2012年5月15日火曜日

FXの両建てとは

FX(外国為替証拠金取引)の両建て(りょうだて)とは、1つの通貨ペアについて、売りポジションと買いポジションの両方のポジションを保有することです。

両建ては、今後の為替レートが安くなるか高くなるかの予想がつかない時などに用いられます。

両建てをすると、その後の評価益、または、評価損の変動がなくなります。

▼評価益のある場合
例えば、79.50円で1万通貨の買いポジションがあり、その後に80.50円(円安)になったとします。この時点での評価益の計算は、
(80.50-79.50)×10,000
になり、評価益は1万円になります。そして、今度は80.50円で1万通貨の売りポジションを保有(売り注文)します。

(1)さらに円安になった時
その後、81.00円になった場合の評価益の計算は次のようになります。
買いポジション:
(81.00-79.50)×10,000=15,000
売りポジション:
(80.50-81.00)×10,000=-5,000
よって、買いポジションと売りポジションの合計は10,000円になり、両建てした時の評価益と変わらないことになります。

(2)一転して円高になった時
その後、79.00円になった場合の評価益の計算は次のようになります。
買いポジション:
(79.00-79.50)×10,000=-5,000
売りポジション:
(80.50-79.00)×10,000=15,000
よって、買いポジションと売りポジションの合計は10,000円になり、両建てした時の評価益と変わらないことになります。

▼評価損のある場合
例えば、79.50円で1万通貨の買いポジションがあり、その後に78.50円(円高)になったとします。この時点での評価損の計算は、
(78.50-79.50)×10,000
になり、評価損は1万円になります。そして、今度は78.50円で1万通貨の売りポジションを保有(売り注文)します。

(1)さらに円高になった時
その後、78.00円になった場合の評価損の計算は次のようになります。
買いポジション:
(78.00-79.50)×10,000=-15,000
売りポジション:
(78.50-78.00)×10,000=5,000
よって、買いポジションと売りポジションの合計は-10,000円になり、両建てした時の評価損と変わらないことになります。

(2)一転して円安になった時
その後、80.00円になった場合の評価損の計算は次のようになります。
買いポジション:
(80.00-79.50)×10,000=5,000
売りポジション:
(78.50-80.00)×10,000=-15,000
よって、買いポジションと売りポジションの合計は-10,000円になり、両建てした時の評価損と変わらないことになります。

このように、両建てした時点で、以降の評価益、評価損が変動しないということがわかります。

両建てした際の決済のタイミングは、今後の為替レートが安くなるか高くなるかの予想がついた時になります。例えば、為替レートが安くなる(円高)と予想すれば、その時点で買いポジションを決済し、高くなる(円安)と予想すれば、その時点で売りポジションを決済します。


FXの両建てのメリットを活かした取引方法

FX(外国為替証拠金取引)の両建て(りょうだて)とは、1つの通貨ペアについて、売りポジションと買いポジションの両方のポジションを保有することで、今後の為替レートが安くなるか高くなるかの予想がつかない時などに用いられます。

今後の為替レートが安くなるか高くなるかの予想がつかない時というのは、例えば、大きな経済指標の発表前などが挙げられます。経済指標の結果が良ければその国の通貨は買われて大きく上昇し、悪ければ売られて大きく下降します。この大きな動きを、両建てのメリットを生かして取引する例を紹介します。

次の図は、AUD/JPYの5分足の平均足のチャートです。


赤い色の四角で囲んだ部分は、オーストラリアの4月の新規雇用者数と失業率の発表5分前の平均足です。

この指標発表前に売りポジションと買いポジションを両建てします。価格は80.110円です。結果を見るとその後に急騰しているのがわかりますが、この時点ではどちらへ値動きするかわかっていません。

ちなみに、経済指標発表前の予想値は次の通りでした。

・新規雇用者数予想:-0.50万人
・失業率予想:5.3%

そして発表された値は次の通りでした。

・新規雇用者数:+1.55万人
・失業率:4.9%

新規雇用者数、失業率とも予想値よりも良い結果が出ました。そのため、AUD/JPYは豪ドル高(円安)へ急激に上昇しました。ここで、両建てしたポジションのうち、買いポジションを決済します。決済時期は、投資スタンスにより異なりますが、ここでは、平均足で陰線が2本続いた後の次の始値とします。上の図の青い色の四角で囲んだ所が決済価格で、80.574円になります。利益幅は、

