2012年5月21日月曜日

FXのドテンとは

FX(外国為替証拠金取引)のドテンとは、現在のポジションを決済して同時に逆のポジションを保有することです。ドテンは、漢字では「途転」と書きます。

ドテンは、例えば売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有したり、買いポジションを決済して同時に売りポジションを保有したりすることです。

売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有することを「ドテン買い(途転買い)」、買いポジションを決済して同時に売りポジションを保有することを「ドテン売り(途転売り)」ともいいます。

ドテンは、FX相場のさまざまな局面で用いられます。

次の図は、左側の赤色の丸で囲んだ部分で売りポジションを保有したものの、決済できないまま右側の赤色の丸で囲んだ部分まで推移した状態のチャートです。

その期間にダブルボトムを形成したので、値上がりが予想できます。このような時に、現在の売りポジションを決済して同時に買いポジションを保有してドテンします。


次に、為替レートがレンジ内で推移している時のドテンの方法を紹介します。次の図は、上側の赤色の線をレジスタンスライン、下側の赤色の線をサポートラインとして為替レートが推移しています。レジスタンスラインに到達したら売りポジションを保有して、サポートラインに到達したらドテンして売りポジションを決済して買いポジションを保有します。為替レートがレンジ内に推移していればドテンを繰り返して取引ができます。


なお、レジスタンスライン、あるいは、サポートラインを超えてブレイクアウトした場合には、その時点でドテンして対応することもできます。上の図では、Aの時点で売りポジションを保有していますが、ブレイクアウトを確認できるBの時点でドテン買いをします。