2012年6月25日月曜日

株式の投資基準とされる固定比率とは

株式の投資基準とされる固定比率とは、企業の固定資産の株主資本に対する割合をパーセンテージで表したものです。

固定比率は、固定資産は返済不要の株主資本以下に収めるべきという考えに基づいて算出し、投資の判断基準とします。

固定比率は、次の計算式で求めることができます。

固定比率=固定資産÷株主資本×100

例えば、固定資産が2000億円で株主資本が2500億円ならば、固定比率は80%になります。

固定比率=2000億円÷2500億円×100=80%

固定比率は、企業が株主資本で固定資産を賄えているかどうかを調べるもので、数値が100%未満であれば財務内容の安全性の高い企業であると判断することができます。ちなみに、固定資産が株主資本よりも少なければ固定比率は100%未満になります。


固定比率は、企業の貸借対照表から算出できます。

上の貸借対照表では、固定資産合計額が15248百万円、株主資本が37701百万円です。固定比率は、次の計算式で求めることができます。

固定比率=15248百万円÷37701百万円×100≒40.44%

株式の投資基準とされる流動比率とは

株式の投資基準とされる流動比率とは、流動負債の流動資産の割合をパーセンテージで表したものです。

流動比率は次の計算式で求めることができます。

流動資産÷流動負債×100

例えば、流動資産が10億円、流動負債が4億円であれば、流動比率は250%になります。

流動比率=10億円÷4億円×100=250%

流動資産は、1年以内に現金にできる資産のことです。また、流動負債は、1年以内に支払わなけれなならない返済額のことです。

流動比率は、流動資産と流動負債のどちらかが多いかによって、企業の支払い能力が判断できます。

▼流動資産>流動負債の時
流動資産が流動負債を上回っている時は、すべて返済しても流動資産に余りがあるため支払い能力があると判断することができます。

▼流動資産<流動負債の時
流動資産が流動負債を下回っている時は、すべて返済した場合、流動資産は0になり、さらに負債を抱えてしまうため、支払能力がないと判断することができます。

流動比率は、企業の貸借対照表を見ればわかります。

下は流動比率が100%を上回っている場合の例です。

流動比率=161965÷67890×100=238.57%



下は流動比率が100%を割っている場合の例です。

流動比率=176017÷638474×100=27.57%



株式の投資基準とされる当座比率とは

株式の投資基準とされる当座比率とは、流動負債の当座資産の割合をパーセンテージで表したものです。

当座比率は次の計算式で求めることができます。

当座資産÷流動負債×100

例えば、当座資産が6億円、流動負債が5億円であれば、当座比率は120%になります。

当座比率=6億円÷5億円×100=120%

当座資産は、流動資産のうち特に換金性の高いものを指します。当座資産には、現金や預金、一時所有の有価証券、売掛金、受取手形などが挙げられます。ちなみに、換金性の低いものにはたな卸資産とその他流動資産が挙げられます。たな卸資産は、倉庫に保管した商品、売れ残りの商品などが挙げられます。その他流動資産には、短期貸付金、未収金、未収入金、前渡金、前払費用、仮払金、立替金などが挙げられます。

一般的に、当座比率が80%以上であれば企業の支払能力があると判断することができます。

当座比率は、企業の貸借対照表を見ればわかります。



流動資産の「現金及び現金同等物」、「定期預金」、「有価証券」、「営業債権」の合計額が当座資産になります。なお、有価証券については一時所有でなければ当座資産の計算対象から除外します。

上の貸借対照表から、当座比率を計算します。

(677312+49968+2438+61122+1009361+49687-7337)÷1838951×100=100.20%

株式相場で用いられる高値、安値とは

株式相場で用いられる高値とは、ある期間での一番高かった株価のことです。また、安値は、一番安かった株価のことです。また、高値、安値を付けた日は大商いの取引になったり、相場の転換点であったりすることがあります。

ここでは、高値、安値に関連する用語を紹介します。

▼高値引け、安値引け
高値引けは、その日の取引が高値で終わることです。高値と終値が同値の場合です。安値引けは、その日の取引が安値で終わることです。安値と終値が同値になります。

