2012年7月12日木曜日

CFDのオーバーナイト金利とは

CFDのオーバーナイト金利とは、CFDの取引において、日をまたいでポジションを保有した場合に発生するお金のことで、金利調整額ともいいます。FXでいうところのスワップに当たります。オーバーナイト金利の発生する商品はCFD業者により異なります。

CFDのオーバーナイト金利は、FXとは異なり、「売り」のポジションを保有している場合に受け取ることができ、「買い」のポジションを保有している場合に支払わなければなりません。

例えば、S&P 500指数を買う場合、投資家はCFD業者にS&P 500指数の買い付け代金を支払うために、米ドルをCFD業者から借りることになります。投資家は、その借り入れた時の金利をCFD業者へ支払わなければなりません。よって、「買い」のポジションがあると支払金が生じます。

一方、S&P 500指数を売る場合、投資家はCFD業者にS&P 500指数の売却代金を貸し付け、その売却代金をCFD業者から米ドルで受け取ることになります。投資家は、その貸し付けた時の金利をCFD業者から受け取ることができます。よって、「売り」のポジションがあると受取金が生じます。

オーバーナイト金利の計算方法は次の通りです。

(約定価格×約定数量)×(基準金利+金融スプレッド)÷360

ただし、株式や株価指数がイギリス、オーストラリア、ニュージーランドの場合には、最後の割る数字は365になります。

例えば、ある国の株式を1株2000円で1000CFD売り建てしている時のオーバーナイト金利は次の通りです。なお、基準金利は0.1%、金融スプレッドは0.25%とします。

オーバーナイト金利=(2000×1000)×(0.001+0.0025)÷360≒19.44

CFD業者の1日の営業日の終わりにオーバーナイト金利として19.44円が口座に入金されます。また、買い建玉がある場合には、1日の営業日の終わりにオーバーナイト金利が口座から差し引かれていきます。