80.574-80.110

となり0.464円です。

次に、売りポジションの決済時期を決めます。ここでは、平均足で陽線が2本続いた後の次の始値とします。上の図の緑色の四角で囲んだ所が決済価格で、80.360円です。利益幅は、

80.110-80.360

で、0.250円の損失(-0.250円の利益)になります。

買いポジションと売りポジションの合計は、0.464円-0.250円=0.214円です。

1回の両建てで0.214円の利益が出だことになります。

なお、利益が出ない結果になることもあります。

経済指標の結果が悪かった場合には、利益の出ている売りポジションを先に決済します。


FXのIFDでの注文方法

FX(外国為替証拠金取引)のIFDとは、注文時において、決済価格も同時に指定する注文方法のことです。IFDは、IF DONE、イフダンともいいます。

FXにおける注文には成行、指値、逆指値の3つの方法があり、それぞれについて決済価格を指定した場合がIFDになります。また、ショート(売り注文)とロング(買い注文)のどちらでもIFDが可能です。

また、決済価格は、注文価格よりも上値、下値のどちらかを指定します。

IFDでは、最初の注文が約定した時点で決済注文が自動的に発動されます。よって、決済注文だけが発動することはありません。

▼IFDで利益を確定する方法
IFDで利益を確定する方法は次の6通りです。なお、IFDで利益を確定する方法を選んだ場合には、損失が確定されません。
成行でロングして決済価格を上値に指定する。
例:時価120円の時に成行でロングして、決済価格を130円に指定する。
指値でロングして決済価格を上値に指定する。
例:時価120円の時に118円の指値でロングして、決済価格を125円に指定する。
逆指値でロングして決済価格を上値に指定する。
例:時価120円の時に122円の逆指値でロングして、決済価格を127円に指定する。
成行でショートして決済価格を下値に指定する。
例:時価120円の時に成行でショートして、決済価格を115円に指定する。
指値でショートして決済価格を下値に指定する。
例:時価120円の時に122円の指値でショートして、決済価格を120円に指定する。
逆指値でショートして決済価格を下値に指定する。
例:時価120円の時に117円の逆指値でショートして、決済価格を115円に指定する。

▼IFDで損失を確定する方法
IFDで損失を確定する方法は次の6通りです。なお、IFDで損失を確定する方法を選んだ場合には、利益が確定されません。
成行でロングして決済価格を下値に指定する。
例:時価120円の時に成行でロングして、決済価格を115円に指定する。
指値でロングして決済価格を下値に指定する。
例:時価120円の時に118円の指値でロングして、決済価格を115円に指定する。
逆指値でロングして決済価格を下値に指定する。
例:時価120円の時に122円の逆指値でロングして、決済価格を118円に指定する。
成行でショートして決済価格を上値に指定する。
例:時価120円の時に成行でショートして、決済価格を125円に指定する。
指値でショートして決済価格を上値に指定する。
例:時価120円の時に122円の指値でショートして、決済価格を124円に指定する。
逆指値でショートして決済価格を上値に指定する。
例:時価120円の時に117円の逆指値でショートして、決済価格を118円に指定する。

FXを始めるための最低資金は

FX(外国為替証拠金取引)を始めるための最低資金は、FX業者により異なります。

例えば、最低取引単位が1万通貨でレバレッジが25倍のFX業者の場合、為替レートが80円のUSD/JPYの買いポジションを持つには、

80円×10,000通貨÷25倍

で、32,000円の証拠金が必要になります。しかし、32,000円を入金したとしても、少しでも値下がりすれば証拠金率を割り込んでロスカットされます。手持ちポジションは解消され、口座残高には32,000よりわずかに少ない金額が残ります。次に取引をしようにも証拠金不足により取引はできません。そのため、実際に取引を行うには、ある程度の余裕をもった金額が必要になります。

また、FX業者では、初回入金額を指定している場合があります。初回入金額は、口座開設後に最初に入金する金額のことでその金額を満たさない場合には取引ができません。初回入金額を指定しているFX業者の多くは、多額の資金を運用する投資家をターゲットにしている場合が多いようです。

