2012年5月4日金曜日

FXの売買注文時のロット、枚とは


FX取引では、通貨ペアや通貨数、売りか買いかなどを指定して売買注文を行います。そのうち通貨数は、1万通貨、2万通貨というように万単位で注文するのが一般的になっています。しかし、FX業者の中には、注文数を通貨数ではなく、ロット(lot)、あるいは、枚という単位で行っているところもあります。

多くのFX業者では、1ロット(1枚)を1万通貨と設定している場合が多く、2ロット(2枚)なら2万通貨、10ロット(10枚)なら10万通貨になります。また、FX業者の中には1ロット(1枚)未満の取引もできるところがあり、0.1ロット(0.1枚)なら1,000通貨、0.5ロット(0.5枚)なら5,000通貨の売買注文が可能です。

しかし、1ロット(1枚)が必ずしも1万通貨というわけではありません。AというFX業者では1ロット(1枚)を1万通貨として取引しているのに対して、BというFX業者では1ロット(1枚)を10万通貨として取引している場合があります。

FX取引の際には、1ロット(1枚)あたりの通貨数に注意をする必要があります。さらに、1つのFX業者が複数のサービスを提供している場合には、そのサービスごとに1ロット(1枚)あたりの通貨数が異なる場合があります。

ロット(枚)単位で取引が行われているFX業者のサービス名と取引単位、最低取引単位は次の通りです。


▼FXCMジャパン証券
スタンダード口座
1ロット=1,000通貨
最低取引単位:1ロット
プレミアム口座
1ロット=1万通貨
最低取引単位:1ロット
MT4口座
1ロット=1,000通貨
最低取引単位:1ロット

▼IGマーケッツ証券
FX
1ロット=10万通貨
最低取引単位:0.1ロット

▼JFX
MATRIX TRADER
1ロット=1,000通貨(一部通貨は1万通貨)
最低取引単位:1ロット

▼インヴァスト証券
FX24
1枚=1万通貨
最低取引単位:1枚
シストレ24
1枚=1万通貨
最低取引単位:1枚

▼トレイダーズ証券
みんなのFX
1ロット=1万通貨
最低取引単位:1ロット(一部通貨は0.1ロット)

▼外為ジャパン
外為ジャパンFX
1ロット=1万通貨
最低取引単位:0.1ロット
外為ジャパンFX PRO
1ロット=1万通貨
最低取引単位:0.1ロット

なお、次のFX業者ではロット単位ではなく、通貨数単位での取引が行われています。
  • 外為どっとコム
  • FXプライム
  • GMOクリック証券
  • ひまわり証券
  • サクソバンクFX証券
  • セントラル短資FX
  • DMM.com証券
  • マネックスFX
  • マネーパートナーズ
  • FXトレード・フィナンシャル
  • 外為オンライン

FXのスワップポイントの計算方法は

FX取引では、通貨ペアの種類や取引の方法などによりスワップポイントが発生します。スワップポイントは、通貨ペアの2国間の金利差によって発生する利息のことです。

スワップポイントは、通貨ペアの2国間の金利差が大きいほど高くなります。そのため、長期間通貨ペアを所有して、スワップポイントによる利益で資金運用することも可能です。また、スワップポイントで得たお金でさらに通貨ペアの買い増しをして複利運用したりすることも可能です。

スワップポイントは、FX業者の独自の基準で算出し提示しています。そのため、FX業者のスワップポイントは多少の誤差が生じています。

スワップポイントは、各国の政策金利と為替レートが判れば、計算することができます。
例えば、オーストラリアドル/円を82.50円で1万通貨分買い注文して保有しているとします。このケースでのスワップポイントの計算方法は、次のようになります。
  1. オーストラリアドルを1万通貨所有しているということは、その時価を円に換算すると、82.50×1万=825,000円所有していることになります。
  2. オーストラリアの政策金利が4.25%、日本の政策金利が0.1%とすると、その金利差は4.25-0.1=4.15%になります。この数字は年利ベースなので、1日当たりの金利差は、4.15%÷365日=0.01137%になります。これは、オーストラリアドル/円を1日所有していれば、0.01137%の利息が受け取れるということです。
  3. 所有している時価に利息分のパーセンテージを掛ければ1日に受け取れる金額が算出できます。計算式は、825,000円×0.01137÷100=93.8025円になります。
  4. 93.8025円がスワップポイントになります。

なお、オーストラリアドル/円を82.50円で1万通貨分売り注文して保有している場合には、金利差は0.1-4.25=-4.15%となります。これを上記の計算方法に当てはめると、1日につき93.8025円を支払わなければならないことがわかります。

FX業者では、一定の期間において通貨ペアのレートの見直しを行い、スワップポイントを算出しています。また、上記の計算方法によるスワップポイントと、FX業者の提示するスワップポイントには僅かな差が出ます。この僅かな差はFX業者の取り分となっているようです。

マーチンゲール法を用いたバイナリーオプションの売買手法


マーチンゲール法は、勝率が50%、払い戻しが2倍の勝負に用いられる手法の1つです。1回目のかけ金を1にして、負けた場合には2回目のかけ金を1回目のかけ金の倍の2にします。さらに負けた場合には3回目のかけ金を4にします。3回目で勝てば、それまでのかけ金7(1+2+4)に対して払い戻しが8になり、1の利益になります。仮に3回目も負けた場合には4回目のかけ金を8にします。4回目で勝てば、それまでのかけ金15(1+2+4+8)に対して払い戻しが16になり、1の利益になります。

