2012年5月16日水曜日

FXの一目均衡表の見方

一目均衡表とは、細田悟一氏の開発した相場を予想するテクニカル指標のことです。細田悟一氏のペンネームが一目山人(いちもくさんじん)だったことから、一目均衡表という名が付けられました。一目均衡表は、FXや株式、商品先物など、さまざまな相場において用いられています。また、海外のチャート分析ソフト「MT4(Meta Trader 4)」のCustom Indicatorsにも「Ichimoku」という名で登録されています。

一目均衡表では、過去の4本値から5つの数値を算出してチャートに描画します。

5つの数値と計算方法は次の通りです。

転換線
(過去9日間の高値+過去9日間の安値)÷2
※当日を含みます。
基準線
(過去26日間の高値+過去26日間の安値)÷2
※当日を含みます。
遅行スパン
当日の終値を26日前に記す
※当日に遅行スパンは表示されません。
先行スパン1
(転換線+基準線)÷2の結果を26日先に記す
先行スパン2
(過去52日間の高値+過去52日間の安値)÷2の結果を26日先に記す

一目均衡表をチャートに描画する際には、当日の先行スパン1の値と先行スパン2を点線で結びます。この点線の集まりが雲のように見えるため「雲」と呼んでいます。

次の画像は一目均衡表をチャートに表したものです。


▼各線の色
・転換線・・・赤色の実線
・基準線・・・青色の実線
・遅行スパン・・・黄色の実線
・先行スパン1・・・黄色の点線
・先行スパン2・・・ピンク色の点線
・雲の色・・・先行スパン1、先行スパン2のうち、数値の高い線の色で線を引く。

▼各線の見方
転換線
転換線は、為替レートがトレンドに入ると、転換線がサポートライン、あるいは、レジスタンスラインとなって推移します。そして、ブレイクアウトした所がトレンドの転換点であることが多いようです。
基準線
基準線は、為替レートのトレンドを知ることができます。基準線が上昇傾向にあれば買いポイント、下降傾向にあれば売りポイントといわれています。
遅行スパン
遅行スパンは、26日前の為替レートとの比較に用います。当日の為替レートと26日前の為替レートを比較して、当日の為替レートのほうが下にあれば下降傾向にあり、上にあれば上昇傾向にあると判断します。
先行スパン1、先行スパン2
先行スパン1と先行スパン2の間を雲は、サポートラインとレジスタンスラインになります。為替レートが雲の上で推移している間は上昇トレンドにあり、雲の下で推移している間は下降トレンドにあります。また、ローソク足が雲の中に入ると為替レートは調整局面に入ります。そして、サポートラインをブレイクアウトすると下降トレンド、レジスタンスラインをブレイクアウトすると上昇トレンドを形成する傾向にあります。