次の表は、2012年5月現在、日本国内のFX業者の初回入金額一覧です。

▼日本国内のFX業者の初回入金額一覧(2012年5月現在)
FX業者 サービス名 初回入金額
株式会社外為どっとコム 外貨ネクスト なし
インヴァスト証券株式会社 FX24 なし
インヴァスト証券株式会社 シストレ24 なし
IGマーケッツ証券株式会社 FX なし
株式会社FXトレーディングシステムズ ブロードコース なし
株式会社FXトレーディングシステムズ ブロードライトコース なし
GMOクリック証券株式会社 FXネオ なし
ヒロセ通商株式会社 LION FX なし
ヒロセ通商株式会社 Hirose-FX2 なし
ヒロセ通商株式会社 Hirose-FX2ミニ なし
ヒロセ通商株式会社 Hirose Trader なし
楽天証券株式会社 楽天 FX なし
株式会社マネースクウェア・ジャパン M2JFX なし
トレイダーズ証券株式会社 みんなのFX 100,000円
株式会社外為ジャパン 外為ジャパンFX なし
株式会社DMM.com証券 DMM FX 50,000円
株式会社ライブスター証券 ライブスターFX なし
上田ハーロー株式会社 外貨アクティブ なし
上田ハーロー株式会社 外貨リザーブ なし
株式会社マネーパートナーズ パートナーズFX なし
株式会社マネーパートナーズ パートナーズFX nano なし
ひまわり証券株式会社 レギュラー口座 なし
ひまわり証券株式会社 シストレ口座 なし
セントラル短資FX株式会社 FXダイレクト なし
株式会社マネックスFX マネックスFX なし
FXCMジャパン証券株式会社 フォーランドフォレックス なし
FXCMジャパン証券株式会社 スタンダード口座 (FX) 50,000円
FXCMジャパン証券株式会社 プレミアム口座 (FX) 50,000円
FXCMジャパン証券株式会社 MT4 口座 (FX) 50,000円
FXCMジャパン証券株式会社 ミラートレーダー口座 (FX) 200,000円
フォレックス・ドットコムジャパン株式会社 Meta Trader4 100,000円
フォレックス・ドットコムジャパン株式会社 Mirror Trader 100,000円
フォレックス・ドットコムジャパン株式会社 FOREX Trader 50,000円
株式会社サイバーエージェントFX 外貨ex なし
株式会社サイバーエージェントFX MT4 なし
株式会社FXトレード・フィナンシャル 高速FX なし
株式会社FXトレード・フィナンシャル オートFX 100,000円
株式会社FXトレード・フィナンシャル FXTF MT4 なし
FXプライム株式会社 選べる外貨 なし
FXプライム株式会社 直トレFX なし
株式会社外為オンライン 外為オンライン 5,000円

FXの平均足チャートの見方

FX(外国為替証拠金取引)の平均足は、為替レートのトレンドを調べるためによく使われるチャートの1つです。

平均足の計算方法は、次の通りです。
始値の計算方法
(1本前の平均足の始値+1本前の平均足の終値)÷2
高値の計算方法
ローソク足の高値
安値の計算方法
ローソク足の安値
終値の計算方法
(ローソク足の始値+ローソク足の高値+ローソク足の安値+ローソク足の終値)÷4

▼次の図は、ローソク足と平均足の比較です。左側がローソク足で、右側が平均足です。ローソク足で大きな陽線が出ている場合でも、平均足では陰線であることがわかります。


次の図は、EUR/USDの5分足のローソク足と、平均足のチャートです。

▼ローソク足

▼平均足

ローソク足と平均足を比べて見てみると、平均足のほうがトレンドの転換点が見やすいことがわかります。

平均足は、陽線に下ヒゲが出た場合には、上昇トレンドから下降トレンドへの転換が近いという特徴があります。また、陰線に上ヒゲが出た場合には、下降トレンドから上昇トレンドへの転換が近いという特徴があります。

下の図は、陽線に下ヒゲが出た所を緑色、陰線に上ヒゲが出たところを青色に塗り替えたものです。


上の図から、トレンドの転換点で上ヒゲ、下ヒゲがよく出現していることがわかります。

FXのナンピンとは

FX(外国為替証拠金取引)のナンピンとは、為替レートが予想した方向へ値動きしなかった場合に、再度、同じポジションを所有することです。

▼買いポジションのナンピン
例えば、USD/JPYの買いポジションを78.50円で1万通貨所有しているとします。その後、77.80円まで下降(円高)すると、評価損は次の計算式で求めることができます。