このようにマーチンゲール法は、負けたら倍の数をかけていけば、勝った時には必ずそれまでのかけ金より1多い払い戻しが得られるというものです。連敗しても、最後に勝てばよいことになります。

バイナリーオプションには2012年5月現在、勝率が50%、払い戻しが2倍の商品はありません。しかし、それに近い商品があります。GMOクリック証券の外為オプション(外為OP)です。外為オプションには、勝率がおよそ47%、払い戻しが2倍の商品が用意されています。

外為オプションでは、1つの商品に対して1回の購入限度額が5万円に設定されています。そのため、マーチンゲール法を用いてかけ金を倍々にしていった場合、限度額を超えてしまう場合があります。

次の表は、マーチンゲール法を用いた場合に購入金額に対する購入可能回数を表したものです。
回数1回目100円1回目1000円円1回目10000円
1回目100円1000円10000円
2回目200円2000円20000円
3回目400円4000円40000円
4回目800円8000円
5回目1600円16000円
6回目3200円32000円
7回目6400円
8回目12800円
9回目25600円
外為オプションでは、最低購入可能金額は100円に設定されています。上の表から、1回目の購入金額が100円の場合、最大で連続8回負けたとしても、9回目で勝てば100円の利益が生じることがわかります。

バイナリーオプションのペイアウト倍率とは

バイナリーオプションでは、購入金額に対する払戻額のことをペイアウト倍率、ペイアウト率、ペイアウトなどと表現しています。

例えば、ペイアウト倍率が1.8倍の商品を1,000円購入した場合、予想が当たれば1,800円が払い戻されます。

ペイアウト倍率は、バイナリーオプションを扱う業者が独自に決定して提示しています。

また、バイナリーオプションの商品内容によりペイアウト倍率が大きく異なります。

2012年5月現在、バイナリーオプションの商品のうち、ハイロー(ハイアンドロー、HIGH&LOW)でのペイアウト倍率は1.8倍から2倍まで、ラダーでのペイアウト倍率は1倍から32倍までにそれぞれ設定されていることが多いようです。

以下は、2012年5月現在のバイナリーオプションを扱う日本国内業者のペイアウト倍率の一覧です。
業者名商品内容ペイアウト倍率
GMOクリック証券株式会社ハイロー2倍(固定)
株式会社FXトレード・フィナンシャル(HIGH・LOW)ハイロー1.8倍から1.9倍まで
株式会社FXトレード・フィナンシャル(HIGH・LOW MAJOR)ハイロー1.8倍
トレイダーズ証券株式会社ラダー1.01倍から約20倍まで
FXプライム株式会社ラダー、タッチ約1.3倍から約13倍まで
IGマーケッツ証券株式会社ラダー、タッチ1倍から32倍まで
株式会社カカクコム・フィナンシャルタッチ0.01倍から32倍まで

バイナリーオプション業者の一覧

2012年5月現在のバイナリーオプション業者の一覧は次の通りです。

▼日本国内のバイナリーオプション業者
日本国内のバイナリーオプション業者は、日本国内の法律に基づき金融商品取引業者として登録済みであり信託保全を導入しています。FX(外国為替証拠金取引)を主な業務とする企業が運用しています。

業者名サービス名商品内容
GMOクリック証券株式会社外為オプションハイロー
株式会社FXトレード・フィナンシャルHIGH・LOWハイロー
株式会社FXトレード・フィナンシャルHIGH・LOW MAJORハイロー
トレイダーズ証券株式会社みんなのバイナリーラダー
FXプライム株式会社選べるHIGH・LOW、選べるHIGH・LOWワンタッチラダー、タッチ
IGマーケッツ証券株式会社FXバイナリーラダー、タッチ
株式会社カカクコム・フィナンシャルバイナリータッチオプションタッチ

▼日本国外(海外)のバイナリーオプション業者
日本国外(海外)のバイナリーオプション業者でも日本語による取引が可能です。

業者名サービス名商品内容
24option.com24option.comハイロー、ラダー、タッチ
ChargeXP InvestmentSmartOption ラダー、タッチ
Mika HoldingsOption Fairハイロー、ラダー、タッチ
GLAD THRONE ENTERPRISESOPTION TRADERハイロー、ラダー、タッチ
DC DIGITAL PROCESSING 2OptionBitハイロー、ラダー、タッチ

バイナリーオプションのデモ口座でデモトレードをするには


バイナリーオプション業者では、デモトレード(デモ取引)ができるようにデモ口座を用意している場合があります。デモトレードは、実践の取引と同じような環境を体験できる無料のバーチャルシステムです。実践のトレードに臨む前にデモトレードで操作の練習をしたり、トレードの雰囲気に馴染んだりすることができます。

バイナリーオプションのデモ口座の申し込み方法は、バイナリーオプション業者の指定したフォームからメールアドレスや氏名などを入力するだけの簡単な手続きで済みます。実際の口座開設の申請をする際に必要な身分証明書の提出などはありません。

なお、バイナリーオプションのデモ口座の有効期限を各社比較してみると、ほとんど1か月から2か月程度であることが多いようですが、再申請すればまたデモ口座が利用できます。

2012年5月現在、バイナリーオプションのデモ口座でデモトレードできる業者一覧は次の通りです。