2012年9月13日木曜日

株365のDAX証拠金取引の見方

DAX証拠金取引は、DAX指数に連動して値動きする銘柄です。そのため、DAX指数の値動きや構成銘柄の特徴を知ることでDAX証拠金取引の値動きを予測できます。

DAX証拠金取引は、ドイツのフランクフルト証券取引所に上場している銘柄から、優良な30銘柄を選定してそれらの平均株価を算出したものです。

2012年9月現在、DAX指数に採用されている銘柄には、BMW、フォルクスワーゲン、ドイツ銀行、アディダス、シーメンス、バイエルなど日本でもよく知られている企業により構成されています。

DAX指数の構成銘柄は輸出に依存する企業が多いため、収益は外国為替の影響を受けます。ドイツの通貨はユーロです。ユーロ安になれば企業の収益は増え、企業の株価は上昇します。そして、DAX指数も上昇します。一方、ユーロ高になれば企業の収益は減り、企業の株価は下降します。そして、DAX指数も下降します。

ドイツの輸出先は、フランスやオランダ、イタリアなどのEU各国をはじめ、アメリカ合衆国やイギリス、ロシア、中国などの国々です。これらの国々のドイツ製品の消費が増えればドイツ企業の業績が良化し株価は上昇します。逆に消費が減れば業績は悪化し株価は下降します。

2012年9月現在、DAX証拠金取引の取引で注意したいことは、2009年後半のギリシャの財政問題(粉飾発覚)を発端としたユーロ危機です。ギリシャ問題はその後、イタリアやアイルランド、ポルトガル、スペインを巻き込みました。この間、ユーロ通貨は下落を続けています。


上の図は、DAX指数とEUR/JPYの値動きをチャートに表したものです。赤色の四角で囲んだ部分はユーロ危機以降の推移です。DAX指数を見ると、一時的に下落したものの右肩上がりで推移していることがわかります。これは、ユーロ危機の中にあってもドイツ経済の強さを表しています。一方、EUR/JPYは円買い、ユーロ売りが続いています。

2012年9月現在、ドイツ経済は安定していますが、ユーロ危機やユーロ通貨、輸出相手国の情勢(特に中国)などのリスクを抱えていることを考慮する必要があります。