな陽線や陰線を描く局面がいくつか見られます。

株式やFX、CFDのギャン理論とは

株式やFX、CFDのギャン理論とは、ウィリアム・デルバート・ギャン(William Delbert Gann)の考案した相場を張る時のルールのことです。ギャン理論は、「ギャンの価値ある28のルール(Gann's 28 Valuable Rules)」とも呼ばれています。

ギャン理論には、28のルールがあります。以下はギャン理論のルールです。
  • 資金配分を厳密に行い、1回の最大損失額は総資金の10分の1にする。
  • ポジションを持つ時は、同時にあらかじめ設定した損切りラインで決済注文をする。
  • 資金配分を遵守して過剰な売買を行わない。
  • 利益が発生したら、損失に転じないような価格で決済注文を入れる。
  • 相場のトレンドには逆らわない。トレンドが判別できない時には売買を行わない。
  • 迷ったらポジションを手仕舞う。また、新規ポジションは持たない。
  • 市場参加者の多い銘柄を売買する。
  • リスク分散のため、2、3の銘柄に分けて売買を行う。
  • 指値注文をしない。市場価格(成行)で注文を行う。
  • 手仕舞うためのルールを作る。
  • 売買利益を投資資金に回さずに別勘定としておく。
  • スキャルピングは行わない。
  • ナンピンは行わない。
  • 待ちきれずにポジションを持ったり、手仕舞ったりしない。
  • 小さな利益と大きな損を避ける。
  • 損切りのための決済注文をキャンセルしない。
  • 売買を頻繁に繰り返さない。
  • 買い方(ロング)ばかりでなく、売り方(ショート)も用いる。
  • そろそろ高値、そろそろ安値、といった値ごろ感で売買しない。
  • 買い増しや売りましのタイミングは、ブレイクアウトとする。
  • 買い増しは、強い上昇トレンド、売りましは強い下降トレンドの時に行う。
  • 両建てはしない。
  • ルールに従って売買を行い、明確な理由がない限りポジションを変えない。
  • 売買に成功した後に無意味な取引を行わない。
  • 天井圏、底値圏の無意味な推測をしない。
  • 他人の情報に基づいて売買を行わない。
  • 損切りしたら取引数を減らす。
  • 適切にポジションを持ち、適切に手仕舞うこと。

株式やFX、CFDのボックス理論とは

株式やFX、CFDのボックス理論(Box Theory)とは、相場のもみ合い状態における売買戦略のことで、ニコラス・ダーバス(Nicolas Darvas)によって考案された理論です。

ボックス理論では、相場の上昇局面や下降局面において、何度かもみあい状態になることがあり、その時に売買を繰り返すことによって利益を得る手法です。


上の図は、EUR/USDの日足チャートです。赤色の2本の水平線の部分が、上昇局面におけるもみあい状態での上値と下値になります。そして、黄色の丸印の地点が買いのエントリーポイントになります。また、青色の丸印の地点が売りのエントリーポイントになります。

なお、上の図では右端の青色の地点での売りのエントリーは損失が発生します。この時の損切りポイントはピンク色の四角で囲んだ部分になります。


上の図は、EUR/JPYの日足チャートです。赤色の2本の水平線の部分が、下降局面におけるもみあい状態での上値と下値になります。そして、黄色の丸印の地点が買いのエントリーポイントになります。また、青色の丸印の地点が売りのエントリーポイントになります。

なお、上の図では右端の黄色の地点での買いのエントリーは損失が発生します。この時の損切りポイントはピンク色の四角で囲んだ部分になります。