2012年7月31日火曜日

CFDのオレンジジュース相場の見方

CFDで取引されるオレンジジュースの実体はオレンジ果汁を冷凍濃縮した状態のもので、Frozen Concentrate Orange Juice(FCOJ)、ICE US Frozen Concentrate Orange Juiceなどと呼ばれています。

オレンジジュースは、アメリカ合衆国の商品先物取引所で取引が行われています。CFDのオレンジジュース価格は商品先物取引所での価格が基準になっています。

オレンジジュースの価格は、生産国の生産量、気候、政情や、輸入国の景気などに影響されます。

次の図は、アメリカ合衆国の農務省が発表したオレンジジュースの生産量をグラフに表したものです。ブラジルが全世界の半数以上の生産量を占めていて、アメリカ合衆国を加えると8割を超える生産量になります。


次の図は、オレンジジュースの輸入量をグラフに表したものです。EU27か国が全輸入量の半数以上を占めています。また、生産国2位のアメリカ合衆国も多くの量を輸入しています。


次の図は、オレンジジュースの輸出量をグラフに表したものです。全輸出量の8割以上がブラジルです。


次の図は、オレンジジュースの消費量をグラフに表したものです。EU27か国とアメリカ合衆国で全体の8割を占めていることがわかります。


以上のことから、オレンジジュースの価格は輸出国であるブラジルの気候や政情に影響を受ける可能性が高いことがわかります。また、輸入国、および、消費国のEU2か国、アメリカ合衆国の景気動向にも注意が必要です。

次の図は、オレンジジュースの先物価格をチャートに表したものです。