2012年6月11日月曜日

FXのチャート分析ソフトMT4のフラクタルの見方

FX(外国為替証拠金取引)のチャート分析ソフトMT4(Meta Trader 4)のフラクタルの見方について解説します。

フラクタル(Fractals)は、為替レートの高値と安値からトレンドの転換点を探し出すテクニカル指標です。

フラクタルは、MT4のナビゲーター画面の「罫線分析ツール」に登録されています。チャート画面に表示するには「Fractals」の文字を右クリックして、「チャートに表示」を選びます。



フラクタルは、1本のローソク足の高値が、前2本のローソク足の高値よりも高く、かつ、後2本のローソク足の高値よりも高い場合に「UPフラクタル」として「↑」を描画します。この地点が下降トレンドから上昇トレンドへの転換点、あるいは、上昇トレンドの継続点になります。

そして、1本のローソク足の安値が、前2本のローソク足の安値よりも安く、かつ、後2本のローソク足の安値よりも安い場合に「DOWNフラクタル」として「↓」を描画します。この地点が上昇トレンドから下降トレンドへの転換点、あるいは、下降トレンドの継続点になります。

このようにフラクタルは、5本のローソク足により成り立っています。このことから、フラクタルの矢印のマークは最新のローソク足には出現しないことがわかります。フラクタルは、早くても2本前のローソク足にしか出現しないため、その分、トレンドの検出が遅れることがあります。

下の図は、チャート画面にフラクタルを描画したものです。



フラクタルでは、UPフラクタルの出現後に、より高い位置でUPフラクタルが出現した地点を買いのエントリーポイントとします。上の図では、赤色の丸で囲んだ部分を起点として、オレンジ色の丸で囲んだ部分(5か所)が買いのエントリーポイントになります。

また、フラクタルでは、DOWNフラクタルの出現後に、より安い位置でDOWNフラクタルが出現した地点を売りのエントリーポイントとします。上の図では、緑色の丸で囲んだ部分を起点として、青色の丸で囲んだ部分(4か所)が売りのエントリーポイントになります。