2012年8月20日月曜日

FXやCFDのPAINとは

FXやCFDのPAINとは、当日の始値、高値、安値、終値の4本値を用いて売り圧力、あるいは、買い圧力を計測するためのテクニカル指標のことです。

PAINは、Price Action Indicator(プライスアクションインディケータ)の略です。ちなみに、テクニカル指標を用いずに値動きや出来高などを重視して売買する手法のプライスアクションとは異なります。

PAINの計算式は次のようになります。

PAIN=((終値-始値)+(終値-高値)+(終値-安値))÷2

上の式からわかることは、終値を重視した指標ということです。PAINでは、終値が高値圏にある場合には買い圧力の強い相場でその日(時間)が終わったことを意味します。それは、次の日(次の時間)も買い圧力が継続すると予測します。

また、終値が安値圏にある場合には売り圧力の強い相場でその日(時間)が終わったことを意味します。それは、次の日(次の時間)も売り圧力が継続すると予測します。


上の図は日経平均株価(日経225)のチャートにPAINを描画したものです。

PAINでは、終値が高値圏にある場合には、0以上の数値になり、終値が安値圏にある場合には、0以下の数値になります。

上の図を見ると、PAINの値は全体的に赤色の四角で囲んだ部分が、青色の四角で囲んだ部分より多く出現していることがわかります。これは、終値が高値圏にあることが多く、相場の買い圧力が売り圧力より勝っていることを示しています。その結果、相場は上昇トレンドで推移しています。


上の図はGBP/JPYのチャートにPAINを描画したものです。

上の図を見ると、PAINの値は全体的に青色の四角で囲んだ部分が、赤色の四角で囲んだ部分より多く出現していることがわかります。これは、終値が安値圏にあることが多く、相場の売り圧力が買い圧力より勝っていることを示しています。その結果、相場は下降トレンドで推移しています。