2012年7月19日木曜日

CFDの大豆相場の見方

CFDのコモディティの銘柄の1つに大豆があります。

大豆は、主に商品先物市場で取引されている銘柄です。CFDでは商品先物市場での価格をベースに取引が行われています。

大豆相場を分析する基本情報として、アメリカ合衆国農務省の発表する世界各国の大豆の生産量、輸出量、輸入量などが挙げられます。

次の図は、アメリカ合衆国農務省の発表した各国の大豆の生産量の推移です。アメリカ合衆国が全体の4割弱で、ブラジル、アルゼンチンを加えると全体の80%を超えます。


次の図は、同じくアメリカ合衆国農務省の発表した各国の大豆の輸入量の推移です。中国の輸入量の増加がわかります。中国は、世界第4位の大豆の生産量ですが、GDPの伸びとともに需要も増加していることがわかります。


次のチャートは、CFDの大豆の価格の推移です。中国の需要により大豆の価格が上昇していることが分かります。なお、中国では2007年ころから食品価格を中心に物価上昇が続き、インフレ圧力が強まったという理由で、2008年から1年間、大豆の輸出に対して関税を賦課しました。そのため2008年の大豆の価格が急騰しています。


次の図は、同じくアメリカ合衆国農務省の発表した各国の大豆の輸出量の推移です。主な輸出国は、アメリカ合衆国、ブラジル、アルゼンチンです。これらの国々の大豆の生産規制や関税の賦課などにより大豆の価格は大きく変動する可能性があります。また、大豆の生産に影響を及ぼすような悪い気象(タイフーンやエルニーニョ現象)や病害、虫害などで価格の上昇する可能性が高くなります。


その他には、大豆の生産に使用する耕運機や生産機器の燃料代が高騰すれば、大豆の価格は上昇します。そのため、大豆の価格は、原油の価格にも影響されやすいといわれています。