2012年7月21日土曜日

CFDの銀取引とは

銀取引には、現物取引と先物取引の2つの取引があります。

銀の現物取引はロンドン市場で行われ、1日1回、日本時間の21時(夏時間は20時)に価格が決定されます。

一方、銀の先物市場は、ニューヨークや東京、シカゴなどで取引が行われ、ロンドン市場の現物取引での価格をもとに取引が行われます。取引量の多いのはニューヨーク市場です。

銀の価格変動要因には、景気や物価、米ドル通貨などが挙げられます。また、金市場や銀の生産国の情勢、銅や亜鉛の相場などにも影響を受けやすいと言われています。

▼物価
銀価格は、物価の動向に影響を受けます。特に、インフレ動向を示すCRB(Commodity Research Bureau)指数と連動することが多いようです。

次の図は、銀の価格をチャートに表示したものです。


次の図は、CRBの価格をチャートに表示したものです。


銀の価格の推移と、CRBの価格がほぼ同じような値動きをしていることがわかります。

▼米ドル通貨
銀価格は、ドル安になると上昇し、ドル高になると下降する傾向にあります。


上の図は、EUR/USDの価格をチャートに表示したものです。

先ほどの銀の価格のチャートと見比べてみると、ドル安(チャートが上昇)の局面では銀価格が上昇し、ドル高(チャートが下降)の局面では銀価格が下降していることがわかります。

▼銅や亜鉛の相場
銀は、銅や亜鉛などの採掘の際に一緒に掘り出されます。そのため、銅や亜鉛などの相場にも影響を受けやすいとされています。