2012年7月12日木曜日

CFDの株価と債券、金利との関係は

株価と債券との関係は、逆相関関係にあるといわれています。例えば、株価が上昇すれば債券が下降し、株価が下降すれば債券が上昇します。



上のチャートは、アメリカ合衆国の10年国債先物のチャートと、ダウ工業株30種平均に連動した米国30という銘柄(GMOクリック証券)のチャートです。この2つのチャートを見ると、全てではありませんが所々で逆相関関係にあることがわかります。

それではなぜ、株価と債券が逆相関関係になるのでしょうか。

株式相場は景気の先読み指標ともいわれています。株式相場が上昇している時は景気が良いと判断されます。そのため投資家は、利回りの良い株式相場へ資金をシフトします。そして、そのシフトの元となっているのが債券相場になります。

つまり、

景気が良い=株式相場の上昇=債券相場の下降

になります。

債券の下降は金利引上げにつながります。例えば、10年満期で金利が1.5%、額面100円の長期国債があるとします。そして、債券の価格が97円になると、利回りは1.55%に上昇します。

利回り=1.5%÷(97÷100)≒1.55%

長期金利は債券の利回りを元に計算されているため、結果として金融の引き締めにつながります。

このことから、

景気が良い=株式相場の上昇=債券相場の下降=金利上昇

になります。

一方、株式相場が下降している時は、投資家は株式相場から債券相場へ資金をシフトします。

そのため、債券相場は上昇します。債券の上昇は金利引き下げにつながります。例えば、先ほどの債券の価格が103円になると、利回りは1.46%に下降します。

利回り=1.5%÷(103÷100)≒1.46%

長期金利は債券の利回りを元に計算されているため、結果として金融の緩和につながります。