2012年9月19日水曜日

株365の日経225証拠金取引と為替相場との関係

株365の日経225証拠金取引と為替相場とはどのような関係にあるでしょうか。

ここでは、日経225証拠金取引の値動きのもととなる日経平均株価(日経225)と主要通貨のチャートを見比べてみます。

次の図は、日経225の価格をチャートに表したものです。


日経225のチャートを見ると、2007年7月に18,000円の高値をつけた後(Aの地点)、下降トレンドで推移して2008年10月に7,000円割れまで推移して1つ目の底をつけました(Bの地点)。その後9,000円まで反騰したものの2009年3月に再び7,000円台を割りました。この地点が2番底になっています(Cの地点)。2009年5月からは8,000円台後半から1万円台のレンジに突入しましたが、2011年3月の東日本大震災の影響により一時的に8,000円台を割っています(Dの地点)。そして2012年9月までは8,000円から10,000円のレンジで推移しています。

なお、2010年3月の高値を頂点Eとして、F、Gを通るレジスタンスライン(赤色の線)が確認できます。そのため、長期的にはこのラインを意識した上値の重い値動きをする可能性があります。

次に、主要通貨のチャートを見てみます。ここでは、USD/JPY、EUR/JPY、AUD/JPY、EUR/USDのチャートを表示します。

▼USD/JPY
下のグラフは、USD/JPYの価格をチャートに表示したものです。表示期間におけるUSD/JPYは、下降トレンドの円高で推移しています。トレンドの方向性は同じですが、USD/JPYの傾き方のほうが日経225の傾き方よりも大きいように見えます。


▼EUR/JPY
下のグラフは、EUR/JPYの価格をチャートに表示したものです。表示期間におけるEUR/JPYは、下降トレンドの円高で推移しています。トレンドの方向性は同じですが、JSD/JPYと同じようにEUR/JPYの傾き方のほうが日経225の傾き方よりも大きいように見えます。


▼AUD/JPY
下のグラフは、AUD/JPYの価格をチャートに表示したものです。表示期間におけるAUD/JPYの値動きと日経225の値動きを比べると、2007年7月から2008年10月までの下降トレンドの部分は似た値動きをしています。また、2008年10月以降の値動きも似ていますが、反騰幅がAUD/JPYのほうが日経225よりも大きくなっています。ボラティリティもAUD/JPYのほうが日経225よりも大きいことがわかります。


▼EUR/USD
下のグラフは、EUR/USDの価格をチャートに表示したものです。表示期間におけるEUR/USDの値動きと日経225の値動きを比べると連動した部分は見つかりません。


以上のことから、日経225に連動した通貨はUSD/JPY、EUR/JPY、AUD/JPYといった円通貨であることがわかります。また、円通貨以外のEUR/USDなどは日経225とは連動しないことがわかります。