2012年7月31日火曜日

CFDの小麦相場の見方

小麦は、米やトウモロコシと並んで世界の三大穀物として世界各国で消費されています。

次の図は、小麦の生産量をグラフに表したものです(アメリカ合衆国農務省調べ)。


EU27か国、中国、インド、アメリカ合衆国の生産が多いことがわかります。

次の図は、小麦の輸出量をグラフに表したものです。


アメリカ合衆国、EU27か国、オーストラリア、カナダの輸出量の多いことがわかります。これらの国々の気候が良ければ豊作になり小麦相場は安定します。一方、干ばつなどで生産量が減少すれば輸出量も減るため小麦相場は高騰します。また、政情や農業政策で小麦が減産された場合でも小麦相場高騰の原因になります。

次の図は、小麦の輸入量をグラフに表したものです。


エジプト、インドネシア、アルジェリア、日本などが代表的な輸入国になります。これらの国の景気が良ければ消費が高まって、小麦相場は高騰します。一方、景気が冷え込んで消費が減速すれば需要が減るため小麦相場は下降します。

CFDの小麦には、ニューヨーク市場とロンドン市場で取引されている先物小麦に連動した商品があります。

次の図は、ニューヨーク市場とロンドン市場に連動した先物小麦の価格をチャートに描画したものです。どちらも同じような値動きをしていることがわかります。


小麦相場の見方としては、ニューヨーク市場とロンドン市場の2市場での値動きやアメリカ合衆国農務省の発表する生産量や輸出入量、天候、政情などに注意するとよいでしょう。