高値引けの例


安値引けの例


▼高値寄り、安値寄り
高値寄りは、その日の寄付きが前日の終値よりも高値で始まることです。安値寄りは、その日の寄付きが前日の終値よりも安値で始まるとです。

高値寄りの例


安値寄りの例


▼上場来高値、上場来安値
上場来高値は、その銘柄が上場してから現在までの中で一番高い株価をつけることです。上場来安値は、その銘柄が上場してから現在までの中で一番安い株価をつけることです。



▼年初来高値、年初来安値
年初来高値は、1月から現在までの中で一番高い株価をつけることです。年初来安値は、1月から現在までの中で一番安い株価をつけることです。



▼高値圏、安値圏
高値圏は、ある期間において株価が高値の範囲にあることです。高値圏の範囲は特に決められていませんが、一般的には期間中の高値と安値の間の80%以上の範囲であることが多いようです。安値圏は、ある期間において株価が安値の範囲にあることです。安値圏の範囲は特に決められていませんが、一般的には期間中の高値と安値の間の20%以下の範囲であることが多いようです。



▼高値取引、安値取引
高値取引は、その日の中で高値圏で取引が行われていることです。安値取引は、その日の中で安値圏で取引が行われていることです。「前場は安値取引だったが、前場は一転して高値取引が続いた」などのように使われます。

▼高値拾い、安値拾い
高値拾いは、株式を高値圏で売り建玉したことです。また、安値拾いは、株式を安値圏で買ったことです。高値拾い、安値拾いの「拾う」はよい意味を表す時に用いられます。



▼高値掴み、安値掴み
高値掴みは、株式を高値圏で買ったことです。また、安値掴みは、株式を安値圏で売り建玉したことです。高値掴み、安値掴みの「掴む」は悪い意味を表す時に用いられます。


株式取引でのサヤ取りの方法

サヤ取り(鞘取り)とは、2つの銘柄、あるいはそれ以上の銘柄の価格差を取る売買手段のことです。

株式取引でのサヤ取りの方法は、通常は2つの同じような値動きをする銘柄を選び、1つは売り、もう1つは買いのポジションを持ちます。2つの銘柄は基本的に同じ値動きをするため、収支はほとんど0で推移します。しかし、僅かなブレが生じた時に収支がプラスになることがあります。この時に2つの銘柄とも決済注文をして利益を確定するというものです。

ここでは、株式取引でのサヤ取りの方法を紹介します。



上の図は、ホンダとトヨタ自動車の株価をチャートに表示したものです。株価は異なりますが、ほとんど同じような値動きをしていることがわかります。

2月6日の週に、ホンダを信用取引により1000株売って、同じ日にトヨタ自動車を1000株買ったとします。上の図の青色の四角で囲んだ部分です。



上の表は、ホンダとトヨタ自動車のその後の値動きです。

上の表の4月16日の週には、ホンダは2866円に値上がりして、トヨタ自動車も3295円に値上がりしています。この時点で決済をすると、収支は次のようになります。

▼ホンダ
(2770円-2866円)×1000株=-96000円
▼トヨタ自動車
(3295円-3060円)×1000株=235000円

収支の合計は139000円のプラスになります。なお、売買手数料などの諸経費がかかるため、利益はこの金額より少なくなります。

-96000円+235000円=139000円

サヤ取りのメリットは、同じような値動きをする2つの銘柄を売買することで、リスクを抑えることができるという点が挙げられます。一方、サヤ取りのデメリットは、信用取引を行うため期限までに決済をしなければならないという点が挙げられます。期限までにプラスにならない場合もあるため、その時は損切りすることになります。また、サヤ取りは僅かな価格差を狙うため、相場に張り付いていなければなりません。

株式の投資基準とされる固定長期適合率とは

株式の投資基準とされる固定長期適合率とは、企業の固定資産の株主資本と固定負債に対する割合をパーセンテージで表したものです。

固定長期適合率は、固定資産が株主資本と固定負債の合計額以下かどうかを調べるための指標です。固定負債は借入金ですが、返済日まで時間があるため企業の資金繰りに影響しないという考えから株主資本と合わせて計算します。