(77.80-78.50)×10,000=-7,000

評価損は7,000円になります。この時点で1万通貨を買い増しすると評価損は変わりませんが、平均の買いコストが変わります。平均の買いコストは、次の計算式で求めることができます。

(78.50+77.80)÷2=78.15円

平均の買いコストは78.15円になります。平均の買いコストが78.15円ということは、78.15円になれば評価損が消えるということです。もし、ナンピンをしていなければ、78.50円まで戻らなければ評価損が消えません。

一方、ナンピンした後にさらに値下がりするとどうなるでしょうか。例えば、77.50円まで値下がりしたとします。

この時点での評価損は次の計算式で求めることができます。

(77.50-78.15)×20,000=-13,000円

評価損は13,000円になります。しかし、ナンピンをしていなければ評価損は

(77.50-78.50)×10,000=-10,000円

になり、10,000円で済みます。

▼売りポジションのナンピン
例えば、USD/JPYの売りポジションを78.50円で1万通貨所有しているとします。その後、79.00円まで上昇(円安)すると、評価損は次の計算式で求めることができます。

(78.50-79.00)×10,000=-5,000

評価損は5,000円になります。この時点で1万通貨を売り増しすると評価損は変わりませんが、平均の売りコストが変わります。平均の売りコストは、次の計算式で求めることができます。

(78.50+79.00)÷2=78.75円

平均の売りコストは78.75円になります。平均の売りコストが78.75円ということは、78.75円になれば評価損が消えるということです。もし、ナンピンをしていなければ、78.50円まで戻らなければ評価損が消えません。

一方、ナンピンした後にさらに値上がりするとどうなるでしょうか。例えば、79.50円まで値上がりしたとします。

この時点での評価損は次の計算式で求めることができます。

(78.75-79.50)×20,000=-15,000円

評価損は15,000円になります。しかし、ナンピンをしていなければ評価損は

(78.50-79.50)×10,000=-10,000円

になり、10,000円で済みます。

ナンピンのメリットは、平均コストを現在の為替レートに近づけることができるという点です。

しかし、予想が当たれば評価損が比較的早く解消できますが、予想が外れれば評価損が大きくなるというデメリットがあります。また、ナンピンの際にはその分の証拠金が必要になります。所有しているポジションが大きくなれば証拠金率の減る幅も大きくなるため注意が必要です。

FXのOCOでの注文方法

FX(外国為替証拠金取引)のOCOとは、新規注文時、あるいは、決済注文時に2つの価格を指定して注文する方法のことです。OCOは、one cancels the otherの略です。

新規注文でのOCOは、4通りの注文方法があります。

▼為替レートが上昇すると予想した場合の注文方法
レンジを抜けた時に為替レートが上昇すると予想した時の注文方法です。この場合は、買いの逆指値注文と買いの指値注文をします。


▼為替レートが下降すると予想した場合の注文方法
レンジを抜けた時に為替レートが下降すると予想した時の注文方法です。この場合は、売りの指値注文と売りの逆指値注文をします。


▼順張りの注文方法
為替レートがトレンドを形成して上昇、あるいは、下降すると予想した時の注文方法です。この場合は、買いの逆指値注文と売りの逆指値注文をします。


▼逆張りの注文方法
為替レートの推移がレンジ内に納まると予想した時の注文方法です。この場合は、買いの指値注文と売りの指値注文をします。


決済注文でのOCOは、2通りの注文方法があります。

▼買いポジションを決済する方法
買いポジションを決済する場合には、現在の為替レートよりも上値と下値にそれぞれ価格を設定します。そして、どちらかの価格に達すると決済が行われます。

▼売りポジションを決済する方法
売りポジションを決済する場合には、現在の為替レートよりも上値と下値にそれぞれ価格を設定します。そして、どちらかの価格に達すると決済が行われます。

FXのIFOでの注文方法

FX(外国為替証拠金取引)のIFOとは、IFDとOCOを組み合わせた注文方法です。IF OCOともいいます。

IFOでは、ある価格に達したら売り、あるいは買いの注文を執行して、その後に指定した2つの価格のいずれかに達したら決済をするというものです。

IFOでの注文方法は、まず売りか買いかのいずれかを指定します。次に、成行、指値、逆指値のいずれかの注文方法を指定します。

決済方法は、売りであれば買い、買いであれば売りの注文を出します。その時に、指値と逆指値の2つを指定します。売りであれば、買いの指値と買いの逆指値を指定します。買いであれば、売りの指値と売りの逆指値を指定します。

