2012年7月17日火曜日

CFDのCO2排出権取引とは

CO2排出権取引とは、欧州エネルギー取引所Blue Nextなどで取引されているEUA(EU Allowance)先物に連動する銘柄の取引のことです。

CFDのCO2排出権の価格は、「気候変動に関する国際連合枠組条約(気候変動枠組条約)」による取り決めや、世界各国の環境政策に大きく影響されます。また、世界の景気動向や原油価格などにも影響を受けやすいとされています。一般的に、環境への政策が強化されればCO2排出権の価格は上昇し、緩和されれば下降します。

また、世界の景気が拡大すると企業の生産性が高まり、CO2の排出量も高くなるため、CO2排出権の価格は上昇します。一方、世界の景気が後退すると企業の生産性が低くなり、CO2の排出量も低くなるため、CO2排出権の価格は下降します。原油や天然ガスの価格の上昇もCO2排出権の価格上昇の要因になります。


上の図は、CO2排出権の価格をチャート表示したものです。そして下の図は、原油価格をチャート表示したものです。2つのチャートを見比べてみると、ほぼ同じような値動きをしていることがわかります。


下の図は、EUR/USDの価格をチャート表示したものです。


これもCO2排出権の価格とほぼ同じような値動きをしています。

CFDのCO2排出権は、ドットコモディティやCMC Markets Japanなどで取引することができます。1CFDあたりの必要証拠金は、ドットコモディティの場合は1400円前後、CMC Markets Japanの場合は3500円前後です。