固定長期適合率は、次の計算式で求めることができます。

固定長期適合率=固定資産÷(株主資本+固定負債)×100

固定長期適合率は、固定比率と同様に、数値が100%未満であれば財務面では安全性の高い企業であると判断することができます。

固定長期適合率は、企業の貸借対照表から算出できます。



上の貸借対照表では、固定資産が1373023百万円、株主資本が848333百万円、固定負債が695920百万円になっています。固定長期適合率、次の計算式で求めることができます。

固定長期適合率=1373023百万円÷(848333百万円+695920百万円)×100≒88.91%

株式の投資基準とされるBPSとは

株式の投資基準とされるBPS(Book-value Per Share)とは、1株あたり純資産のことです。

BPSは、次の計算式で求めることができます。

BPS=純資産÷発行済み株式数

BPSは、企業の解散時に株主に分配されるべき金額とされ、企業の解散価値を示したものです。

BPSの数値が大きいほど純資産が大きいことになり、安定した資産を保有していることになります。

BPS、純資産、発行済み株式数は、企業の決算報告書に記載されています。



上の決算報告書に記載されているBPS(962.41円)の算出方法は次の通りです。

BPSでの発行済み株式数は、自己株式を含まない数なので、「期末発行済株式数(自己株式を含む)」から「期末自己株式数」を差し引きます。

1811428430-9128871=1802299559

純資産は、百万円単位なので、1円単位に直します。

1734546百万円=1734546000000円

よって、BPSは次の計算式で求めることができます。

BPS=1734546000000÷1802299559≒962.41

次の表は、2012年6月25日現在の日経平均株価(日経225)採用銘柄のうち、BPSが1000円以上の銘柄の一覧です。

コード銘柄BPS
9022JR東海638717.7
9433KDDI540008.2
1605国際帝石533784.5
9613NTTデータ216107.6
2914JT202039.2
8750第一生命104001.9
9412スカパーJ53676.6
6971京セラ6650.0
6954ファナック4575.4
9020JR東日本4074.5
3893日本紙3894.6
9432NTT3843.1
8316三井住友3317.4
8766東京海上3265.1
4901富士フイルム3172.8
9021JR西日本3037.1
9735セコム2601.2
6762TDK2593.2
9983ファーストリテイ2449.9
8725MS&AD2152.2
7203トヨタ2091.7
8035東エレク2090.8
6902デンソー1975.2
4502武田1901.3
4324電通1858.7
4523エーザイ1851.2
6758ソニー1810.1
5901洋カン1789.3
9502中部電1774.6
8253クレセゾン1755.5
4503アステラス薬1708.9
4063信越化1575.7
33827&I-HD1568.3
5108ブリヂストン1475.4
7751キヤノン1437.3
9503関西電1324.0
9766コナミ1268.7
4507塩野義1265.4
6767ミツミ1256.4
7269スズキ1253.6
8058三菱商1228.8
6367ダイキン1167.7
3099ミツコシイセタン1154.4
8015豊通商1134.7
9301三菱倉1133.4
2502アサヒ1119.0
4568第一三共1104.2
8355静岡銀1097.6
7912大日印1009.6
7911凸版印1005.6

株式の投資基準とされるPBRとは

株式の投資基準とされるPBR(Price Book-value Ratio)とは、時価総額が株主資本の何倍かを示す指標のことで、株価純資産倍率とも呼ばれています。

PBRは、次の計算式で求めることができます。

PBR=株価÷1株あたり純資産(BPS)

BPSは、企業の解散時に株主に分配されるべき金額とされ、企業の解散価値を示したものです。よって、PBRが1倍未満の場合は企業の解散価値を下回る株価であり、割安株と判断することができます。しかし、赤字決算を出しそうな銘柄でもPBRは低いことがあり、そのような銘柄は割安株とはいえません。

