2012年7月28日土曜日

CFDのペアトレードの方法

ペアトレードは、似たような価格の推移する2つの銘柄を、片方を売り建てし、もう片方を買い建てすることです。2つの銘柄は基本的に同じような値動きをしますが、僅かな価格のブレが生じた時に利益が発生することがあります。その時に2つの銘柄を同時に決済することで利益が得られます。

ペアトレードは、株式取引やFXなどでも用いられている手法ですが、CFDではコモディティや株式、株価指数、債券といったさまざまな商品の銘柄が選択できるという特徴があります。そのため、例えば原油と債券との組み合わせや、S&P500とトヨタ自動車との組み合わせなども可能です。

オーソドックスなペアトレードとしては、トヨタとホンダのペアトレードが挙げられます。

下の図は、トヨタとホンダのチャートを描画したものです。チャートの形が似ていて、どちらも2000円台の価格なので取引しやすいペアといえます。


例えば、上の図の赤色の四角で囲んだ部分では、トヨタよりもホンダのほうが大きく値を下げていますので、ホンダを買い建てしてトヨタを売り建てしてサヤを取ります。

下の図は、アドビシステムズとハンセン指数のチャートを描画したものです。これもチャートの形が似ています。


赤色の四角で囲んだ部分では、アドビシステムズの下げの方が大きいため、アドビシステムズを買い建てしてハンセン指数を売り建てします。

また、青色の四角で囲んだ部分では、ハンセン指数の上げのほうが大きいため、ハンセン指数を売り建てしてアドビシステムズを買い建てします。

このように、ペアトレードでは、2つの銘柄のうち大きく下げた銘柄があれば、その銘柄を買い建てして、他方を売り建てします。また、2つの銘柄のうち大きく上げた銘柄があれば、その銘柄を売り建てして、他方を買い建てします。