2012年7月7日土曜日

株式の取引を有利に行える夜間取引とは

2012年7月現在、東京証券取引所(東証)の株式の取引時間は、9時から11時30分までと12時30分から15時までとされています。

例えば、1日の取引の終了した夕方に、上場企業が決算の増収増益の修正発表をしたとします。その銘柄は翌日の寄付きから買い気配になり、場合によってはストップ高の気配値のまま取引が成立しないことも考えられます。

もし、修正発表後にすぐに株式が買えたら大きな利益を獲得できたかもしれません。

そこで利用したいのが夜間取引です。

夜間取引では、19時から23時59分まで株式取引が可能です。修正発表後に買い注文をして約定できれば、利益を出せる可能性は高くなります。

2012年7月現在、夜間取引はSBIジャパンネクスト証券の私設取引システム(PTS)を利用することで可能になります。

私設取引システムを利用するには、SBIジャパンネクスト証券の取引参加者として登録している証券会社の口座を開設する必要があります。

次の表は、2012年7月現在の私設取引システムの利用できる証券会社の一覧です。

証券会社名取引時間
GMOクリック証券×
SBI証券19:00~23:59
カブドットコム証券×
ソニーバンク証券×
マネックス証券×
ライブスター証券×
岡三オンライン証券×
楽天証券×
野村ネット&コール×
松井証券×
SMBC日興証券×
むさし証券×
リテラ・クレア証券×
三菱UFJモルガン・スタンレー証券×
丸三証券×
証券ジャパン×
大和証券×
野村證券×
内藤証券×
岩井コスモ証券×

SBI証券の私設取引システムの取引ルールは次のようになっています。
  • 取引時間は、8時20分から16時までと19時から23時59分までです。夜間取引以外にも、寄付き前の取引や昼休みの取引も可能です。
  • 売買手数料は、1注文につき10万円までなら138円、20万円までなら184円です。
  • 取扱銘柄は、SBIジャパンネクスト証券の指定する銘柄に限られています。2012年7月現在、約3500銘柄の取引が可能です。
  • 注文方法は、指値注文のみです。成行注文や逆指値注文はできません。
  • 受け渡し日は夜間取引の場合には約定日から起算して5営業日になります。

SBI証券の私設取引システムでは、株価の呼値が証券取引所のものとは異なります。以下は、私設取引システムと証券取引所の呼値の刻みの比較表です。

値段の水準私設取引システム証券取引所
1円以上3,000円以下0.1円1円
3,000円超5,000円以下0.5円5円
5,000円超30,000円以下1円10円
30,000円超50,000円以下5円50円
50,000円超300,000円以下10円100円
300,000円超500,000円以下50円500円
500,000円超3,000,000円以下100円1,000円
3,000,000円超5,000,000円以下100円5,000円
5,000,000円超30,000,000円以下100円10,000円
30,000,000円超50,000,000円以下100円50,000円
50,000,000円超
100円100,000円

私設取引システムでは、3000円以下の銘柄は0.1円きざみでの売買が可能になっています。