2012年5月21日月曜日

FXのトレンドとは

FX(外国為替証拠金取引)のトレンド(trend)とは、為替レートがしばらくの間、ある決まった方向へ推移している状態のことです。

トレンドの種類には、上昇トレンド、下降トレンド、レンジの3つの種類があります。

トレンドの発生、発生中、終了は、主にテクニカル指標によって知ることができます。

▼上昇トレンド
上昇トレンドとは、為替レートがしばらくの間、上昇しながら推移している状態のことです。ここでは、上昇トレンドが発生しているかどうかを平均足で判断してみます。

下の図は、為替レートのチャートを平均足で表したものです。


まず、Bの地点を見ると、最近の安値のAよりも上値であることがわかります。また、B1の地点では、最近の高値のA1の上値を抜けたことがわかります。よって、B1の地点で上昇トレンドの発生が確認できます。

B1からCまで下げていますが、Bより上値で下げ止まっています。よって、上昇トレンドはまだ続いていると判断できます。

同じように、C1はB1より上値、DはCより上値、D1はC1より上値、EはDより上値、E1はD1より上値と続いているため、B1からE1までが上昇トレンドになります。

E1の地点では、E1を抜いて上昇すれば上昇トレンドの継続、Eよりも下がれば上昇トレンドの終了になります。

上の図では、Fの地点がEよりも下がっているため、Fの地点で上昇トレンドが終了したことになります。

▼下降トレンド
下降トレンドとは、為替レートがしばらくの間、下降しながら推移している状態のことです。ここでは、下降トレンドが発生しているかどうかを一目均衡表で判断してみます。

下の図は、為替レートのチャートから一目均衡表を描画したものです。


一目均衡表の場合、ローソク足が雲を上から下へ突き抜けた時が下降トレンドの始まりになります。上の図ではAの地点です。

そして、再び雲の中へ入った時が下降トレンドの終わりになります。上の図ではBの地点です。

▼レンジ
レンジとは、為替レートがしばらくの間、ある価格帯内で推移している状態のことです。

レンジで推移している場合には、高値と安値にそれぞれ水平線を引きます。


上の図の上側の赤色の線が高値の水平線で、レジスタンスラインといいます。また、下側の赤色の線が安値の水平線で、サポートラインといいます。レンジの場合には、このレジスタンスラインとサポートラインとの間で推移します。

レンジの局面では、上の図の黄色の丸で囲んだ部分で為替レートが反転していることが分かります。

なお、レンジ外へ推移することをブレイクアウトといいます。上の図では、レジスタンスラインを下から上へ突き抜けてブレイクアウトしています。また、ブレイクアウトすると、レンジは終了します。