2012年5月21日月曜日

FXでフィボナッチを使うには

FX(外国為替証拠金取引)のフィボナッチ(Fibonacci)とは、イタリアの数学者のレオナルド・フィボナッチが発見した法則をFXに応用したテクニカル指標の1つです。

フィボナッチは、チャート画面に複数の線を描画して今後の為替レートの予想をします。

フィボナッチには、「フィボナッチリトレースメント」、「フィボナッチアーク」、「フィボナッチエクスパンション」と呼ばれるいくつかのテクニカル指標に分かれます。

▼フィボナッチリトレースメント(Fibonacci Retracement)
フィボナッチリトレースメントは、大きな値動きがあった時の押し目、あるいは、戻りを予想します。

下の図の黄色い6本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。

押し目の予想値は、フィボナッチの38.2、50.0、61.8の3つのラインになります。下の図では、61.8のラインと接している赤色の丸く囲んだ部分がちょうど押し目になっています。


▼フィボナッチアーク(Fibonacci Arcs)
フィボナッチアークは、フィボナッチリトレースメントに時間軸を追加して分析したものです。フィボナッチリトレースメントと同様に押し目、あるいは、戻りを予想します。

下の図の黄色い3本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。

戻りの予想値は、フィボナッチの38.2、50.0、61.8の3つのラインになります。下の図では、38.2のラインと接している赤色の丸く囲んだ部分がちょうど戻りになっています。なお、38.2、50.0、61.8の3つのラインは、押し目や戻り以外にも、もみ合い局面のラインでもあります。下の図の赤色の横長の円で囲んだ部分がもみあい局面であることがわかります。

もみ合い局面の後は、61.8のラインまで上昇していますが、この地点が上値となって、その後は下降しています。


▼フィボナッチエクスパンション(Fibonacci expansion)
フィボナッチエクスパンションは、フィボナッチリトエースメントに新たな条件を加えて、高値のめど、安値のめどを予想します。

下の図の黄色い3本線は、オレンジ色の丸く囲んだ部分から青色の丸く囲んだ部分までを線で引いた場合に表示されるフィボナッチのラインです。

下の図での高値のめどは、61.8、100.0、161.8の3つのラインになります。


この他にも「フィボナッチファン」、「フィボナッチゾーン」、「フィボナッチタイムゾーン」、「フィボナッチチャネル」などがあります。