2012年6月14日木曜日

株式の投資基準とされる利回りとは

株式の投資基準とは、その銘柄が割安か割高なのかを図るものさしのことです。

株式の投資基準には、利回りや株価純資産倍率(PBR)、株価収益率(PER)などが挙げられます。

ここでは、株式の投資基準の利回りについて解説します。

▼配当利回り

株式の投資基準の利回りとは、配当金を株価で割ってパーセンテージで表したものです。配当利回りともいいます。例えば、1株500円の銘柄の配当金が10円であれば、利回りは2%になります。計算式は次の通りです。

10円÷500円×100=2%

2012年6月現在の配当利回りの高い上位10銘柄は次の通りです。

銘柄配当金配当利回り
セブン銀行2604円1399%
クオール3175円423%
SBS HD3000円408%
マクロミル2009円243%
桧家 HD2026円224%
ダンロップスポーツ2020円208%
プレステージ・インターナショナル1508円176%
ティーライフ800円161%
一六堂534円120%
ngi group184円75%

配当利回りは、同業種他社と比較することが多く、配当利回りの高い銘柄は買われ、配当利回りの低い銘柄は売られることがあります。配当利回りの高い銘柄が買われることによって配当利回りは低くなり、配当利回りの低い銘柄が売られることによって配当利回りは高くなります。

▼予想利回り

株式の投資基準の利回りには、予想利回りと呼ばれるものがあります。予想利回りは、今後の配当金を予想して、それをもとにして利回りを算出するものです。例えば、1株500円の銘柄の配当金が10円で、業績悪化により5円の予想をした場合には、予想利回りは1%になります。計算式は次の通りです。

5円÷500円×100=1%

▼裸利回り

裸利回りは、増資後の配当を権利落ち後の株価で割ってパーセンテージで表したものです。例えば、株価が500円で配当金が10円の場合、1:1.1の増資を行えば、権利落ち後の価格は455円になります。

500÷1.1≒455円

裸利回りは、2.20%になります。計算式は次の通りです。

10円÷455円≒2.20%