なお、指値と逆指値は、注文時の為替レートよりも上値と下値に指定します。例えば、82円で買い注文した場合には、83円の指値と81円の逆指値をします。また、82円で売り注文した場合には、81円の指値と83円の逆指値をします。

IFOでは、以下のような注文ができます。

注文時 決済時
買い 成行 売り指値と売り逆指値
指値
逆指値
売り 成行 買い指値と買い逆指値
指値
逆指値

▼IFOの注文画面

FXの成行での注文方法

FXの成行での注文方法

FX(外国為替証拠金取引)の成行注文とは、FX業者の示す為替レートで注文する方法のことです。

FX業者の示す為替レートは、一般的に次のような画面なっています。成行で売りの注文をする場合には画面左側のBIDの価格、買いの注文をする場合には画面左側のASKの価格になります。しかし、注文の手続きをしている間も為替レートが変動するため、異なるレートで約定するすることが多いようです。



下の画面は、成行での注文画面です。

▼成行での注文のメリット
  • 為替レートを指定しないのですぐに約定する。
  • 相場を見ながら自由に注文できる。
▼成行での注文のデメリット
  • 想定外の為替レートで約定するケースがある。
  • トレード画面の前にいないと決済できない。

FX業者の開催するセミナーの一覧

FX業者では、FXに関するさまざまなセミナーを開催しています。セミナーの内容は、FXをこれから始める人を対象にした入門セミナーや、チャートの見方、取引方法など、主に初心者向けのセミナーが多いようです。また、口座開設者限定のセミナーや女性限定のセミナーなども開催されています。なお、セミナーの参加費は無料であることが多いようです。

セミナーは、金融アナリストやFX業者の社員などを迎えて実際の会場で開催されるタイプのものと、ブラウザ上でいつでも見られるWebセミナーのタイプの2種類があります。セミナーの開催地は東京都内であることが多いようですが、地方都市でも開催されています。

以下は、日本国内のFX業者の開催するセミナーの一覧です。2012年5月現在、セミナー開催の告知のある場合に「○」を付けています。過去に開催していた場合でも告知がなければ「×」を付けています。

▼FX業者の開催するセミナーの一覧(2012年5月現在)
FX業者 会場 Web 主なセミナー
株式会社外為どっとコム 本気で学ぶ!初歩からの短期トレード

クイズ形式・トレード判断
インヴァスト証券株式会社 超入門 これから始めるFX ネットトレード

お取引ツールを使ったチャート分析
IGマーケッツ証券株式会社 FXセミナー:バイナリーオプション編

証拠金移動明細書の閲覧方法
株式会社FXトレーディングシステムズ × FX入門編セミナー

FXテクニカルセミナー(中級編)
GMOクリック証券株式会社 × × -
ヒロセ通商株式会社 × 勝つための方程式

注文するには?
楽天証券株式会社 投資セミナー
今後の為替見通しと注目の通貨ペア
株式会社マネースクウェア・ジャパン 仕掛けて待つ 新感覚のFX運用! 「はじめてのトラリピ」セミナー

ドル安・円安となるのか? 米金融緩和とクロス円見通し
トレイダーズ証券株式会社 一目均衡表と20MAで制覇する徹底短期トレード

世界のマネー潮流から明日の外為相場を読む
株式会社外為ジャパン × × -
株式会社DMM.com証券 × × -
株式会社ライブスター証券 × FXテクニカル分析セミナー

リアルタイム・デモトレードセミナー
上田ハーロー株式会社 FXプロフェッサーの3回で相場予測ができる方法

為替の基本 操作方法について
株式会社マネーパートナーズ 為替市場について語る武市セミナー

スウィングしなけりゃ意味がないセミナー
ひまわり証券株式会社 裁量に頼らないシステムトレードとは

エコトレFX入門セミナー
セントラル短資FX株式会社 現在 (いま) のマーケット心理を探る

テクニカル分析講座 -トレンド系-
株式会社マネックスFX 市場で生き残る為に~検証!移動平均線~

<プレミアム口座限定>FXトレード戦略会議
FXCMジャパン証券株式会社 × × -
フォレックス・ドットコムジャパン株式会社 PIVOT移動平均線を使ったトレード術
ストラテジ構築
株式会社サイバーエージェントFX × 米雇用統計直前セミナー