次の表は、2012年6月25日現在の日経平均株価(日経225)採用銘柄のうち、PBRが1倍未満の銘柄の一覧です。

コード銘柄PBR
1605国際帝石0.84倍
1801大成建0.87倍
1802大林組0.77倍
1803清水建0.81倍
1928積水ハウス0.74倍
2002日清粉G0.96倍
2501サッポロHD0.74倍
2503キリンHD0.97倍
2768双日0.44倍
3086Jフロント0.73倍
3099ミツコシイセタン0.71倍
3101東洋紡0.64倍
3103ユニチカ0.77倍
3105日清紡HD0.75倍
3861王子製紙0.87倍
3864三菱紙0.64倍
3865北越紀州0.63倍
3893日本紙0.32倍
4004昭電工0.97倍
4041日曹達0.70倍
4061電化0.97倍
4183三井化学0.73倍
4506大日住薬0.84倍
4507塩野義0.87倍
4901富士フイルム0.50倍
5002昭和シェル0.86倍
5020JX0.81倍
5214日電硝0.57倍
5232住阪セメ0.90倍
5301東海カ0.88倍
5401新日鉄0.99倍
5407日新鋼0.61倍
5541大平金0.63倍
5701日軽金0.77倍
5707東邦鉛0.71倍
5711三菱マ0.90倍
5715古河機0.69倍
5803フジクラ0.63倍
5901洋カン0.55倍
6113アマダ0.54倍
6361荏原0.74倍
6472NTN0.81倍
6473ジェイテクト0.94倍
6504富士電機0.94倍
6701NEC0.64倍
6752パナソニック0.93倍
6753シャープ0.81倍
6758ソニー0.64倍
6767ミツミ0.46倍
6773パイオニア0.80倍
6952カシオ0.98倍
7003三井造0.64倍
7011三菱重0.94倍
7261マツダ0.63倍
7752リコー0.83倍
7911凸版印0.55倍
7912大日印0.68倍
7951ヤマハ0.97倍
8233高島屋0.80倍
8252丸井G0.68倍
8253クレセゾン0.91倍
8270ユニー0.89倍
8303新生銀0.38倍
8304あおぞら0.69倍
8306三菱UFJ0.63倍
8309三住トラスト0.57倍
8316三井住友0.78倍
8331千葉銀0.64倍
8332横浜銀0.61倍
8354ふくおか0.38倍
8355静岡銀0.72倍
8411みずほ0.73倍
8601大和証G0.58倍
8604野村HD0.61倍
8725MS&AD0.63倍
8750第一生命0.89倍
8766東京海上0.62倍
8803平和不0.47倍
8804東建物0.68倍
9062日通0.98倍
9101郵船0.79倍
9104商船三井0.62倍
9107川崎船0.73倍
9301三菱倉0.70倍
9412スカパーJ0.63倍
9501東電0.52倍
9502中部電0.69倍
9503関西電0.74倍
9681ドーム0.84倍

株式の株価水準による分類

株式市場に上場している銘柄を分類する方法の1つに、株価水準が挙げられます。株価水準では、株価の高い、安いによって銘柄を分類します。

一般的に株価水準では、次のように分類します。
  • 値がさ株(値嵩株)
  • 中位株
  • 低位株
  • 超低位株

▼値がさ株(値嵩株)
値がさ株は、1株あたりの株価が比較的高い銘柄のことです。値がさ株に定義はなく、その時の相場の水準により変わります。2012年6月現在、1株あたりの株価が3,000円以上の銘柄を値がさ株ということが多いようです。値がさ株は、精密機器や製薬会社など、技術力の高い銘柄が多い点が特徴です。また、株価収益率が高く、配当などの株主還元を行う銘柄も多いようです。

次の表は、2012年6月25日現在の日経平均株価(日経225)採用銘柄のうち値嵩株の一覧です。
コード銘柄株価
7203トヨタ3080
9021JR西日本3120
7751キヤノン3170
4543テルモ3215
4503アステラス3315
4523エーザイ3330
6762TDK3385
2269明治HD3450
9735セコム3450
4502武田3495
9432NTT3525
8035東エレク3765
4063信越化4325
9020JR東日本4750
6971京セラ6700
6954ファナック12620
9983ファストリ15310
4689ヤフー24870
9412スカパーJ33000
8750第一生命90600
9437NTTドコモ127800
9613NTTデータ229200
1605国際石開帝石434500
2914JT435500
9433KDDI505000
9022JR東海617000

