2012年7月28日土曜日

CFDのココア取引とは

ココアは、カカオ豆から作られる食品です。チョコレートもカカオ豆から作られます。

カカオの生産は、赤道の南緯20度、および、北緯20度以内の高温多湿な地域で栽培されます。カカオの主な生産地域は西アフリカや中南米、東南アジアです。

International Cocoa Organization調べ

上のグラフは、2009年から2012年にかけての世界各国のカカオの生産比率の推移です。グラフを見ると、ガーナとコートジボワールの2か国で全生産量の3分の2を占めていることが分かります。

ココア相場は、カカオ豆の産地の気温や降雨量、虫害、政治情勢、農業政策などにより大きく変化します。また、輸入国との需給バランスもココア相場に影響を及ぼします。

例えば、コートジボワールは、2011年の実質GDP成長率が-4.7%とマイナス成長で2011年には内戦状態に陥るなど経済や政治の不安定な状況が続いています。一方、ガーナは2005年頃からGDP成長率が平均5%以上で推移し、高い経済成長を遂げています。政治情勢も1990年代以降は大きな混乱もありません。

ココア取引は、中南米産はニューヨーク先物市場で、アフリカ産はロンドン先物市場でそれぞれ取引されています。なお、ニューヨーク先物市場では米ドル建て、ロンドン先物市場では英ポンド建てで取引されます。ココアの取引の際には、これらの為替の影響も受けます。

次の図は、ニューヨーク先物市場とロンドン先物市場のココアの価格の推移をチャートに表したものです。


2つのチャートを見比べてみると、ほぼ同じような値動きをしていることがわかります。