2012年6月19日火曜日

株式の単元未満株とは

株式の単元未満株とは、株式の最低売買単位である1単元未満の株式のことです。

1単元は銘柄ごとに異なりますが、100株や1000株であることが多いようです。1単元が100株の銘柄では、単元未満株は1株から99株までで、1単元が1,000株の銘柄では、単元未満株は1株から999株までになります。

単元未満株は、2001年の商法改正により株主としての議決権をはじめさまざまな権利が認められるようになりました。それまでは、単元未満株の議決権をはじめさまざまな権利が認められていませんでした。単元未満株は、商法改正前までは単位未満株と呼ばれていました。

一般的に株式取引では1単元以上での取引のため、単元未満株を保有することはありません。しかし、企業が株式分割をした場合には、分割の割合によって単元未満株が発生します。

例えば、1単元が100株で、1:1.2の株式分割(いわゆる2割無償)を行った場合、手元の100株は120株に増えます。かつては、20株は端株として扱われ、株式取引の対象にはなりませんでした。しかし、商法改正により単元未満株を扱う証券会社が登場し、2012年6月現在でも単元未満株の取り扱いが行われています。

次の表は、2012年6月現在の単元未満株を取り扱う証券会社の一覧です。単元未満株の取引の名称は証券会社により異なりますが、プチ株、ミニ株、ワン株、まめ株など「小ささ」をイメージした商品名で提供しています。

証券会社名単元未満株の取扱備考
GMOクリック証券×単元未満株の売却のみをコールセンターで扱っている。
SBI証券手数料は、約定代金の0.525%。ただし、最低手数料は52円。
カブドットコム証券手数料は、約定代金2万円まで105円、以降約定代金1万円増加まで毎に70円加算。
ソニーバンク証券×
フィデリティ証券×
マネックス証券手数料は、約定代金の0.525%。ただし、最低手数料は50円。
ライブスター証券×
岡三オンライン証券手数料は、約定代金2万円までなら210円。
楽天証券×単元未満株の売却のみを扱っている。
野村ネット&コール手数料は、約定代金の1.365%。ただし、最低手数料は2,100円円。
松井証券×単元未満株の売却のみを扱っている。
SMBC日興証券×
むさし証券×
リテラ・クレア証券手数料は、約定代金の0.735%。ただし、最低手数料は945円。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券手数料は、2625×(1-割引率)×売買株数÷1単元株数。割引率はコースにより異なり、最大70%。
丸三証券約定代金12,500円以下は105円、約定代金12,500円超は約定代金の0.84%。
証券ジャパン×単元未満株の売却のみを扱っている。
大和証券手数料は525円から。
野村證券×
内藤証券525円
岩井コスモ証券×