▼中位株
中位株は、1株あたりの株価が値がさ株よりも低く低位株よりも高い銘柄のことです。中位株に定義はなく、その時の相場の水準により変わります。2012年6月現在、1株あたりの株価が500円以上3,000円未満の銘柄を中位株ということが多いようです。中位株も値がさ株と同様に株価収益率が高く、配当などの株主還元を行う銘柄が多いのが特徴です。

次の表は、2012年6月25日現在の日経平均株価(日経225)採用銘柄のうち中位株の一覧です。
コード銘柄株価
7911凸版501
8002丸紅517
3402東レ529
6103オークマ533
9008京王545
5201旭硝子554
5332TOTO558
6770アルプス560
7205日野自560
6767ミツミ565
8252丸井G570
8233高島屋575
5101浜ゴム578
7735スクリン589
6506安川電606
4902コニカミノル608
3105日清紡HD611
7912大日印622
6503三菱電625
9009京成625
6752パナソニック632
7270富士重641
7752リコー655
6326クボタ696
1928積ハウス706
4272日化薬714
7201日産自728
4021日産化735
9007小田急746
7951ヤマハ752
3436SUMCO770
6976太陽誘電775
8355静岡銀779
4506大日本住友782
6841横河電795
6473ジェイテクト796
9301三菱倉798
8001伊藤忠803
3099三越伊勢丹806
4151協和キリン808
8795T&D822
8270ユニー827
5333ガイシ853
1721コムシスHD884
2002日清粉G887
5713住友鉱900
9503関西電922
5901洋カン926
2801キッコマン930
2503キリンHD938
5802住友電948
6366千代建976
8267イオン980
2282日ハム1019
3405クラレ1037
4507塩野義1047
1925ハウス1053
8053住友商1077
2802味の素1109
6758ソニー1135
8031三井物1142
6857アドテスト1181
4911資生堂1200
7733オリンパス1206
9502中部電1208
3893日本紙1230
9064ヤマトHD1237
8729SONYFH1250
9602東宝1291
4568第一三共1298
5411JFE1308
8725MS&AD1325
8802菱地所1338
8801三井不1434
4519中外薬1459
8015豊田通商1464
6305日立建機1481
4901富士フイルム1493
8058三菱商1554
7269スズキ1593
8253クレセゾン1602
8630NKSJHD1617
2502アサヒ1664
5108ブリヂストン1774
9766コナミ1794
8830住友不1822
6301コマツ1866
8766東京海上1934
4452花王2077
6367ダイキン2094
1963日揮2205
4324電通2218
4704トレンド2248
3382セブン&アイ2264
7731ニコン2375
8316三井住友FG2501
6902デンソー2541
7267ホンダ2661
9984ソフトバンク2761

▼低位株
低位株は、1株あたりの株価が中位株よりも低く超低位株よりも高い銘柄のことです。低位株に定義はなく、その時の相場の水準により変わります。2012年6月現在、1株あたりの株価が100円以上500円未満の銘柄を低位株ということが多いようです。低位株は財務内容に何らかの問題があり、相場からの関心が薄い銘柄などが多いことが特徴です。しかし、中には財務内容が大幅に改善されて株価が急騰する銘柄も含まれています。