リアルチャートリーディングセミナー
株式会社FXトレード・フィナンシャル × FX自動取引サービス

メタトレーダーFX取引サービス
FXプライム株式会社 チャートを使ったFX取引のコツ

米国の利上げ時期とドル円相場への影響を探る!
株式会社外為オンライン × 入門セミナー

実践セミナー

FXのピボットの計算方法と使い方

ピボット(PIVOT)は、前日の為替レートをもとに当日の為替レートを予測するFXのテクニカル指標です。主にデイトレード向きの手法で用いられています。

ピボットで求めるのは、基準となるPIVOT値と、サポートライン2本、レジスタンスライン2本と、高値のブレイクアウトポイント、安値のブレイクアウトポイントの7本です。これらの数値の計算方法は次の通りです。

PIVOT・・・基準値
(前日の高値+前日の安値+前日の終値)÷3
S1・・・サポートライン1
PIVOT×2-前日の高値
S2・・・サポートライン2
PIVOT-R1+S1
R1・・・レジスタンスライン1
PIVOT×2-前日の安値
R2・・・レジスタンスライン2
PIVOT+R1-S1
H・・・高値のブレイクアウトポイント
R1-PIVOT+R2
L・・・安値のブレイクアウトポイント
S2-PIVOT+S1

前日の為替レートからピボットの各数値を求めた例です。

▼前日のUSD/JPYの為替レート(2012年5月1日)
始値 高値 安値 終値
79.811 80.300 79.640 80.088

▼ピボットの数値
PIVOT 80.009
S1 79.718
S2 79.349
R1 80.378
R2 80.669
H 81.038
L 79.058

ピボットの使い方は、まずチャート画面にこれらの数値に対応するラインを上から順に引きます。
・高値のブレイクアウトポイント(青色実線)
・レジスタンスライン(R2、青色点線)
・レジスタンスライン(R1、青色点線)
・PIVOT(黄色実線)
・サポートライン(S1、赤色点線)
・サポートライン(S2、赤色点線)
・安値のブレイクアウトポイント(赤色実線)

次のチャートは、MT4(Meta Trader 4)でピボットを描画したものです。

この日の為替レートは、あまり大きな値動きがなく、PIVOTとレジスタンスライン(R1)の間を推移しています。

左側の赤い色で丸く囲んだ部分が、レジスタンスライン(R1)を下から上へ突き抜けています。順張りの場合、この時点が買いのポイントになります。一方、逆張りの場合、この時点が売りのポイントになります。

ピボットでは、順張りの場合にはレジスタンスライン(R1)、レジスタンスライン(R2)、高値のブレイクアウトポイント(H)を下から上へ突き抜けた時が買いのポイントとされます。また、サポートライン(S1)、サポートライン(S1)、安値のブレイクアウトポイント(L)を上から下へ突き抜けた時が売りのポイントとされます。

逆張りの場合には、レジスタンスライン(R1)、レジスタンスライン(R2)、高値のブレイクアウトポイント(H)を下から上へ突き抜けた時が売りのポイントとされます。また、サポートライン(S1)、サポートライン(S1)、安値のブレイクアウトポイント(L)を上から下へ突き抜けた時が買いのポイントとされます。

FXの三空とは

三空(さんくう)とは、4本の並んだ陽線、あるいは、陰線が隣り合うローソク足の高値と安値と重ならないように窓を空けて続いた状態のことです。

4本の並んだ陽線の場合を三空吹き上げ、三空上放れといいます。また、4本の並んだ陰線の場合を三空叩き込み、三空下放れといいます。

▼三空吹き上げ、三空上放れ
三空吹き上げ、三空上放れの例が以下の図です。


上の図のグレーの部分が窓を空けた部分です。上の図のように高値圏で三空が出現した場合は、その後、下降トレンドになることが多いといわれています。

▼三空叩き込み、三空下放れ
三空叩き込み、三空下放れの例が以下の図です。


上の図のグレーの部分が窓を空けた部分です。上の図のように安値圏で三空が出現した場合は、その後、上昇トレンドになることが多いといわれています。