2012年6月28日木曜日

株式の投資基準とされるPSRとは

株式の投資基準とされるPSR(Price to Sales Ratio)とは、時価総額と売上高との比率を表したもので、株価売上率、株価売上高倍率などともいいます。

PSRは、次の計算式で求めることができます。

PSR=時価総額÷売上高

株式の投資基準には、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)、ROE(株主資本利益率)などがありますが、PSRでは、時価総額の売上高の占める割合が高い銘柄(PSRの低い銘柄)ほど割安という判断をします。

PSRはもともとIT企業の上場が増えた頃に、PERやPBRなどでは説明のつかない銘柄について用いられました。

PSRは、企業の発表する決算短信などから計算することができます。

時価総額は、現在の株価に発行済み株式数を掛けた金額のことです。




例えば、現在の株価が35250円で、発行済み株式数が297718株の場合、時価総額は次の計算式で求めることができます。

時価総額=35250円×297718株=10494559500円

売上高は、損益計算書の営業利益の項目の金額になります。



上の図では、売上高は3676886000円になります。

PSRは次の計算式で求めることができます。

PSR=10494559500円÷3676886000円≒2.85倍

次の表は、2012年6月26日現在の日経平均株価(日経225)採用銘柄のうちPSRが1倍未満の銘柄の一覧です。

コード銘柄PSR
9501東電0.04倍
5002昭和シェル0.08倍
8270ユニー0.21倍
8750第一生命0.22倍
7205日野自0.29倍
9062日通0.31倍
5707東邦鉛0.39倍
4324電通0.42倍
9202ANA0.43倍
9531東ガス0.60倍
9532大ガス0.61倍
5901洋カン0.62倍
5233太平洋セメ0.73倍
9021JR西日本0.73倍
5232住阪セメ0.78倍
9681ドーム0.81倍
9301三菱倉0.95倍