次の表は、2012年6月25日現在の日経平均株価(日経225)採用銘柄のうち低位株の一覧です。
コード銘柄株価
7261マツダ104
3101東洋紡105
5407日新鋼106
7003三井造111
1334マルハニチロ120
6701NEC123
2768双日126
8411みずほFG127
5405住金128
6703OKI129
9107川崎汽154
4004昭電工159
9501東電166
7013IHI168
5233太平洋セメ171
8304あおぞら銀175
8803平和不176
5401新日鉄177
5706三井金177
4208宇部興178
5801古河電185
6504富士電機187
4183三井化学197
1801大成建201
1812鹿島209
9101郵船209
7012川重212
4042東ソー213
1332日水216
5711三菱マ223
8309三井住友トラ225
9202ANA230
5803フジクラ233
9681東京ドーム238
3110日東紡245
2501サッポロHD249
4005住友化250
3401帝人254
5232住友大阪254
6472NTN254
1803清水建260
6508明電舎278
8604野村281
9104商船三井281
8804東建物284
4061電化285
8601大和285
3861王子紙290
6361荏原291
8354ふくおかFG292
6502東芝297
5707東邦鉛298
6773パイオニア303
4041日曹達310
8308りそなHD312
7011三菱重313
9062日通314
9532大ガス318
5541大平金325
1802大林組326
6302住友重334
6479ミネベア339
5301東海カ341
9005東急349
8332横浜銀350
6674GSユアサ356
4188三菱ケミHD357
8306三菱UFJ364
8815東急不373
6702富士通376
2871ニチレイ379
3086Jフロント386
9531東ガス386
9001東武392
5020JX405
7202いすゞ405
6753シャープ410
3865北越紀州紙411
3407旭化成420
5631日製鋼427
8628松井438
6113アマダ442
8331千葉銀450
7762シチズンHD457
6952カシオ471
6501日立473
5714DOWA477
2531宝HLD486
5214日電硝486
5002昭和シェル499
6471日精工499

▼超低位株
超低位株は、1株あたりの株価が低位株よりも低い銘柄のことです。超低位株に定義はなく、その時の相場の水準により変わります。2012年6月現在、1株あたりの株価が100円未満の銘柄を超低位株ということが多いようです。超低位株には、大きな赤字を出したりするなど財務内容に問題のある銘柄が含まれています。株式を安価で購入できるというメリットがありますが、財務内容の確認は必要でしょう。

次の表は、2012年6月25日現在の日経平均株価(日経225)採用銘柄のうち超低位株の一覧です。
コード銘柄株価
3103ユニチカ42
5715古河機金67
3864三菱紙77
7211三菱自79
5202板硝子89
8303新生銀89
5406神戸鋼95
7004日立造95
5701日軽金98

株式の配当金や株主優待、新株を受け取るには

株主は、その企業の経済的な利益を受け取る権利を持っています。その中でもよく知られているのが配当金、株主優待、新株です。

配当金
企業の利益をお金で受け取ることができます。配当金は、会社の利益を株主の出資比率によって配分されます。企業の利益がない場合や、利益があっても企業の判断で配当金を受け取れないことがあります。
株主優待
商品券や割引券といったお金以外の物を受け取ることができます。株主優待は、その企業の商品が購入できる商品券であったり、施設の割引券であったりします。
新株
株式分割によって新たに株式を受け取ることができます。

株式の配当金や株主優待、新株を受け取るには、企業の決めた配当基準日に株主として登録されていることが条件になります。配当基準日は企業の決済日であることが多いようですが、企業によっては違う日の場合もあるので確認する必要があります。配当基準日は、権利確定日ともいいます。

配当基準日に株主として登録されるには、3営業日前の時点で株主であること(株式を保有していること)が条件になります。配当基準日に証券会社から株式を買っても配当金や株主優待、新株を受け取ることはできません。

例えば、配当基準日が3月31日の場合、配当金や株主優待、新株を受け取るには3月28日の時点で株式を保有していなければなりません。土曜日や日曜日をまたぐ場合には、その日はカウントしません。3月28日が土曜日で3月29日が日曜日なら、配当金や株主優待、新株を受け取るには3月26日の時点で株式を保有していなければなりません。

なお、権利のなくなった初日(配当基準日の2営業日前)を「権利落ち日」といいます。

次の表は、配当基準日が3月31日(火曜日)の場合の権利の有無を表したものです。

日付内容権利
3月26日(木)配当基準日の3営業日前 あり
3月27日(金)配当基準日の2営業日前(権利落ち日)なし
3月28日(土)なし
3月29日(日)なし
3月30日(月)配当基準日の1営業日前なし
3月31日(火)配当基準日
(権利確定日)
なし


3月25日に株式を買って翌26日まで売らなければ権利は生じます。しかし、3月25日に株式を買って翌26日に売った場合には権利は消滅します。3月27日以降に株式を買っても権利は生じません。3月26日に株式を買って翌日に売っても権利は生じます。