2012年5月25日金曜日

FXの移動平均線の種類

FX(外国為替証拠金取引)で用いられる移動平均線にはいくつかの種類があります。

ここでは、よく知られている移動平均線を紹介します。

▼単純移動平均線


単に移動平均線という場合は、単純移動平均線(Simple Moving Average、SMA)を指します。単純移動平均線では、為替レートのトレンドを調べたり、トレンド中でのサポートラインやレジスタンスラインとして用いられます。また、投資タイミングを計るために期間の異なる移動平均線を複数描画する場合もあります。

単純移動平均線は、過去n日間の終値の平均値を計算し、その結果をグラフに表したものです。

▼加重移動平均線


加重移動平均線(Weighted Moving Average、WMA)は、過去n日間の終値のうち、新しい日の終値ほど重要であることを計算式に加味したものです。

加重移動平均線は、単純移動平均線と同じような使い方をします。

単純移動平均線と加重移動平均線を比べると、加重移動平均線のほうが為替レートの変動に敏感に反応しているようです。

▼指数平滑移動平均線


指数平滑移動平均線(Exponentially Smoothed Moving Average、EMA)は、加重移動平均線と同様に過去n日間の終値のうち、新しい日の終値ほど重要であることを計算式に加味したものです。指数平滑移動平均線では、その重要度を指数関数を用いて計算します。

指数平滑移動平均線は、単純移動平均線よりも為替レートの変動に敏感に反応しますが、加重移動平均線ほどではありません。

▼修正移動平均線


修正移動平均線(Modified Moving Average、MMA)は、指数平滑移動平均線の1つで、過去n日間の終値のうち、新しい日の終値ほど重要であることを計算式に加味したものです。修正移動平均線では、その重要度を指数関数を用いて計算しますが、指数平滑移動平均線とは異なる計算式です。

修正移動平均線は、単純移動平均線、加重移動平均線、指数平滑移動平均線などと比べるとゆるやかなカーブを描いています。為替レートの突発的な値動きには敏感に反応しない傾向にあります。