2012年9月4日火曜日

株365のマーケットメイク方式とは

マーケットメイク方式とは、マーケットメイカーの提示する価格の中から投資家に有利な価格を抽出して、その価格で取引を行う方式のことです。

マーケットメイク方式では、マーケットメイカーが買い呼値と売り呼値の2つの価格を提示します。この価格はどの証券会社でも同じく提示されます。

例えば、あるマーケットメイカーが売り呼値を8,880円、買い呼値を8,870円で提示したとします。スプレッドは10円になります。一方、他のマーケットメイカーが売り呼値を8,877円、買い呼値を8,865円で提示したとします。スプレッドは12円になります。

株365では、スプレッドの差が最も小さくなるような価格を採用して提示します。上の例では、売り呼値の8,877円と買い呼値の8,870円が採用されます。そしてスプレッドは7円になります。

マーケットメイカー 売り呼値 買い呼値 スプレッド
証券会社1 8,880円 8,870円

(こちらを採用)
10円
証券会社2 8,877円

(こちらを採用)
8,865円 12円
提示価格 8,877円 8,870円 7円

マーケットメイク方式の場合、常時マーケットメイカーが価格を提示することになっていますが、一時的にマーケットメイカーが1社だけになってスプレッドが大きくなったりする場合があります。

株365でのマーケットメイカーは2012年9月現在、大和証券とドイツ証券の2社です。この2社の提示する価格のうち投資家に有利な価格で取引を行うことができます。

マーケットメイク方式に対して、相対取引があります。相対取引とは、FX業者やCFD業者などが独自に価格を提示してその価格で取引を行うことです。そのため、業者によって価格はまちまちになります。