2012年5月25日金曜日

FXのRCIとは

FX(外国為替証拠金取引)のRCIとは、為替レートの売られすぎ、買われすぎを調べるオシレーター系のテクニカル指標です。RCIは、Rank Correlation Indexの略で、日本語では順位相関係数といいます。

RCIの計算方法は、指定した期間の終値を高い順から1、2、3と番号を振り、また、新しい日付からも1、2、3と番号を振ります。そして、同じ日の2つの番号の差を2乗した数値を求めます。

日付 終値 終値順位 日付順位 順位差の2乗
5/11 79.928 4 9 25
5/14 79.848 5 8 9
5/15 80.181 2 7 25
5/16 80.318 1 6 25
5/17 79.285 9 5 16
5/18 78.999 8 4 16
5/22 79.953 3 3 0
5/23 79.476 7 2 25
5/24 79.588 6 1 25

上の表は、期間を9日にした場合の順位付けと順位差の2乗の数値です。

そして、順位差の2乗の合計を求めます。

25+9+25+25+16+16+0+25+25=166・・・合計をaとすると

RCIは、

(1-(6×a÷(n×(nの2乗-1))))×100

で求めることができます。

nは期間なので、上の例では9になります。

(1-(6×166÷(9×(9×9-1)))×100=-38.3

-38.3がRCIになります。

▼RCIの見方

上のチャートはRCIを3本描画したものです。赤色の線が9日(短期線)、黄色の線が26日(中期線)、青色の線が52日(長期)のRCIです。

・赤色の丸で囲んだ部分
短期線が中期線を上から下へ突き抜けていますが、長期線より上にあるため、上昇トレンド中の押し目であることがわかります。買いのエントリーポイントです。

・緑色の丸で囲んだ部分
中期線が長期線を上から下へ突き抜けています。中長期的に見ると、下降トレンドの始まりになります。売りのエントリーポイントです。

・ピンク色の丸で囲んだ部分
短期線が中期線を下から上へ突き抜けています。短期的には買いのエントリーポイントになりますが、長期的には下降トレンド中なので、深追いはできない状況です。

・オレンジ色の丸で囲んだ部分
短期線が中期線を上から下へ突き抜けています。短期的に売りのエントリーポイントになります。また、長期線よりも下にあるため、長期的にも売りのエントリーポイントになります。

・水色の丸で囲んだ部分
中期線が長期線を下から上へ突き抜けています。長期的に買いのエントリーポイントになります。