2012年4月30日月曜日

FXの取引時間はいつからいつまでか

そもそもFX(外国為替証拠金取引)には、証券取引所や先物取引所のように取引所がなく、インターバンクという仮想(バーチャル)の取引所を通じて取引が行われています。取引を行う市場をインターバンク市場と呼びます。インターバンク市場は、銀行や証券会社などの金融機関のみが参加できる市場で、世界中の金融機関同士が為替取引を行っています。

世界の中で為替取引が多い市場としては、日本の東京市場、イギリスのロンドン市場、アメリカ合衆国のニューヨーク市場などが挙げられ、これらを世界3大市場と呼んでいます。

東京市場では、主に日本の金融機関がインターバンク市場を通じて為替取引を行っています。取引時間は8時から18時までで、この時間帯を東京時間と呼んでいます。

ロンドン市場では、主にイギリスやドイツ、フランスなどのヨーロッパ各国の金融機関がインターバンク市場を通じて為替取引を行っています。取引時間は日本時間で16時から翌3時までで、この時間帯をロンドン時間、ヨーロッパ時間、欧州時間などと呼んでいます。

ニューヨーク市場では、主にアメリカ合衆国やカナダなどの北米各国の金融機関がインターバンク市場を通じて為替取引を行っています。取引時間は日本時間で21時から翌7時まで(冬時間の場合)で、この時間帯をアメリカ時間、米国時間、ニューヨーク時間などと呼んでいます。なお、アメリカ合衆国が夏時間の場合は、日本時間の20時から翌6時までが取引時間になります。

このように、為替取引は世界のどこかで行われていて、取引のたびに通貨ペアの価格が変動します。そのためFX業者の多くは、24時間体制でFX(外国為替証拠金取引)ができるような体制をとっています。

FX(外国為替証拠金取引)の取引時間は、FX(外国為替証拠金取引)を取り扱う業者(FX業者)の定める取引時間により決定されます。日本の多くのFX業者では、取引開始時間を月曜日の午前7時にしているところが多く、また、取引終了時間を土曜日の午前7時にしているところが多いようです。つまり、世界中のどこかで為替取引が行われていればFX(外国為替証拠金取引)の取引ができるようになっています。なお、一部のFX業者では、営業時間内であっても自社内のメンテナンスなどで取引のできない時間帯(取引時間外)を設けている場合があります。

関連サイト:
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